謝罪無く「刑務所に入るのが夢だった」

2018年6月、走行中の東海道新幹線内で、梅田耕太郎さんら乗客3人を殺傷したとして、殺人などの罪に問われている、小島一朗被告(23)。

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12月9日、検察側から無期懲役を求刑されたが、これまでの裁判で、そのあまりにも身勝手な犯行動機が明らかになった。

小島一朗被告:
私は無期懲役刑になるために無差別殺人をしました
頭を狙いました。一撃で殺せると思ったのに、まだ全然死にませんでした

刑務所に入るのが夢だった。3人殺せば死刑になるので、2人までにしておこうと思った。私は止めに入った人を見事に殺しきりました


「一生刑務所で暮らすため、乗客を無差別に襲った」という小島被告。
これまでに被害者や遺族への謝罪の言葉は一切口にしておらず、検察側から犯行に使用したナタやナイフを示されると、新たな事件を起こす考えがあることを強調した。

小島一朗被告:
曲がっておりますし、有期刑になってまた出所したら人を殺すはめになり、新しいものを買うので、それは要りません

「死刑は受け止めるが、有期刑ならまた人を殺す」

検察側は「犯行は強固な殺意に基づいたもので、反省の態度はなく、再犯は必至と考えられる」として、無期懲役を求刑。

死刑求刑を回避した理由については「家庭環境や人格障害の影響が否定できないことを考慮すべきだとして、極刑がやむを得ないと言い切ることはできない」と説明した。

これについて、若狭勝弁護士は「殺害された被害者の数が1人であろうと、悪質な手口・動機であるとすれば死刑、というような流れが今後作られていく必要性があるのではないか」と話した。

弁護側は「争点は量刑で、過剰に重い刑を科すべきではない」と主張しているが、一方で、小島被告自身はこう語っている。

小島一朗被告:
どのような判決が出ても控訴はしません。死刑になったら潔く受け止めます。もし有期刑になれば、出所してまた必ず人を殺します


注目の判決は、12月18日に下される予定となっている。

(「Live News it!」12月9日放送分より)

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