FC今治がJ3昇格!

サッカーJFLFC今治が、ついにJ3昇格を決めた。
FC今治は10日、ホーム・今治でFCマルヤス岡崎と対戦し、1対0で勝利。5位と6位のチームが引き分けに終わったため、FC今治の年間4位以内が確定し、FC今治のJ3昇格が決まった。

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FC今治の岡田武史オーナーは試合後に会見を行った。

FC今治 岡田武史オーナー:
わたしは万全の態勢で臨んだつもりでちょっと遅いぐらいかなと思っておりました。なんとかでもこのホームで決めてくれてよかったなと。ただこれは単なる通過点なので、これが終着駅ではないので、ここから物足りないところをチーム努力、またバックオフィスとしての力をもっとつけていかないとJリーグでは厳しいだろうという風に考えております。今日の試合、ホームで(昇格を)決めて、今治の人やサポーターの人に喜んでもらえたっていうのはこれは一番良かったかなと思っているところです。

JFLが難しいとかよく言いますけど、別に対戦相手がリーガエスパニョーラやプレミアとやる訳じゃなくてね、そういう意味では周りがFC今治に対しては100%以上の力でくるっていうのを分かった上での闘いだと思うんで、ちょっと苦しみすぎたかなと。もうちょっとスムーズに行けるかなと想定してたんですけど、まあそれでも結果的には最終的に決めてくれたんでね、まずはここはどうしても今年は上がらないと昨年は許していただいた支援してくれた方々、今年はもう許してもらえないというふうに思っていたので、まずは上がること、それを達成してくれたので、色んな苦しい場面もありましたけど結果的にはよかったかなと。

FC今治 岡田武史オーナー:
想定よりも1年遅れてる。ただ、メソッドも当初は1年でできるのが、3年かかってる。現実そんな簡単じゃないと色んな壁にぶつかってます。経営の上でもこれからスポンサー規模を大きくしたりそれ以外の事業収入を得たりしていかないと、この今治で30億っていうのは目標の30億っていうのはかなり大変なことなので、もっともっと新たな発想をしていかなきゃいけないと。まあ全ての意味で予定より現実遅れていますけど、我々にとってはものすごい貴重な力をつけるための4年だったと。昨年上がれなかったときにぼくが怒ることは全て必要なことを怒ると社員にも言ってて、なぜ上がれなかったか意味を考えろと。まあ考えたら、結局上がれなかったおかげであのまま上がってたら岡田がまたなんとかするだろうってなってたのを、上がれなかったおかげで今治の人たちが自分事として来年は上がるぞと、そしてスポンサーさんももっと増額するからいい選手獲れとか代表電話にかかってきてスポンサーやらしてくれとか1千万円寄付するとか今治が動き出した。その動き出すために必要だったんだと。そういう意味では4年かかりましたけど全て必要なことが起こってそれが我々の力になってきたと。それが我々の力になってきたと、そういうふうに思っています。

今治に必要なものを提供しなくては

FC今治 岡田武史オーナー:
元々来たときはサッカーのことしか考えてなかったんですけど、町の中心のドンドビを見たら更地があり、商店街はだれも歩いてないと。これじゃあ我々が強くなっても誰も見に来てもらうお客さんがいなくなる。または立ってる場所がなくなるということで、我々が一緒になって元気になる方法がないかっていうとこから色んな活動始めてます。サッカーをやっててサッカー強いです、おもしろいです、見に来てくださいだけじゃこれは必ず行き詰ると。お客さんの求めてるもの、または今治に必要なもの、そういうものを我々は提供しなきゃいけないということで、サッカー以外の色んな活動をしてきて、ようやくそういうのが皆さんにご理解いただけるようになってきたのかなというふうに思ってます。

FC今治 岡田武史オーナー:
(昇格が決まったとき)多分まわりの方は見ておられなかったけど僕はそんなに喜んでなかったんでなんでだってみんな思ってると思いますけど、まあほっとしたっていうのが正直で、でまあありがたいことにまわりがここ2、3試合転んでくれたんでね、この流れはいけるなという感触があったということとさっきも言いましたようにこんなところで喜んでる場合じゃないんでもうほんとの通過点。当然あの、盛り上がってくれることはいいんですけど我々はしっかりとほんとの目標っていうのを見つめないといけないと思ってますのでまあほっとしたっていうのが一番ですかね。

そしてこれからJリーグに向かってまずJ3では優勝しても僕らJ2には上がれません。スタジアムがないんで。スタジアムはスタジアムで進めてますけど、まずは来年1年しっかりとその先のチーム作りっていうのをしていってもらおうと。我々は新スタジアムの準備。または新しい事業収入。そしてまあメソッドの事業化とかまあやることはまだまだいっぱい山ほどあるんで、すぐにもう今日スタートするぐらいのつもりでいます。

経営と監督は色々似たとこがありますけど根本的に違います。監督っていうのはプロの監督っていうのはこの背中に重い塊を乗ってんのをこのヤローって堪えて、そして自分がポリシーに反するんだったら辞めるって言って辞める。でも経営者は、真綿でじわじわと首を絞められるような、あ、これ3ヵ月後給料払えなくなるかもしんないとか資金繰り心配したり、そして辞めたいと思っても「やーめた」って言えない。ぼくのために集まってきた従業員、その家族に給料を払わないといけない。やっぱそういう根本的なところでは全然違うチャレンジだったと。やることは組織マネジメントとしては似ているんですけど元のところはちょっと違うなと。でも自分にとっては新たなチャレンジをやらしていただいて自分自身成長さしてもらったと思ってます。

リスクを犯してチャレンジ

ーー決勝点を決めた橋本選手について?

FC今治 岡田武史オーナー:
はっしーは俺のマンションに住んでるからしょっちゅう説教してる。お前こんな試合してどうすんだって。まあ彼は全体の監督が小野としてピッチでやってるときには、ほんとあの経験を持った男でクールな男ですから、チームをコントロールしてやってくれたんでほんとに呼んでよかったなというふうに思ってます。

ーーこれからはどんな夢を見せてくれますか?

FC今治 岡田武史オーナー:
そうですね、まあ正直夢を見せるっていうか僕が夢を見て、ホラに近い夢を語ってただけで、そしたらどんどんどんどんこのスタジアムができ、そして次は1万人のスタジアムが恐らくできます。それも夢を語ってただけなんですけど、みなさんがそれに共感して力を貸してくれて、チームも選手も集まってきてくれてそして指導者、スタッフ、みんなが、いつ潰れるかもわかんない、給料も前職より随分安い、でも集まってきてくれた。それが僕はみなさんに夢を見せようなんて全く思ってなくて、わがままですけど自分の夢を追いかけてただけで、そしたらみなさんが助けてくださったと。これからもまだ僕は壮大な夢を語ってるんで、大分騙されてきてる人多くてスタジアムも建っちゃうんじゃないかなって思ってるんですけど。これを言うとまた怒られるんだけど行政に先走るなって。まあいいでしょう(笑)。また、だから僕は夢を語ってリスクを犯してチャレンジしていこうと思っています。

(テレビ愛媛)

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