東京モーターショーが様変わり! 「車離れ」でターゲットは家族連れ。 各社が注力する「CASE」とは

カテゴリ:テクノロジー

  • 「東京モーターショー」が24日開幕。キーワードは「脱自動車」
  • 次世代車の開発に向けた新たな技術やサービスを示す「CASE」に注目
  • 様々な企業が得意分野を持ち寄り協業していく場になることが今後の意義

キッザニアが初出展!

2年に一度行われる「東京モーターショー」が、10月24日に開幕した。
キーワードは「脱自動車」。

東京モーターショー

23日に報道陣に公開された「東京モーターショー」は、「車離れ」にともない集客数が伸び悩む中、これまでの自動車ファンだけでなく、家族連れなども楽しめる内容に様変わりした。

これは、トヨタが発表した“空飛ぶ魔法のほうき”をイメージした乗り物。

トヨタ

また、子どもに人気のキッザニアが初出展し、レーシングドライバーなど、車に関わる仕事の職業体験を楽しむことができる。

キッザニアが初出展

“脱モーターショー”を目指し“テーマパーク化”が進む中、番組が注目したのは、今、自動車業界で注目が集まっている「CASE」。
「CASE」とは、次世代の車の開発に向けた新たな技術やサービスを示す言葉だ。

つながる」を意味する「connected」や「Autonomous(自動運転)」、「Shared(シェア)」、「Electric(電気自動車)」の4つの英語の頭文字を取った造語。
今回のモーターショーでは、この「CASE」を意識した展示が相次いで披露された。

「つながる」

「つながる」の分野では...。
ホンダが発表したのは、独自のAI(人工知能)技術が搭載され、店の情報や天気などを知らせてくれる機能。
この機能を搭載した電気自動車は、2020年、国内販売を予定している。

ホンダ

ホンダ・八郷隆弘社長:
車が社会や日常生活とシームレスに(垣根がなく)つながる、未来のカーライフを一足先に体感できる車に仕上がっている。

ホンダ・八郷隆弘社長

「自動運転」

「自動運転」の分野では、スズキがリビングルームのようなコンセプトカーを発表。
車内には、ハンドルはもちろん運転席もなく、くつろぎながら移動することができる。

スズキ

「シェア」

「シェア」の分野に注目するのは、キャンピングカーなどのシェアリングサービスを展開する企業。

Carstay 岩本舜夫CSO:
(車は)動く不動産としての価値が上がってくると思うので、車の活用として使っていけるようなサービスを拡大していきたい。

Carstay 岩本舜夫CSO

「電気自動車」

そして今回のモーターショーで、各自動車メーカーが最も力を入れているのが、「電気自動車」だ。
マツダは、量産型の電気自動車を世界初公開。

マツダ代表取締役 丸本明社長:
2030年時点で生産する全ての車両に、電動化技術を搭載する。

トヨタや日産も相次いで電気自動車のコンセプトカーを発表し、海外メーカーに比べて出遅れるこの分野の巻き返しを図る。
「100年に一度の変革期」を迎え、自動車をめぐる環境が大きく変わる中、東京モーターショーは、存在感低下の歯止めをかけることはできるのか、注目される。

車の性能よりもサービスを理解してもらうことが大切

三田友梨佳キャスター :
今回の東京モーターショーでは、自動車業界の4つの変革を表す“CASE”に対応する出展が目立ちましたが、一番大きな影響を与えるのはどの部分だとお考えですか?

ボストンコンサルティンググループマネージングディレクター・森田章氏:
最も大きな変化をもたらすのは「Shared(シェア)」だと思います。
車は個人が所有するものではなく、会社が持っている車を必要に応じて利用する形になっていくということ。
残りの3つ、「つながる」「自動運転」「電気自動車」はそれを実現するための手段ということですね。

森田章氏

三田友梨佳キャスター :
まさに変革期の中で、このモーターショーが自動車そのものをアピールする場ではなくなった背景には何がありますか?

森田章氏:
これまでのモーターショーは、個人の販売を増やしていくために新しいモデルのお披露目の場になっていたわけです。ところが最近は、新しいモデルの情報はSNSで拡散しているということもあり、効果が薄くなってきています。
また個人に対しては、もはや車の性能を訴求するよりも、むしろCASEのようなもので、出てくるサービスの利用を将来のビジョンと共に理解してもらうことが大切になってきているということ。

三田友梨佳キャスター :
これまでの運転しやすい、加速しやすいといった、いわゆる良い車の概念が変わりつつあるといったことですよね。
今後、モーターショーが果たす役割はどんなことでしょうか?

森田章氏:
移動サービスを提供する法人がカギになってくると思います。
技術や優れたビジネスモデルを持っている会社、投資家が集まって協業していく場になっていくことが、モーターショーの意義になってくるのではないかと思います。
ライドシェアについては、今後はどこに車が走っていて、どこに行けば乗客がいるのか、そして効率的なルートは何なのかということが瞬時にわかって、自動運転で実際に移動できることが必要になってきますよね。それを実現するためには1社単独ではなくて、様々な企業が得意分野を持ち寄ってくることが必要になってくると思います。

三田友梨佳キャスター :
ユーザーのニーズも多様化していますから、そういったことに答えるためには異業種を巻き込みながら変革をもたらして、自動車や移動の概念を変えていくことが求められているようです。

(「Live News α」10月23日放送分)

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