1人ではなく、複数人でゴールを目指す意識改革

職場で闘争心をもつことは時には必要です。
それはなにも昇格を狙っている時だけに限らず日常的に行われる会議などでもそうです。

実際、闘争心を燃やし、誰よりも早く、正確に、そして優れた結果を出せなければ昇格は難しいでしょう。
ですから自分の価値を他の人よりも高く見せようと躍起になる人も多くなるのです。
そして、そのように自身の価値を証明することで欲しかったチャンスや昇給をつかめることもあるでしょう。

しかし正直なところ、考えるだけでスタミナ切れを起こしそうな”闘争心むき出し戦略”です。

以前、その闘争心を少し変わった手法で成功を手にした、ホワイトハウスで働く女性たちのおもしろい記事がThe Washington Postで紹介されていました。
それは、1人で走り1人でゴールへたどり着くのではなく、複数人で一緒にゴールへたどり着こうとする意識改革の話でした。

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団体行動が美徳とされている日本ですので、もちろん皆で助け合い協調性を大事にすることは当然だ、という方も多いと思います。しかし、ここに掲載されていた内容の豪快さと有言実行にはハッとさせられるものがあります。

ないがしろにされないための“amplification(増幅)”作戦

皆さんもご存知の通り、政治社会において、まだまだ女性と男性の立場が同等であるとは言い難い現状があります。大統領の為に働く女性職員たちの前に立ちはだかる男性社会において、女性の意見がないがしろにされることに日々苦悩していました。特に男性で埋め尽くされている会議の場で、女性が発言することが難しく尋常ではなかったと言われています。

そこでこの異常なまでに不利な状況に立ち向かうため、女性職員たちは会議である有効な作戦を立てました。彼女らはそれを“amplification(増幅)”作戦と呼び、”自分は自分、あなたはあなた”という姿勢ではなくお互いを積極的に助け合おうとするものでした。

1人の女性の発言を反復、そして増幅

まず、会議中に1人の女性職員Aさんが発言するとします。そして次の女性が発言する時に、“Aさんの発言にあったように…”とその女性職員の名前に触れながら会話を続けます。1人の女性の発言を反復、そして増幅させることにより自分たちを意識づけさせるようにしました。そうすることで女性の主張や意思は守られたのです。

これはなにも、女性やホワイトハウスで働く職員のみ使える手段ではありません。日常的な仕事の場面でも有効的な方法です。1人で目的にたどり着き自分だけその恩恵を受けるのではなく、複数人で手を取り合い目的を達成するというすばらしい戦略を職場でも取り入れてみてはいかがでしょうか。

参照:
https://www.washingtonpost.com/news/powerpost/wp/2016/09/13/white-house-women-are-now-in-the-room-where-it-happens/

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