2015年10月28日。宮崎市高千穂通で、当時73歳の男が運転する軽乗用車が歩道を約640m暴走し、2人が死亡、4人が重軽傷を負う事故が起きた。

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運転していた70代の男は裁判で軽い認知症と認められ、過失運転致死傷などの罪で懲役6年の実刑判決を受けた。

テレビ宮崎 成井三優記者;
あの悲惨な事故が起きてから4年がたった今も、遺族の悲しみは消えることはありません

当時66歳だった妹のみどりさんを亡くした兄の藤本優さん。
毎年、献花のために事故現場を訪れ、この日も妹の冥福を祈った。

事故で妹を亡くした藤本優さん;
いまだ妹の死を受け入れることができていません。

事故から4年…藤本さんはあの悲惨な事故を決して風化させてはならないと、みどりさんの遺影の前で、あの事故について語った。

事故で妹を亡くした藤本優さん;
いつかはひょっと帰ってくるんじゃないかというのが…現実あり得ないですけど、(亡くなったことを)受け入れると、ほんとにもう亡くなったんだ、亡くなってはいるんだけど亡くなったんだ

旅行が大好きだったというみどりさん。
あの日、旅行代理店に行くみどりさんを、藤本さんが車で送ったあと、事故に巻き込まれた。
事故で妹を亡くした藤本優さん;
通ると思い出すんですね。交差点で停まると、なぜここから歩道に入ったんだろうと不思議で

この事故をきっかけに、宮崎県内では高齢ドライバーの免許返納への機運が高まった。
事故が起きた2015年以降、免許を返納した65歳以上の高齢者は右肩上がりに増え、去年は4094人に上っている。

事故で妹を亡くした藤本優さん;
なくすためには家族が最初に気づくことが大事。
私たちのように悲しい寂しいつらい思いをする家族がいなくなるためには、事故があったということを風化させてはいけないと思います

(テレビ宮崎)

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