フジテレビの平井文夫解説委員が政治に関わるあれこれをわかりやすく教えてくれる【平井事典】
今日は「国会」について学びます。

1月20日国会召集

今週の平井事典は国会。

1/20に国会が召集される。
会期は150日間。政権与党は予算を通し、できれば国民投票法を通したい。一方立憲民主などの野党はこれらに反対、桜を見る会やIR汚職で政権を追求したいという構図。

国会は主権者である国民に次ぐ高い地位にあり、唯一、法律を作る事のできる機関。

衆院の多数勢力が首相を出す、すなわち与党になって行政を担当する。今は自民と公明が与党で衆参ともに過半数を持っている。

法律は予算案も含め衆参で過半数あれば成立するので今の体制だと政府与党が出す法案は全部通る事になる。

どうなる国民投票法

ただ与党はすべての法案を成立させるわけではない。たとえば国民投票法は長い間採決されていない。これは憲法改正に関わる法律なので少数意見を尊重して野党の意見を聞き採決をしていない。

これを民主的な国会運営と見るか、民意が反映されていないと見るかは意見が分かれるところ。個人的には民主主義は最後は多数決だと思うけど。

【解説:フジテレビ 解説委員 平井文夫】

平井文夫
平井文夫

言わねばならぬことを言う。神は細部に宿る。
フジテレビ報道局上席解説委員。1959年長崎市生まれ。82年フジテレビ入社。ワシントン特派員、編集長、政治部長、専任局長、「新報道2001」キャスター等を経て現職。