ペットを売らないペットショップ
新潟市中央区にあるペットショップ「スマイルワン」。
店内には、ペットに関するさまざまなグッズが並んでいるが、子犬や子猫の姿は見当たらない。
3月末までで、ペットの展示販売を取りやめた「スマイルワン」。
その理由は...。
スマイルワン 本間章浩常務:
かわいいからという理由での衝動買いを懸念していた部分もありまして、飼育放棄の減少につながればいいなという思いで
身勝手な理由からの飼育放棄、そして殺処分があとを絶たない。
環境省のまとめによると、2017年度に日本で殺処分された犬や猫は、4万3,000匹以上にのぼる。
酸素カプセルやお泊まり施設などアフターサービスが充実
殺処分ゼロを目指し、4月に新たな形に生まれ変わった「スマイルワン」。
経営は成り立つのか。
NST新潟総合テレビ 水谷悠莉キャスター:
ペットそのものを売らないとなると、何を売るんでしょうか?
スマイルワン 國嶋慎司店長:
わたしどもは、ワンちゃんやネコちゃんと楽しく生活するためのアフターサービスに力を入れていきたいと考えています
NST新潟総合テレビ 水谷悠莉キャスター:
トリミングとかですね。これは何ですか?
スマイルワン 國嶋慎司店長:
こちらは新潟でもあまり見ないと思いますが、ワンちゃん専用の酸素カプセルです
そのほかにも...
スマイルワン 國嶋慎司店長:
ワンちゃん、ネコちゃんのお泊まり施設になります。
NST新潟総合テレビ 水谷悠莉キャスター:
ペットホテルですか? でもワンちゃんたち、すごく楽しそうにスタッフの方と遊んでますよ
広い遊び場を備え、ストレスフリーをテーマに作られたペットホテルには、豪華なシャンデリアや猫用のタワー付きの個室も。湿度や温度の管理も怠らない。
また、犬が人間社会の環境への対応力を身につけるための「犬の幼稚園」も設置。
1週間に200匹以上が通っているという。
生体販売しない新たなビジネスモデルに
飼育放棄・殺処分が少しでも減り、ペットと人が笑顔で過ごせる社会を願って。
スマイルワン 本間章浩常務:
生体は販売しないペットショップの姿を新たに作っていきたいなと思っている
NST新潟総合テレビ 水谷悠莉キャスター:
新潟でのビジネスモデルになりそうな
スマイルワン 本間章浩常務:
そうなっていけるように、これからますます頑張っていきたいと思います
実は、欧米など多くの先進国では、ペットの販売をしないのが普通だという。
ブリーダーから譲り受けるなどといったことが多い。
スマイルワンでは、将来的には月に2~3回、保護犬や猫の譲渡会を開催していきたいという。
(NST新潟総合テレビ)