避難先で2度目の正月...西日本豪雨で被災した家族へ娘婿からの“贈り物”とは【岡山発】

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  • 西日本豪雨で被災 避難先で迎えた2度目の正月
  • 「目の前のことを1つ1つ...」苦しんだ1年半
  • 復興へ向かう家族、それぞれが抱える思い

西日本豪雨で被災...避難先で迎える2度目の正月

西日本豪雨で被災したスーパーマーケットにも、年末のにぎわいが戻ってきた。
岡山・倉敷市真備町で、先祖代々の田んぼを守ってきた福島和雄さん(59)、妻の佐智子さん(55)。
福島さん夫婦は、避難先で2度目の年越しの準備。

福島さんは、娘夫婦と2人の孫の6人家族。
町外のみなし仮設住宅で暮らしている。

福島和雄さん:
(包丁は)豪雨で水に浸かって、ぼろぼろになっていたのを一生懸命研いで。あの頃忙しかったから、そのままにして…そう言えばと出したら、かなりさびてぼろぼろになって...

和雄さんは、料理は調理師免許を持つ腕前で、家族の大切な日には必ず腕を振るってきた。

福島和雄さん:
コツというのはないですが、教えられない秘伝のたれ。おいしい。りんごをすったり、いろいろしてます。市販のたれも少し入ってます

福島さん一家6人は、もうすぐ新しい自宅に戻る。
数カ月後、新しい自宅の台所でも、ごちそうを作っているかもしれない。

和雄さんはこの日、豪雨からの1年半を振り返った。

福島和雄さん:
片付けたあとに、仮設住宅に帰ってくるまでの道のり。真っ暗な真備町、どうも信じられないというか。これからどうしたらいいかいろいろ考えたら、とにかく泣けてくる。田んぼがなかったら、たぶん参ってたんじゃないか。そもそも不器用。目の前のことを1つ1つしか僕自身はやっていけないので、ぼつぼつとやるのが一番だと思います

あれから1年半...復興へ向かう家族、それぞれの思い

2020年1月。
真備町の神社への初詣には、必ず一家そろってやってくる。
娘の真希さん(33)と、真希さんの夫・河原主税(ちから)さん(33)。

娘・真希さん:
やっぱりお父さんはすごいなというのがあって

真希さんの夫・河原主税さん:
みんなから慕われて、仲間も多くて。ここぞという時、僕らも頼りにしている。家を倒す(解体する)時は、やっぱり思うところがあったのかな

妻・佐智子さん:
この人(和雄さん)が生まれた時に家が建った。こっちの離れは、わたしたちが結婚してから建った。子どもたちは、生まれてからずっとここで。一段落ついたように見えるかもしれないけど、まだ、気持ち的には一段落ついていない

そばにいた娘夫婦は、ある決心をした。

真希さんの夫・河原主税さん:
若い時に結婚して、お父さんお母さんに苦労かけたので。恩返しの一つとして、出来たらいいなという思いで、新しい家も迷うことなく、何か一つ返せたらという思いで

結婚以来、真希さんの実家で暮らしてきた主税さんは、ローンを担って、3世代6人が暮らす自宅を建て替えようと申し出た。

弱音を吐かずに一家を引っ張ってきた和雄さんは、いつも家族の真ん中にいた。

福島和雄さん:
いつものように慌てず急がず、ぼつぼつとやっていきます

妻・佐智子さん:
精神的に参ることもあったが、ぼちぼち...ぼちぼちしたらいいと。焦ってもいいことないと言ってくれて。それがすごく救いになったというのが、この1年半の実感です

(岡山放送)

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