今、共働き世代や働き方改革による朝方シフトなどを背景に、「朝食を外で食べる」という人たちが増えている。外食・中食全体の朝食市場規模も、2014年の9048億円から2019年には1兆448億円と5年連続で右肩上がり。

この記事の画像(15枚)

そんな中、朝食で行列ができる人気店も登場。今回の「スゴ撮」は、並んででも食べたい朝食の人気の秘密を調査した。

フレンチトーストにしてもおいしい“ふわモチ”食パン

まずは東京・表参道へ。冷たい雨が降る午前8時すぎ、あるお店の前に行列を発見。

井上清華アナウンサー:
今日のお目当ては?

女性A:
パンがすごくおいしくて、それを食べに。

全国に店舗を増やしている人気店「パンとエスプレッソと」(朝メニューは午前8時~10時)で、お客さんが楽しみに待っていたのは…

「トーストセット」。分厚いトーストにザワークラウト、2種類のハムにとカマンベールチーズに飲み物も付いた週末限定の朝食だ。(税別882円 ※ハムとチーズ付きは週末限定)

さっそく食べてみると…

井上清華アナウンサー:
こんなに耳がサクサクで中がしっとりしたトースト、食べたことがないです。

使っているのは、お店でひとつひとつ丁寧に焼き上げる、オリジナルの食パン。その名も「ムー」(税別324円)。フランス語で「柔らかい」という意味だ。

では、焼き立ての「ムー」はどれほど柔らかいのか?

パンの耳をつまんで軽く引っ張るだけで、表面が簡単に割れ、中からふわふわの生地が現れた。さらに引っ張ると、生地が大きく伸びてモチモチ感も伝わり、生地が絹のようにほどけていく。

バターと水分を多く使うことで、 このふわふわモチモチ感を生み出しているという。

午後3時からは、この食パンで作った「フレンチトースト」を販売。食パンを卵やミルクを染み込ませ、じっくり焼き上げた一品だ。

ナイフを入れると、まるでプリンのように生地がプルプルとふるえた。お好みでハチミツをかけていただく。

井上清華アナウンサー:
うわ~フワッフワです!同じムーを使っていても、こんなに違うのかというくらい全く別物です。

パンの名店で20種以上が食べ放題!赤字覚悟のビュッフェ

続いては東京・葛飾区の住宅街へ。行列ができていたのは、パンの国際大会で数々の賞を受賞してきた「ラ タヴォラ ディ オーヴェルニュ」。

行列の理由は、名店のパンが食べ放題のモーニングビュッフェ。

午前7時のオープンから続々とお客さんが来店し、8時過ぎには大盛況。好みのパンを次々に取っていく。

総菜パンやサンドイッチなど、20種類以上のパンを日替わりで提供。60分食べ放題のお値段は、ワンドリンク付きで510円(税込み ※午前7時~10時)。

女性B:
こんなに食べられるかなと思ったんですけど、お得と思うと朝昼兼用で食べられたらな~なんて

「いろいろな種類が食べられるので楽しいです」と話す男性は、1時間で6回取りに行き、全部で15個のパンを完食していた。

ラ タヴォラ ディ オーヴェルニュ 井上克哉さん:
モーニングビュッフェだけで言ったら絶対、原価割れしていると思いますが、たくさんのパンをお客さんに食べてもらいたいと思ってやっています。

中でも1番人気のパンは、朝の食べ放題限定で出されるミニクロワッサン。通常、お店で売られているものよりも長さが7cm短いミニサイズ。
さらに、ミニの方は表面がキラキラと光っている。この正体は甘いシロップ。

ラ タヴォラ ディ オーヴェルニュ 井上克哉さん:
朝だとそっちの方が食欲が進むと思いまして、 ちょっと甘めに、食べやすいようになっています。

毎日通いたい 具材たっぷりの味噌汁専門店

最後は浅草の飲食街。朝8時過ぎ、多くの店が閉まっている中、行列をつくる店があった。みなさんのお目当ては?

男性A:
お味噌汁!

「MISOJYU」は、お味噌汁の専門店(朝メニューは午前8時30分~10時)。8時30分にオープンすると、店内はあっという間に満席になった。

お客さんがこぞって注文するのが、「朝ごはんセット」(税別600円)。お味噌汁に、おにぎり、煮卵が付いたまさに日本の朝ごはんというメニュー。
主役のお味噌汁の具材は、長ネギ、厚揚げの他にマイタケやシメジなど、5種類のキノコがたっぷりと入っている。(※具材は日によって変わります)

わざわざお店に行ってまで食べたいお味噌汁。一体、普通のお味噌汁と何が違うのか?作っているところを撮影させていただいた。

まず始めにダシ作り。北海道産の真昆布と毎日、豊洲から届けられる削りたてのカツオ節をたっぷりと使う。

そして、お味噌汁の命である味噌をよく見ると、色が違う部分を発見。実はこれ、種類の違う味噌をブレンドしている。
具材によって、白味噌、中辛味噌、黒大豆味噌の3種類の配合を変えることで、極上のお味噌汁に仕上げているのだ。

また、午前10時からの通常メニューには、具材を大きく切ったボリューム満点の豚汁「ごろごろ野菜と角煮のすんごいとん汁」(税別880円)も。これ一杯で満腹になりそうだ。

1日を元気に過ごすためには、朝食をしっかり食べることが大切。いつもより少し早起きをして、人気店のこだわり朝食を楽しんでみてはいかが?

(「めざましテレビ」『スゴ撮』1月20日放送分より)