12月は詐欺件数が急増 身に覚えがなく無視するとだまし取られる?最新特殊詐欺の手口に要注意!

カテゴリ:国内

  • 専門家によると、特殊詐欺に最も注意が必要な時期が年末年始だという
  • 「直撃LIVEグッディ!」では、最新特殊詐欺の手口と対策を解説!
  • 中には、無視をすると大変なことになってしまう詐欺も…!?

特殊詐欺が増加傾向

12月は詐欺件数が急増 身に覚えがなく無視するとだまし取られる?最新特殊詐欺の手口に要注意!
12月3日、都内では特殊詐欺撲滅を目指すイベントが行われた。特殊詐欺の認知件数は、2017年まで7年連続で増加。
2018年は減少したが1万7000件を越え、深刻な状況だ。2019年も10月時点で、すでに1万4000件に迫る事態となっている。

「直撃LIVEグッディ!」はスタジオに、特殊詐欺・悪質商法に詳しいジャーナリストの多田文明さんを招き、年末年始に気を付けたい、最新特殊詐欺の手口と対策を解説していただいた。

倉田大誠アナウンサー:
多田さんによると、年末は1年の中で最も注意が必要だといいます。

巧妙化する詐欺の手口

・2018年の特殊詐欺被害金額をみると、12月が最も多い32億円超
・多田さんは「年末なので医療費や税金などの還付金に便乗した詐欺が増加する。期限を切って被害者を焦らせることで口座番号などを聞き出してくる」という。

多田文明氏:
還付金だけでなく、旅行に行くためだったりお年玉のためだったり、どうしても手元にお金を持っていることが多いので、それを狙ってオレオレ詐欺の電話などもあると思います。気を付けてほしいですね。

倉田大誠アナウンサー:
詐欺の手口も巧妙化しています。まず一つ目が“ワン切り詐欺”

<巧妙化する特殊詐欺① ワン切り詐欺>
国内外の番号から「ワン切り」があり…
①国内電話番号に折り返してしまうと、「プッシュボタンを押してください」と音声ガイダンスが始まる。
⇒番号をプッシュすると詐欺師につながる。お金の悩みを解決しますなどと話が進み、転売話を持ち掛けられ被害にあったケースがある

②国際電話番号に折り返してしまうと、「少々お待ちください」と音声ガイダンスが流れ…
⇒保留音がひたすら流れ続ける。国際通話料の一部が詐欺グループへ入る仕組みで、世界中で横行している

<対策は…>
・知らない番号だった場合は、ネットでその番号を検索する
・「+▲▲▲」など、国際番号である場合は折り返さない

倉田大誠アナウンサー:
二つ目が、“圧着はがき”。圧着はがきって、公共料金や本当に存在する会社から届くイメージがありますよね。
「未納料金を支払ってください」という内容の圧着はがきが届いたら「あれ?何か支払ってなかったっけ?」って焦ってしまうと思いますが…実際に、このようなはがきが届いた例があります。

<巧妙化する特殊詐欺② 圧着はがき詐欺>
・圧着はがきを開くと、「有料番組サイト等の利用料金の支払いが確認できていない」「大至急連絡ください」「未納支払いや連絡がない場合法的手続きに移行する」などの文言が並び…
・連絡先として法律事務所の名前と電話番号が書かれている

<対策は…>
・法律事務所の名前をネットで調べ、もし実在する法律事務所だった場合は、自分で調べた連絡先に電話をし、確認する

サバンナ高橋:
圧着はがきの“ペリペリ”って、魔力があるというか…めくった瞬間にリアリティーが増しますよね。

安藤優子:
圧着はがきって自分の個人情報だから、ちゃんとカバーされている。本来はそういう目的ですよね。そこまでされている、私だけの情報だよねと思ったら、開けちゃうなあ。対策として「自分で調べた連絡先に電話する」とありますが…法律事務所の電話番号ははがきに書いてあるのでは…?

多田文明氏:
そこなんです。住所はもしかすると(実在する法律事務所に)近いものが書いてあるかもしれませんが、電話番号は嘘だと思われます。詐欺師につながるようになっていますので。圧着をつい開けてしまって、「なんだ?」と思ってすぐ電話してしまうことがあるかと思うんですけど…、それだけはしないでほしいです。

倉田大誠アナウンサー:
つまり、もし法律事務所が実在しても、はがきに書いてある電話番号には絶対に電話をしてはいけないということですね。

多田文明氏:
はい。はがきは割と高齢者向けに送られてくるケースが多いです。高齢者自身はネットで調べられないこともあると思うので、お子さんや誰かに聞いて電話番号を調べてほしいですね。

倉田大誠アナウンサー:
いま説明したワン切り電話と圧着はがきは、基本的には無視をすればいいと。ただ最近は、無視をすると大変なことになってしまうという詐欺も出てきているんです。

<無視をしていたらダマし取られる!?ネオ架空請求詐欺>
プラム綜合法律事務所・梅澤康二弁護士によると…

・裁判所から「●●万円払ってください」と“少額訴訟”の封筒が届く
⇒この“訴訟”が偽物だった場合は無視でいいが…本物の場合も!!

・“訴訟”が本物だった場合、無視すると相手の権利が確定してしまう可能性がある。

<対策は…>
・まず記載された裁判所の電話番号を調べ電話し、本物の“訴訟”か確認をする
・本物だった場合、期日内に答弁書を作成、裁判所に送付する
⇒裁判所の担当書記官に相談すると書き方を教えてくれる
・その後、担当書記官が審理の日時を調整
⇒日程調整を2回した後の審理には、原告側は必ず出席しなければならない。詐欺グループはこの時点で手を引く可能性もある


倉田大誠アナウンサー:
仕組みを説明すると、ある詐欺グループが実際には貸していないのに「〇〇さんがお金を返してくれない」と裁判所に訴える。すると裁判所は全く身に覚えのない〇〇さんに対して、こういう訴えがきていますよと通知を出すわけです。それを無視してしまうと、相手の訴えが通ってしまい、自分に支払いの義務が生じてしまう可能性がある。こういうことなんです。

高橋克実:
つまり、コレは詐欺なのに“裁判所から届いた封筒”というのは、本物というわけですか。

安藤優子:
でも今までの詐欺の手口通り、裁判所をかたった偽の通知の場合もあるんですよね?

多田文明氏:
そうです。だから、難しいんですよね。素人の人には見た目では偽物か本物か見抜けないので、きちんと確認をしないといけないと思います。

サバンナ高橋:
いやあ、何の身に覚えもなかったら、普通に考えたら無視しちゃいますよ。

北村晴男弁護士:
訴訟手続きというのは、裁判所は申し立てが本当かどうかわかりませんから、借りてないなら借りてないという返答をしてほしいんです。それが答弁書というものです。何もしないと認めたことに擬制されてしまうんです。擬制自白というんですが。それをもって、その通りの判決が出されて確定されてしまうんです。

安藤優子:
じゃあ無視したら本当にだめですね…。

北村弁護士:
これは通常訴訟でも時々あるんですよ、「自分があんなやつに支払い義務があるはずがない」と言って。裁判所から来たものを無視すると最悪なことになりますので、本当に裁判所から来た場合は必ず丁寧に対応しなければなりません。

倉田大誠アナウンサー:
裁判所から実際に通知が送られてくると、A4サイズの用紙が2枚入っています。これが答弁書です。ここで、自分には身に覚えがありませんということをはっきりと示し、送付する必要があるんですね。

北村晴男弁護士:
そうです。ごく簡単なものでそんなに手間はかからないので、身に覚えがなければ「身に覚えがありません」ということを明確に書いて、請求棄却を求めてください。

安藤優子:
これって、弁護士さんに相談しなくても、一般の素人でも書けますか?

北村晴男弁護士:
素人の方でも簡単に書けます。

安藤優子:
本当に裁判所から来たものであれば、無視しないで関係ないとはっきり言わなければいけないんですね。

多田文明氏:
そうです。期間もありますから、期間内に急いですぐやるということが大事になってきます。

サバンナ高橋:
いや~、怖いわ…。

安藤優子:
みなさん師走の慌ただしい中でいろいろあると思いますが、ポイントを押さえて、無視したり返答したり…気を付けていただきたいですね。

(「直撃LIVE グッディ!」12月3日放送分より)

グッディ!の他の記事