福岡母子殺害で真っ向対立 冤罪主張の元警察官…死亡推定時刻に光るスマホの謎

カテゴリ:国内

  • 福岡母子殺害 元警察官の中田充被告に被告人質問
  • 公判で中田被告が涙「父親として申し訳ない」
  • 被告と妻のスマホの履歴から見える未明の謎の光

「子どもは大切な存在」…公判で涙も

2017年6月に福岡県の自宅内で妻と2人の子供を殺害したとして殺人罪に問われている、夫で元・福岡県警巡査部長の中田充被告(41)。

11月15日午前、福岡地裁で行われた公判で被告人質問が行われ、中田被告は改めて犯行を否認し、涙ながらに犯行当日の様子を語った。

「直撃LIVEグッディ!」では、最新情報を中継で伝えた。

木下康太郎フィールドキャスター:
非常に冷静に、淡々と受け答えをしていた中田被告ですが、弁護側からの被告人質問で夫婦関係の変化に焦点を当てて質問された時、大きく感情が揺らいでいたように見えました。「妻は非常に感情の起伏が激しかった。日常的に暴力・叱責を受けていた。離婚話が出た時は自分が子供を引き取るという話をしていた」、そういう話を中田被告はしていました。
弁護側から「パチスロに行って帰りが遅くなる時がありましたよね」と質問されると、さらに大きく感情が揺らぎました。中田被告は「妻の暴力を子供の前でされることは本当に耐えられず、自分は子供が起きている時は家に帰れないと思い、パチスロに行ったり、別のところに泊まって家に帰ることもありました」と。それまで冷静に話していた中田被告が、ここで泣き始めました。

木下康太郎フィールドキャスター:
弁護側から「どういう涙だったんですか」と問われた中田被告は「子供のことを思い出しました。積極的に夫婦関係を解決しようとしなかった自分は父親として本当に申し訳ない」と。
弁護側から「今はつらい、後悔という思いですか」と聞かれ「はい、そうです」と答えていました。15日の質問を見ていると、妻との関係に関しての悪化は認める一方、子供に対しては非常に大事に思っていた。そう中田被告は話していました。ただ、弁護側から「あなたが犯行を犯したという証拠がたくさんある、それでもあなたはやってないんですか」と問われた際、それまで非常に堂々と淡々と答えていた被告が非常に弱々しい言葉で「違います」と答えた場面もありました。そこは今回の裁判を見ていて気になった点ではありました。

中田被告は容疑を否認。一方で、検察側は状況証拠を積み重ね、中田被告の犯行であることを主張している。

2台のスマホに残された記録を検証

グッディ!のスタジオでは、第3回公判で検察側が証拠として提出した、中田被告と妻・由紀子さんのスマホに残された履歴について改めて検証した。

広瀬修一フィールドキャスター:
被告人は「自らが勤務に出かけた後の犯行で、私は殺害していない」と主張しています。しかし、2人の携帯電話に残された記録に非常に不審な点があると、検察側は証拠調べで提出しています。

※中田被告の履歴はスマホのアプリ(歩数などが記録に残る)
※由紀子さんはスマホの使用履歴


<中田被告と由紀子さんの携帯電話に残された記録>
【2017年6月5日】

・午後9時05分…中田被告のスマホのアプリに就寝のため2階へ移動したことが記録
・午後11時36分…由紀子さんのスマホのバックライトが消灯
【2017年6月6日】
・午前3時29分~4時05分…中田被告のスマホのアプリに17歩あるいた記録、その後2階へ
・午前4時40分~4時43分…由紀子さんのスマホがロック解除され、メッセージアプリや時計、メモ帳アプリが起動される
・午前4時49分~4時59分…中田被告のスマホのアプリに89歩あるいた記録、その後2階へ

・午前5時20分~5時47分…由紀子さんのスマホがロックされたまま、バックライトのみ5回点灯→解析の結果、指紋認証ロックの解除失敗が複数回あったとみられる
・ 午前5時54分~5時56分…由紀子さんのスマホがロック解除、時計が操作され、その後再びロック
・午前5時58分~6時01分…由紀子さんのスマホがバックライトのみ4回点灯→ロック解除が失敗したとみられる
・ 午前6時17分~…中田被告のスマホの歩数が大きく増加した

広瀬修一フィールドキャスター:
由紀子さんはiPhoneを使っていたということですが、iPhoneは指紋を正しく認証するとロックが解除され、すぐに動かせるようになります。しかし、登録していない指紋で解除しようとすると、8秒ほどで画面が消えるようになっています。

倉田大誠アナウンサー:
このスマホに記録が残された時間帯というのは、ちょうど由紀子さんの死亡推定時刻の時間帯なんです。由紀子さんが亡くなっていた可能性がある時間帯に、2人のスマホが作動しているということですね。

広瀬修一フィールドキャスター:
この時間帯に被告は起きていたんじゃないか、つまりこの時間帯に被告が殺害をしたんじゃないかと検察側は主張しています。もしそうだった場合、なぜ被告人はこのようなことをしたんでしょうか?

吉川祐二氏(元警視庁刑事):
被告人は当初「自分が家を出る時はみんな寝ていた」、特に問題なかったということを言っています。このような細工をして、この時間に被害者の方が生きていたんだという証を残したかったということは考えられると思います。

スマートフォンに残された記録について、中田被告はどのように反論したのか?

木下康太郎フィールドキャスター:
弁護側からスマートフォンに関して質問されると、被告はまず「自分は子供たち2人と午後10時から11時の間に眠りについて、そこから朝まで起きませんでした」と供述。弁護側から「その間にあなたのスマートフォンが起動していることに関してはどう思いますか?」と聞かれると「一度、妻に無断でパチンコに行きバレてしまったことがある。その時に妻から『あなたのスマホのGPSを使ってあなたのことを監視するので、パスワードを教えなさい』と言われ、妻にパスワードを教えていた」と話しました。

木下康太郎フィールドキャスター:
「自分が朝起きたとき、おそらく妻が自分のスマートフォンを操作したんじゃないかという形跡を何度か確認したことがある。自分が寝ている間にスマートフォンが起動していたのは、自分がいじったのではなく私たちは先に寝ていたので、後から寝た妻が自分のスマートフォンを操作したのではないか」と主張していました。

安藤優子:
中田被告は、「自分が出かけた時に妻は生きていた」「就寝中に自分の携帯が起動しているのは妻がやったことだ」と主張しているんですね。

検察側は状況証拠の積み重ねで、中田被告の犯罪だと立証することは果たしてできるのか?
今後の公判が注目される。

(「直撃LIVE グッディ!」11月15日放送分より)

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