「とりあえず場所確保」「とりあえず人気店だから」が3割超

飲食店が困っている無断キャンセル。
なぜ、お店に連絡を入れないのか。

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来るはずのお客が、時間になっても現れない。お店泣かせの無断キャンセル。
飲食店の予約顧客管理システムの開発や提供を行う会社が行った意識調査によると、無断キャンセルの理由は、「取りあえず場所を確保するために予約(34.1%)」、「人気店なので、取りあえず予約(32.5%)」と、取りあえずの理由が上位に。

予約したことをうっかり忘れた」人も30.2%だった。

IT系(30代):
他にやることがいろいろあった時に忘れました。遅れても「すみません。時間変更できますか?日にち変更できますか?」とか連絡は入れます。

事務職(20代):
無断キャンセルしたことあります。そういう気分じゃなくなった時・・・。

無断キャンセルの半数超が“グルメサイト”予約

調査結果の中には、「天候が悪く、外に出るのがおっくうになった(21.4%)」や、「当日になって食べたいものが変わった(13.5%)」など、気分に左右される人も少なくないようだった。

無断キャンセルしたときの予約方法は、グルメサイトが半数を超える結果に。

無断キャンセルをしたことがない人は…

普段から人数や日時が決まった段階で予約を入れるという人に話を聞いてみると…

学生(20代):
Q)キャンセルし忘れて、無断キャンセルになってしまった経験はありますか?
A)ないです

無断キャンセルをしたことがないというこの女性。無断キャンセルが起きてしまう原因を推測してもらった。

Q)一般的に、なぜ無断キャンセルは起きてしまうと思いますか?
A)ネットでポンと押したら予約できちゃうので、気軽な感じでとりあえず取っておこうかなみたいな感じでできちゃうのかなと。相手のお店の方とも顔を合わせているわけではないからキャンセルしてもバレないし、怒られないしみたいな感じでやってしまう人がいるのかなと。

7割超がキャンセル料は妥当

一方で、キャンセル料の支払いが妥当と考える人は7割を超え、無断キャンセルが社会問題化する中、キャンセル料への理解は広まっているようだった。
予定が変わってお店に払うキャンセル料。どの程度なら納得して支払えるのかを街で聞いてみた。

営業系(40代):
キャンセル料はあっていい。当日はもう用意されていると思うので、24時間前を期限にすればいいのかな。当日は100%だと思う。

サービス業(20代):
当日のキャンセル料は50%ぐらいかな。飲食店の方も食材を用意されていると思うので。

飲食店アルバイト(20代):
結構キャンセルがあって用意した物が全部無駄になるので、損した分は賄ってほしい。電話にも出ないので。

フリーター(20代):
キャンセル料は100%か50%。前日は20%。席だけの予約だったら無料でもいいのかなと。あとは人数の条件を付けるとか。

インフラ系(30代):
コースだとしたら、予約時点でわかっている金額分は取ってもいいのかなと思います。ある程度カード情報や自分のプロフィールを入力する形で店側が認識できることを担保にすればいいのかなと。

グルメサイトも無断キャンセルを防ぐ対策を

三田友梨佳キャスター:
キャンセル料は妥当と話す方が多かった印象ですが、萱野さんはどうお考えですか?

津田塾大学・萱野 稔人教授:
皆さん「無断キャンセルは良くない」という認識はあるのに、実際には増えている。この落差をどう埋めていくか。
要因の1つとして、予約があまりに手軽に出来てしまう。グルメサイトが乱立してしまっている。
グルメサイトがお店に対して何らかの保障をする形になっていれば、グルメサイトも無断キャンセルを防ぐための策を講じると思います。

萱野 稔人教授
萱野 稔人教授

三田友梨佳キャスター:
海外は前払いも多いし、日本もキャッシュレスが広がっています。そういった対策も必要なのかなと思います。

(「Live News α」11月25日放送分)