「クソ野郎」「金に無頓着」…客に“侮辱メモ”

携帯電話の機種変更のため、ドコモショップを訪れた客が渡されたあるメモ…手書きで「クソ野郎」などと侮辱の言葉がつづられたこのメモを受け取った男性が憤りを語った。

1月6日、千葉県市川市にあるドコモショップに仕事用のスマートフォンの機種変更をしに訪れたという男性。

その際、対応したスタッフから料金プランの見直しを勧められ、ホチキスでとめられた3枚ほどの資料を渡されたという。

男性がその資料に目を通そうとめくっていたときに出てきたのが問題のメモ。NTTドコモによると、これは店のスタッフが客の要望を聞き取る際に使用するものだという。

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「親代表の一括請求の子番号です。つまりクソ野郎」
「いちおしパックをつけてあげて下さい」
「親が支払いしてるから、お金に無頓着だと思うから話す価値はあるかと」

メモの空欄部分には、男性を侮辱する言葉が…なぜこのようなメモが書類に添えられたのか?

男性が店側に説明を求めると…

客の男性:
言葉も出ないというか。怒りを通り越しちゃったと思う。当時は本当カーッときましたけどね。(対応していた店員は)すーっと後ろに下がっていきました。(その後)出てきた店長は「すみません、すみません」とただもうニヤニヤ、ニヤニヤ…

店長は「メモを書いたのは自分だ」と説明し謝罪。しかし男性は、店長の表情から謝罪や反省の姿勢を感じることはなかったという。

さらに、メモに書かれた侮辱の言葉については驚きの回答が…

客の男性:
(対応した店長は)「うちの社員にも同じような人間がいて、その人間のことを『クソ野郎』って呼んでいるんです」と。

「この店舗では、ある従業員のことをクソ野郎と呼んでいる」という説明だったという。

携帯ショップ元スタッフも「正直かなりひどい」と驚く

このような事態は他の店舗でも起こり得るのか?

匿名を条件に、ドコモショップに4年以上勤めた経験を持つ元スタッフが取材に応じた。

元ドコモショップ店員:
正直かなりひどいなと思いました。(自分がいた店舗では)メモに何か書いたりとかそういうことはないです。特にお客さんの情報などを手書きで書いたりとかっていうのはないですね。

また、別のドコモショップ副店長経験者も「SNSで拡散される時代なので、対応にはより気を付けるようになっている」と話している。

今回の事態を受けNTTドコモは「当該店舗だけではなく、全店舗に対して今まで以上に指導徹底し、再発防止に努めてまいります」とコメントしている。

「Live News it!」のスタジオではコラムニストの吉田潮さんに話を聞いた。

加藤綾子キャスター:
お客の情報を引き継ぐ際にこの言葉遣いというのがちょっと驚きなんですけど、どうですか?

コラムニスト・吉田潮さん:
私もガラケーからスマホに変えるときに7時間、お店にいたことがあるんですよ。店員さんとずっとやり取りをしてそれだけかかったんです。だから相性合わない人だったらそういう感じにもなるかなと思うけど、これは言葉遣いも悪いし、一種の“カモ”メモですよ

フジテレビ・風間晋解説委員:
今はもう子どもから高齢者までスマホは1人1台が当たり前じゃないですか。世の中、ネットで色々手続きできるのに携帯は本人がお店に来てくださいということで1億人が携帯ショップに行くわけですよね。最大で最後の対面サービスだと僕は思ってるんです。だからこそスタッフ教育をきちんとやらなきゃいけないと思いますよね

(「Live News it!」1月10日放送分より)