津波にのまれながらも助かった男性の姿も
2019年10月の台風19号で、大きな被害を受けた宮城・大郷町の成人式。
2020年は、男女あわせて74人が新成人となった。
新成人(アルバイト勤務):
仮設に住んでいるが、新しい家を見つけて(生活が)始められるように、家族で力を合わせて頑張っていきたい。
新成人(教員志望の大学生):
将来、先生になった時に災害、危機、歴史を語っていければ、子どもたちの見方も変わってくると思うので、そういうのを学んでいきたい。
震災の被災地・石巻市の成人式には、約800人が出席した。
津波で多くの児童が犠牲となった石巻市立大川小学校で、津波にのまれながらも助かった只野哲也さん(震災当時、5年生)の姿もあった。
只野さんは今、仙台の大学に通いながら、自らの経験と思いを伝える活動にも取り組んでいる。
新成人 只野哲也さん:
震災の時の大川小だけじゃなく、震災前に友達と一緒に過ごした大川小の楽しい思い出も広められたらいい。(将来の夢は?)まだ何の職業に就くかわかりませんが、警察官みたく、体を張って人を助けることができる、人のために尽くせる仕事に就きたい。
「将来の夢は何ですか? 」新成人に聞く
宮城県内の新成人は、あわせて2万3,669人(2019年比 -349人)。
「将来の夢は何ですか?」…彼らに聞いてみた。
新成人(大学生):
(Q.大学で何を勉強している?)
薬学の勉強をしています。将来の夢は、薬剤師になって、薬の面からいろんな人の助けになれば。
新成人(公務員):
大郷町を友達に自慢できるような街に発展させたい。その夢に向かって頑張りたい。
新成人(地元で勤務):
今まで助けられてきた分、自分もみんなを助けられる大人になりたい。
新成人(大学生):
石巻全体を盛り上げて、日本全体を盛り上げられる、面白いビッグな男になりたい。
(仙台放送)