職場復帰を支えるメイク
広告のデザインや印刷の仕事をする浜田勲さん(56)。
6年前、唾液を出す耳下腺という分泌腺にがんを患った。
浜田勲さん:
顔面神経を切除しました。そのことにより、表情がつくれなくなってしまった。顔面神経を取ると、顔の形が全部下に落ちてきてしまうんです。それを防ぐために眉毛のリフトアップ、まぶたの中にプレートを入れて、まぶたが自然に落ちてくるようにした。あとは口角のリフトアップをしたが、手術の影響で内出血してしまって、青あざができてしまった。
手術直後の写真を見せてもらうと、目の周りが青くあざになってしまっている。
治療と仕事の両立は、悩みが多かったようだ。
浜田勲さん:
これで電車に乗るのは、人からどんな目で見られるのか気になって、なんとか隠さないといけない、あるいは会社を休まないといけないかなと。
カバーメーキャップで手術後も人目を気にせず勤務
国民病ともいわれる、がん。
医療の進歩により、治療をしながら働くなど、がんと共生する時代で、今は治療や手術による傷痕や肌の悩みなどの外見のケア、カバーメーキャップがより一層必要とされている。
こうした中、手術後の浜田さんの支えになったのが、資生堂のカバーメーキャップだった。
通常のファンデーションではカバーが難しい、肌の青みや赤み、凹凸。
カバーメーキャップ専用のファンデーションは、光の技術の応用により、自然な肌色に仕上がる。
資生堂ライフクオリティービューティーセンター・苅部裕己さん:
例えば、脱毛した時の眉の描き方や、くすみが生じた際の肌色のカバー、手術跡の傷痕を目立たなくする方法など、わたしたちがお伝えできることは、メーキャップでサポートすること。
浜田さんはこれにより、手術後も人目を気にせず勤務することができるようになったという。
浜田勲さん:
僕は男性なので、世の中的には男性はそんなにはお化粧しない。男性である自分がお化粧するということは、ハードルがある。一回やってしまって、周りに認められさえすれば、その壁はポンと越えられるので、一歩の勇気。メークすることによって会社に来られたという事実があるので、自信を持って、いつもと一緒の仕事をクリアしたかな
病気になった後の社会生活をどう充実させるかがこれからの課題
三田友梨佳キャスター:
女性にとってメイクは外見だけでなく、メイクをすることで気持ちを切り替えたり、心を前向きにする効果があるので闘病生活においても大きな意味があるのではないかと思います。
(株)キャスター取締役COO・石倉秀明氏:
そうですね。病気などハンディを背負ったとしても社会の一員として活躍し続けられることを後押しするツールの一つとしてメイクは非常に大きかったんだなと思います。
ガンというのは日本人の二人に一人がなる病気なんですけど、5年後の生存率は65%まで上がっています。なのでガンになってもそのまま亡くなるわけではなくて引き続き社会生活を続けるパターンが増えています。病気の治療や予防は大事ですが、病気になった後の社会生活をどう充実させるかはこれからの課題で今まで以上に考えていかないといけないと思います。
三田友梨佳キャスター:
病気を克服しての職場復帰には周囲のサポートも必要ですよね。
(株)キャスター取締役COO・石倉秀明氏:
人生100年時代と言われる中、今までより長く働く人が出てきます。そうすると体のトラブルは増えてきます。そんな中自分らしく社会生活を送っていくためのサポートする事業やサービスはこれから増えてくると思います。
(「Live News α」11月12日放送分)