公衆電話からスマホにメールが送れる!? ドコモの担当者「利用者はゼロではありません」

カテゴリ:暮らし

  • 公衆電話にメール(SMS)機能あり?Twitterの投稿が注目
  • 11文字のメッセージに28回もボタンを押す。「ポケベル打ち」が必須
  • 担当者「まったくプロモーションはしていません」

「公衆電話からメール(SMS)が送れると初めて知って衝撃を受けた…」

今、こんなTwitterの投稿が注目を集めている。
SMSはShort Message Serviceの略で、メールアドレスではなく携帯電話の電話番号に充ててメッセージを送ることができる。
この特性からログインパスワードとは別に認証を行う二段階認証や本人確認などに活用されているので多くの人が使ったことがあるだろう。

普通ならSMSはスマホ同士でやり取りするものだが、話題になっている投稿では公衆電話や家庭の電話を含めた一般電話から送信することができるというのだ。でも一体どうやるのだろうか?

「*2*21314551422889607699800##」これなに?

「SMS」が送信できると言っても一般電話にそんな機能はない。
そこで登場するのが、電話番号090-310-1655のドコモの「SMSセンター」だ。(有料)

スマホとは違って一般電話でSMSを送る場合、まずはここに電話をかける。
すると音声ガイダンスが流れるので、それに従って送り先の電話番号とメッセージを入力
ただし一般電話には当然キーボードもないので、メッセージを送るためには、まず「*2*2」を入力し、あとは2桁の数字で1文字を表す、いわゆる「ポケベル打ち」が必須となる。

出典:NTTドコモ

メッセージを入力したら最後に「##」を押して操作は終了。
ちなみに、上野駅で午後5時半に待ち合わせと伝えるため、「ウエノエキ 17-30」と送りたい場合は「*2*21314551422889607699800##」と入力することになる。
空白を含めて11文字のメッセージを作るのに28回ボタンを押さなければならない。
さらにSMSセンターと送り先電話番号の分もボタンを押す必要がある。

出典:NTTドコモ

そこで「ナニシテルノ?」「TELクダサイ」「FAXアリ」などの定型文を簡単に入力する方法も用意されている。
例えば「シキュウ!TELクダサイ」と送る場合は「*4*420*4*410##」となる。
これなら12文字のメッセージを作るのに、電話番号を含めたボタン操作は14回で済む。

さらに詳しい操作を知りたい方は公式サイトなどを見ていただきたい。ただ、これらの操作はピッポッパというプッシュ信号が出る電話機が必要だ。

それにしても、ポケベル打ちは誰でもできる訳ではないし、公衆電話も最近は見つけることも難しくなりつつあるのに、この機能があるのはどうしてなのだろう?
そして、今年9月30日に最後のポケベルサービスが終了してしまったが、こちらのサービスは今でも使っている人がいるのだろうか?ドコモの担当者に聞いてみた。

ポケベルの代わりではありません

――この機能はいつからある?やっぱりポケベルの代わりなの?

この機能ができたのは、ポケベルサービスに代わって作られたわけではなく、ポケベルと併用していました。
調べてみましたが正確な時期は分かりません

※ポケベルは1968年に日本へ上陸し、1987年に数字表示タイプが登場。
※同年4月にドコモの携帯電話がスタート。
※ドコモのポケベルサービスが終わったのは2007年3月31日。


――なんで公衆電話なの?なんでドコモだけに送れるの?

SMSはもともとショートメールと呼んでいて、はじめは他社の携帯電話や公衆電話からドコモの携帯電話には送信できませんでした。
その状態を改め、他社とのやり取りができるようになったのに合わせて、一般電話からもドコモの携帯電話にSMSを送れるようにしたのです。

利用者はほとんどいらっしゃいません

――一般電話からだと何文字送れるの?

本文は全角70文字、半角160文字までです。

※スマホのSMSは、全角670文字、半角1530文字まで。


――公衆電話からSMSを送る料金は?

20秒で1度数、つまり10円ですね。
家の電話でも同様です。

――送り先のスマホにはなんと表示される?

家の電話から送ると、その電話番号が表示されます。
公衆電話の場合は、「公衆電話から電話がかかってきた時と同じ表示」になります。

――この機能を使ってる人はいる?なんのために?

ほとんどいらっしゃいませんが、ゼロではありません。
どんな目的かはこちらでは分かりかねます。

まったくプロモーションはしていません

――災害時に便利なのでは?

私共としては、災害時にこの機能を使うようにはお勧めしていません
まず、送る先に電波障害が起きているのか分からないという問題があります。
それに、あの複雑な文字入力を使って、災害時に連絡を取るのは現実的ではないでしょう。
いざという時に連絡をとるのであれば、自分の肉声が残せる災害用伝言ダイヤルや災害用伝言板を使う方が適していると思います。

――こういう機能があると、お知らせしていないの?

まったくプロモーションはしていません。
今後もする予定はありません。

――機能はいつまで続ける?

すぐに終わることはありませんが、すでに様々な代替手段がありますので、状況に応じてサービスを継続するか見直す事になると思います。



実を言うと今回話を聞いた担当者も、編集部が問い合わせをするまでこの機能の存在は知らなかったそうだ。
そして、災害時に公衆電話の存在が見直されることはあるが、この機能は災害時にはお勧めではないらしい。

ならばチャレンジ精神でいまだに指が「ポケベル打ち」を覚えているかどうか、この機能でメッセージを送ってみるのもいいかもしれない。ただし、あんまり時間がかかるとその分通話料をとられるので注意が必要だ。