コンタクトレンズを「ごみ箱以外に捨てる」が2割…“環境汚染の懸念”対策を協会に聞いた

カテゴリ:国内

  • コンタクトレンズをごみ箱以外に捨てる人が2割いるとの調査結果
  • “ポイ捨て”によりマイクロプラスチック問題に繋がる恐れがある
  • 日本コンタクトレンズ協会「ユーザーに対して廃棄方法の告知強化を行っていく」

コンタクトレンズをどこに捨てていますか?

多くの人が使用するコンタクトレンズ。日本コンタクトレンズ協会によると、日本国内ではソフトコンタクトレンズが年間で約34億枚、ハードコンタクトレンズが約200万枚出荷されている。

そんなコンタクトレンズに関する驚きの調査結果がある。使用済みのコンタクトレンズを洗面所や流し、トイレなどのごみ箱以外に捨てる人が5人に1人の割合でいるというのだ。

近年、ペットボトルなどのプラスチックごみが砕かれ、海水中に漂うマイクロプラスチックが問題視されているが、多くのコンタクトレンズはプラスチック製で、日本コンタクトレンズ協会は捨て方を誤ると、環境や生態系に影響を及ぼすおそれがあるとして、コンタクトレンズ使用者の廃棄意識の向上に取り組んでいるという。

調査は2019年1月に15歳~59歳の女性を対象に行われ、「いつもごみ箱以外に捨てている」が20.6%、「時々ごみ箱以外に捨てることがある」が7.9%、「いつもごみ箱に捨てている」が71.5%となった。

時々ごみ箱以外に捨てる人も合わせると3割近い人がごみ箱以外に捨てていることになる。

日本コンタクトレンズ協会の調査

年齢別では、15~19歳の26.6%が「いつもごみ箱以外に捨てている」と回答し、最も多い割合となっている。

また、ごみ箱以外の廃棄場所は、「自宅内の洗面所や流し」が33.3%、「自宅トイレ」が15.1%、「自宅内その他の場所」が17.0%、「自宅以外のその他の場所」が34.6%とごみ箱以外に捨てている人の約半数が自宅の洗面所や流し、トイレに捨てている。

ではこの問題についてどのような取り組みをしていくのか、日本コンタクトレンズ協会にお話を伺った。

コンタクトレンズは可燃ごみ

ーー調査ではごみ箱以外に捨てている割合が2割だが受け止めは?

真摯に現状を捉えて、今後の啓発の強化を検討しております。


ーーコンタクトレンズをごみ箱以外に捨てることはどのように環境に影響してくる?

コンタクトレンズ廃棄がどれだけ環境問題へ影響しているかに関する調査データは持ち合わせておらず、申し訳ありませんがお答えできません。


ーーどこに捨てると特に環境に悪い?

コンタクトレンズは可燃ごみとして廃棄いただきたく、特にどこが悪いという特定箇所はありません。


ーーコンタクトレンズのソフトとハードで環境への影響に違いは出てくる?

コンタクトレンズの出荷量では、ハードコンタクトレンズは全体の1%未満の比率であるため、出荷・使用の大部分を占める使い捨てソフトコンタクトレンズの捨て方の啓発が特に重要であると考えております。

環境問題に対する消費者意識の向上に取り組む

ーー適正に処分をしてもらうためにどのように訴えかけていきたい?

コンタクトレンズは可燃ごみとして、また容器はその包装表示に従って分別廃棄となっています。しかしながら、ごみの収集区分においてコンタクトレンズが区分されていない地方自治体が散見されることから、協会としてはユーザーに対して廃棄方法の告知強化を行ってまいります。


ーー日本コンタクトレンズ協会としては今後環境問題についてどのように取り組んでいきたい?

当協会は日本プラスチック工業連盟の活動趣旨に賛同し、「プラスチック海洋ごみ問題の解決に向けた宣言書」に署名しております。今後においても、当協会は適正な流通及び販売のもとに使用者の適正使用と健康な視力の確保に努め、業界の健全な発展に貢献するとともに、マイクロプラスチック問題をはじめとした世界的な環境問題に対する、会員各社および消費者意識の向上に業界全体で取り組んでまいります。


FNNの取材でも、素材がプラスチックであることなど、使用者があまり考えずに捨てている現状がわかった。
プラスチック海洋ごみの削減に向けた取り組みが世界的な流れとなっている中で、多くの人が使用するコンタクトレンズについても、適切な捨て方を知り、環境意識を持つことは大切だろう。

(参考記事:コンタクトレンズ、正しく捨ててる? 洗面所やトイレの“ポイ捨て”は環境破壊に