ハサミを手に「頭の中どうなっている?」

不適切な指導が明らかになったのは神戸市内の小学校。
神戸市教育委員会によると、10月28日 音楽会の練習中に5年生の男子児童がおしゃべりをして歌を歌おうとしなかったことがきっかけだったという。
その日の放課後、指導にあたった50代の女性教師は教室にあった大型のハサミを手に、「頭の中はどうなっているのかな」などと言いながら男子児童の髪を切るようなしぐさをしたという。

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女性教師の行為は保護者からの相談で発覚。
学校側は既に男子児童と保護者に謝罪しているが、市教育委員会は不適切な指導だったとして女性教師の処分を検討中。

不適切指導はあのスポーツ強豪校でも

2007年夏の甲子園で優勝した佐賀県立佐賀北高等学校。その戦いぶりは“がばい旋風”と讃えられていたほど。
男子バスケットボール部も、インターハイに過去22回出場している強豪である。
問題となっているのは監督を務める40代の男性教師の行動。

佐賀北高校 渡辺成樹校長:
ボールを至近距離から体に投げつけて当てられたと、それから作戦ボードを体や足に投げつけられたと。
暴言といいますか。
死ね・殺すぞ・病院に行け・カス・帰れとか部活に来るなとか、部活やめろとか学校やめろ、お前は病気だと。

男性教師は体罰を認めているが、暴言の一部については「自分ではないと思うけれども、見た生徒がいるならそうかもしれません」と話しているという。
学校側は、先月末から男性教師による部活の指導を停止している。

10月にも、サッカーの強豪校・鹿児島県の泉中央高校や、本田圭佑選手を輩出した石川県の星稜高校などで指導者による体罰が発覚したばかり。

東京女子体育大学 阿江美恵子教授:
自分の考えているようなチームを作るというのはとても大変なことなので、つい感情に走ってしまわれたのかな。
すごく傷つく子供たちに対しての責任を誰が取るんだということは、やっぱり考えなければいけないと思います。

(「Live News it!」11月13日放送分より)