「マスクしたまま打合せはNG?」ビジネスマナーにもやもやする

スコぶる疑問のキャトウさん

カテゴリ:国内

「それって、ホント?」と言いたくなるマナー、多くありませんか?
新入社員のキャトウさんも、そんな“もやもやマナー”に悩まされるひとり。

すっかり冷え込み、体調を崩しがち…という人も多くなってきた今日この頃。
マスクが手放せない!という人も多いはずだが、そんな時に話題になるのが「マスクのマナー」

ネット上には「マスクをしたまま接客したら『顔が見えないのはマナー違反だ』と言われた」「風邪をひいているのに、お客様の前ではマスクNGと指示された」など、様々なエピソードが。

そこで今回のテーマは…

さっそく、国内外の企業や大学などでのマナーコンサルティングや人材育成などのマナー指導を行っている、マナーコンサルタントの西出ひろ子さんにお話を聞いた。

西出氏:
マスク問題について、最初にお伝えしておきたいことは、マナーとは「相手の立場にたち、相手を思いやる気持ち・心である」ということです。これを大前提に考える場合、マスクをしている人、マスクをしている人を不快に思う人の双方が、相手の気持ちや状況を慮り、自分がどうすればいいのかを考え、行動すること。そしてそこに、マイナスな感情やエネルギーを作らないことが大切です。

この大前提を踏まえて、一般の企業における「ビジネスの場」「他社の方と会話をする場合」に限った場合は、控えるほうがいいと言えます。

マスクをしていると声が聞き取りにくく、顔全体の表情が見えないため、くり返し同じことを話さなくてはならなかったり、ビジネス上で重要な内容が聞き取れない可能性や、怖い印象を与える可能性があります。

また、マスクは元来、風邪をひいているときなどにするもののため「風邪がうつったら嫌だな」などの感情を相手に与えてしまうこともマイナス要因となります。

このように、マスクを着けたまま話すのは、一般のビジネスシーンでは控えた方がいいと言えます。

とはいえ、飲食を取り扱う現場や歯科医院など、業務上、衛生面などからマスク必須の職場もあります。私がコンサルティングに入っている歯科医院のクライアントからは、「マスクをしているとドクターからの指示が聞こえづらい」という歯科衛生士の方々からのお悩みや、また「マスクをした状態で話をされても聞きづらい」という患者さんのお声もよく聞きますが、衛生的にマスクをしてお仕事をする方々は、この点を考慮して話をする必要があります。

西出氏:
風邪をひいているときは、致し方ないといえることもあるのではないでしょうか。相手に風邪がうつらないようにという配慮からだと思います。花粉症も、相手に見苦しい姿を見せたくないという配慮からそうしていると思います。

これらの場合は「マスクをしたままで失礼いたします」など、事前のひと言が大切と思われます。
また、最初の挨拶時には外して、挨拶後に「花粉症のため、マスクをつけて失礼いたします」ということも可能ですね。

とはいえ、昨年、弊社のクライアントにアンケートをとったところ、風邪をひいていたとしても、マスク姿で会議に出席したり、他社の人やお客様と対面することは論外という厳しいお考えの方もいらっしゃいました。
社会には、様々な考え方の方がいらっしゃいます。もちろん、マスクをする・しないは、その人の自由なわけですが、特に他社の人との面談の場合、どうすればいいのか心配な方は、直属の上司や先輩に伺い、了承を得たり、指示をあおぐと安心かもしれませんね。

今後は変わることもあるのかもしれませんが、現在は、ビジネスシーンにマスクをしていることに対して、違和感を持つ人のほうが多いといえます。

「マスクをはずせ」と言う上司などは、マスクをしている人が、マイナスなイメージや評価にならぬよう、その人のことを考えての言葉なのかもしれません。もちろん、注意をするときは、相手を傷つけないような言い方が大切です。



西出氏によると、会議などのビジネスシーン・他社の人との会話や接客時には、マスクを着けたままのスタイルは可能な限り控えるほうが好ましいという。

マスクをして顔が隠れてしまうことで表情が伺いにくくなったり、声がこもってしまうことからビジネスシーンがスムーズに進まなくなってしまう可能性があるため、「顔が見えないからマスクはNG」というのも、全て間違いというわけではないだろう。

一方で「風邪をひいているのにマスクを取れと言われた」という体験談は、少々行き過ぎの印象が。
病気をうつさないように、あるいは見苦しいところを見せないように…という気遣いからつけるマスクはマナー的にもOK。しかし、前述のマイナスイメージがあることも事実なので、事前に一言「マスクをつけている理由」を断っておくのがスマートだろう。

ビジネスシーンではこんな使い方はNG

そして、マスクの“ちょっと便利な使い方”をしている人は要注意。
ノーメイクを隠せたり、マスクをしているとなんとなく安心する…さらに季節柄、乾燥防止や風邪の予防としてマスクをつけている人も多いはず。病気の時以外にも「つけっぱなし」でいたい人はいるだろうが…

西出氏:
一般的にはNGです。マスクをしている姿を不快に思う方はいらっしゃいます。病気でない自分都合のマスクは、マナーあるマスクとはいえません。

しかしながら、それを容認している職場であれば、これを問題とはいえませんね。ただし、自社の職場ではOKでも、他社の人はどう思うか、などを考えて社会人としての大人の行動をおこなえる人は素敵ですね。

ちなみに私は、プライベート中は、予防のためにマスクをします。しかし、それを外したときに、顔にマスクの跡がついていたり、ファンデーションがマスクにつくこともあるため、ビジネス中は、クライアント先にいく途中であってもマスクはしないようにしています。
理由あってどうしてもマスクをなさる場合は、このようにならないために、通勤を含めるビジネス中のマスクは、色は白で、肌に跡がつかないように大きめのマスクを選ぶこともポイントとなります。最近では、化粧崩れを防ぐ肌に優しいおしゃれなタオル地のマスクなどもあります。



ついつい「つけっぱなし」でいたくなるマスクだが、他人と交流するビジネスの場では、病気などの理由がない場合はマスクを外しておくのが良いだろう。

今回の“もやもやマナー”、「つけっぱなしOK」の場面でも一言断って。
とはいえ、マスクが本当に手放せないときは…ちょっと休憩も必要かもしれませんね、キャトウさん。

(漫画:さいとうひさし)

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