五輪マラソン・競歩の開催地変更…コースは?費用は?チケット当選者も困惑

カテゴリ:ワールド

  • 東京オリンピック マラソンと競歩の開催地を札幌に変更
  • 他にも開催地変更の競技が出てくる可能性も
  • チケット当選者は…「北海道行かないとだめ?」

変更に「疑問禁じ得ない」 他の競技も?

東京オリンピックの開会式まで9か月あまり。
この時期になって突如浮上した、マラソンと競歩の札幌での開催に、様々な意見が飛び交っている。

小池百合子都知事:
なぜ札幌なのかということを、いつ、誰が、どのように検討してきたのか。開催都市の東京都に協議もございませんで、大変疑問を感じざるを得ない。

会見で不満顔を見せた、小池都知事。
IOC国際オリンピック委員会のバッハ会長が、マラソンと競歩について東京都と協議なく札幌での開催を決定したと発言したことに改めて疑問を投げかけた。

さらに、この提案に対し橋本聖子五輪相は「他の競技はどうなのだろうか、ということについて調整委員会で意見が出てくるのではないかと思う」と、他の競技でも開催地が変更される可能性を示唆した。

コース新設の必要も

毎年夏に北海道マラソンを開催している札幌市。
コースは大通公園をスタートし、札幌駅、北海道大学などを通り再び大通公園に戻る42.195kmとなっているが…

五輪組織委員会・森喜朗会長:
(IOC側は)ドームをスタートして、ドームに帰る案でどうかということをおっしゃっていましたね。

IOC側が提案したというコースは、札幌ドームをスタート・ゴール地点にするというものだというが、札幌ドームは北海道マラソンのコースには入っていないため、今後新たにコースを設定する必要がある。

実際に札幌ドーム周辺を走ってみると…

八木隆太郎アナウンサー(北海道文化放送):
結構、このあたり坂道が多いんですよね。ここがゴール地点になると、最後ランナーの視点からすると足にくるんじゃないかという感じがいたします。

チケット当選者からは戸惑いの声

突然の“札幌開催案”から一夜明け、情報収集や対応に追われる担当局。
札幌市スポーツ局 国際大会担当部の安田聡さんは「一丸となって大会成功に向け全力を挙げていく」と意気込みを語った。

街からも「胸がドキドキする」「嬉しいです」など喜びの声が聞こえる一方で、東京からはこんな声が。

マラソンのコースとなっていた東京・靖国通りではミストが降り注ぐ木製のベンチから観戦できる予定だったが、このベンチ設置に名乗りをあげた「髙山本店」の髙山肇代表は「がっかりしています。マラソンが神保町を通るよ、というのは大きな引き金になっていただけにちょっと残念ですね」と語る。

さらに、チケット当選者からも不満の声が。
SNSでは「チケット当たってチケット代も払ってるんですが!札幌まで行かなきゃだめですか!」という投稿があるなど、突然の開催地変更に戸惑いの声が次々挙がっている。

負担はどこが?課題は山積…

では、この“札幌開催案”にはどのようなメリットがあるのだろうか。
東京オリンピックマラソンが開催される8月上旬の平均気温を見てみると、東京は31.1℃なのに対し札幌では27.1℃と、札幌のほうが4度涼しくなっている。

加藤綾子キャスター:
東京で開催されると思っていた人にとってはちょっと「あれっ」と思うところあると思うんですけれども(チケットについては)まだはっきり決まってないんです。そういった細かいところも、これから解決していかないといけないという課題は残っています。

吉田潮:
でも、勇気ある決断は早いほうがいいですよね。そう私は思っていますけど。東京の暑さを知っているので…あの中でやるアスリートは大変だろうなとずっと思っていましたから。

フジテレビ・風間晋解説委員:
「1兆4100億円」
この数字を見てほしいんです。東京オリンピック・パラリンピックのための東京都の負担額なんです。みんな都民の税金なんですよ。これだけ負担して、東京都に相談無しかい、と。IOC独り決めかい、おかしくないかっていう…ちょっとね。

加藤綾子キャスター:
しかも、札幌にいった分はその分も負担しなきゃいけないと。

フジテレビ・風間晋解説委員:
どうなるんですかね。

開催地変更は10月30日から行われる協議の場で決まるとみられている。

(「Live News it!」10月18日放送分より)

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