バターを乗せて幸せな気持ちに…斬新なすごろくが登場
お正月の遊びといえば、凧揚げに羽根つき、すごろくなどなど。
とはいえ、今では少々古風に思えるこれらの遊び。経験したことがない人も多いかと思うが、そんな人もついつい気になってしまう“美味しそうなすごろく”が登場した。
それが、美大生のカナイガ(@shiragaigarashi)さんが作った、その名も「バター乗せ乗せすごろく」だ。
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すごろくのコマは角切りのバターをイメージした立方体、マス目はトーストやパンケーキ、コーン、ジャガイモなど食べ物の写真になっており、コマがマスに止まるたびに「バターを乗せるとおいしいメニュー」が完成する、という仕組みだ。
計17種類の食べ物にバターをトッピングすることができ、またサイコロもコマ同様に角切りバターをイメージした形となっている。
バターのコマは指でつまめば溶けていきそうなリアルな仕上がりで、途中でアツアツのフライパンに乗ってしまうと「溶けちゃう!」とふりだしに戻ってしまったり、冷蔵庫に入ってしまうと一回休み、などのちょっとしたお遊びマスもかわいい。
すごろくといえば、止まったコマに書かれた指示に従いつつゴールを目指すのが楽しいゲーム。
しかし、この「バター乗せ乗せすごろく」は「ふりだしに戻る」と「一回休み」しかイベントがないにもかかわらず、「どのマスに止まっても幸せな気持ちになる」「ただひたすらバターを乗せて眺めたい」と大人気に。
さらに「止まったマスの料理を食べるルール?」「ゴールはステーキもいいけど、温かいごはんもいい…」「ホタテバターもほしい」など、食欲を刺激されたコメントで盛り上がり、15万件を超える「いいね」がついた。(1月8日現在)
バター乗せ乗せすごろくで遊んでいる動画 pic.twitter.com/QC86kC9ULY— カナイガ (@shiragaigarashi) 2020年1月5日
お正月太りが気になる人もついつい手を伸ばしてしまいそうなこのすごろくについて、作者のカナイガさんに色々とお話を聞いてみた。
作者イチオシは「あんトースト」 今後“追加メニュー”も?
――このすごろくを作ったきっかけは?
普段移動中の電車内でアイデアを思いつくことが多く、今回も電車でぼーっとしていたらいきなり思いつきました。急いでアイデア帳にメモをとり、作り始めました。
――こだわったポイントはどこ?
パッケージにも本体にも「おいしそうなバター感」がでるように、食べ物の撮り方や色味などをこだわりました。
――登場するメニューはやっぱり好きなものづくし?
自分の好みは関係なしに、バターに合うものでなるべく定番のメニューから選ぶようにしました。
――ちなみに、イチオシの「バター乗せ乗せ」メニューは何?
あんバタートーストです。トーストにバターがのっているだけでもかわいいのに、更にあんこまで乗ってしまっているので最強だと思います。
作者のカナイガさんは、美術大学でデザインを学ぶ学生。
すごろくは粘土製のコマをはじめ、「おいしそうなバター感」にこだわったという。
また、当初は個人的に作成したものだったというが、SNSでは早速「絶対欲しい!」「クラウドファンディングなどで販売してほしい」の声が挙がっており、カナイガさんも「商品化に向けて動き始めているところです!」とのことで…
――製品版では追加メニューなどもある?
ホタテバターはリプライをいただいて、「そうだ!それもあったか!」と思いました。追加するかもしれません!他にも何かバターに合うものがあったらぜひ教えてください!
小学生の頃からキャラクターブログを書いたり、アニメーションを作って公開するなどの活動をしてきたというカナイガさん。
今回の「バター乗せ乗せすごろく」の他にも、ケーキの断面を駅名標のように仕上げた「ケ駅(けえき)」シリーズや、カードの写真が「おもち」なのか「せっけん」なのかを当てるだけの「おもち?せっけん?ゲーム」など、オリジナルの作品をSNSで発信している。
――「食べ物」が登場する作品が多いが、共通のコンセプトはある?
食べ物はすごく好きです。食べることも好きですが、それ以上に食べ物の見た目が好きなんです。でも、最初は意図して食品関連のものばかり作ろうとしているわけではありませんでした。ある時自分の作ったものを振り返ってみたら「食品だらけじゃん!」と気づきました。
あとは、ダジャレを考えることが好きなのでダジャレ作品が多いです。
ちなみに、すでに今年のお年玉シーズンは過ぎてしまったが、千円札を入れると「すみませんえん」のダジャレが完成するぽち袋があるのも見逃せない。
――「バター乗せ乗せすごろく」、大きな反響があったが…
自分の作品でこんなにたくさんの反応をいただいたのは初めてで、とても嬉しかったです。ありがとうございます。
――ちなみに、今年のお正月はこのすごろくで遊んだ?
はい。一人で遊んでいました。バター乗せ乗せすごろくは一人でも楽しめるすごろくです。
全てのマスに止まりたいというある種発明品のすごろく。
新年早々にSNS投稿が大人気となり、商品化に向け動いているそうなので、バター好きの皆さんは次のお正月こそ、商品化されたこの「バター乗せ乗せすごろく」で遊びながら迎えられるかもしれない。