上野動物園がまたまた超難問を出題

Twitterでさまざまな動物の情報を発信している上野動物園は、時々、動物にまつわる難問を投稿しこれまでも話題になっていた。
(参考記事:“何か”が溶け込んでいるよ…上野動物園のクイズが難しすぎる
上野動物園からの超難問 「これな~んだ?」 謎の物体に「餃子」「ナマコ」!?…正解聞いても奥深い

そんな上野動物園の公式Twitterがまたまた難問を出して話題になっている。



「新たに芝を敷いたカピバラ展示場。ここに一頭のカピバラが写っているのがお分かりいただけただろうか…。」と1枚の写真と共に投稿。

この写真の中にカピバラがいるというのだが、皆さんはわかっただろうか?
写っているのは小屋や芝生や池…どこを見渡しても見当たらない。今回も超難問だ。

提供:公益財団法人東京動物園協会
提供:公益財団法人東京動物園協会
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この投稿に対し「見つけるのは無理ですね」や「わからなかった」などのコメントが寄せられる一方、「同化してますね」や「気持ち良さそう」など答えがわかったという人のコメントもある。

その後、上野動物園が「近づいてみました」と正解を発表した。



近づいて見てみると、何と芝の一番奥で寝ていたのだ。毛と芝の色が同化していてわからないはずである。

このカピバラクイズについて上野動物園にお話を伺った。

高齢のため足裏のケアのため芝を張ったら…

ーーなぜカピバラのクイズを出そうと思った?

もともとカピバラ運動場の床面は土でした。飼育個体が老齢のため、足裏のケア等の理由で芝を張ったところ、芝の色がカピバラの毛色と似ており、おもしろいと思いました。


ーー写真のカピバラは何をしていたところ?

寝そべって、休んでいます。


ーー毛の色と似ている芝の上にいるが身を隠そうとしている?

そういう意図はなかったと思います。

提供:公益財団法人東京動物園協会
提供:公益財団法人東京動物園協会

ーーこのカピバラはどのような子?

名前はマオでメスの12歳です。2007年に埼玉こども動物自然公園より当園へ来園しました。のんびりした性格です。

ーーカピバラの生態は?

カピバラの特徴は世界最大の齧歯類です。体型はずんぐりしており、大きな頭が特徴です。生息地はパナマ東部からアルゼンチン東部の森林で川や池沼のある森林でくらし、20頭くらいの群れで生活します。活動する時間帯は、主に早朝か夕刻。泳ぐのが得意で、敵に出会うと水中に避難します。

体の大きさは体長130cm、肩高50cm、オスは体重50kg、メスは60kgで尾はほとんどないです。 エサについては水中や水辺の植物を食べます。動物園ではニンジン、リンゴ、サツマイモ、ペレット、食パンなどを与えています。

ーー今後新しいクイズを出す予定は?

クイズを通して動物に親しみを感じたり、楽しんで観察してもらうために、ときどきクイズを出したいと思います。

提供:公益財団法人東京動物園協会
提供:公益財団法人東京動物園協会

クイズができた理由は、カピバラのマオが高齢のため足裏のケア等のために芝を張ったところ、毛と芝の色が似ていたために出題されたものだった。

また、新しい芝にはケラが混ざっていたということで、現在「子ども動物園すてっぷ」の「しのばずラボ」で展示されている。

芝に混ざっていたケラ  提供:公益財団法人東京動物園協会
芝に混ざっていたケラ  提供:公益財団法人東京動物園協会

上野動物園は今後もクイズを出したいということなので、新たな難問に期待したい。


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プライムオンライン編集部
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