今治発世界へ!エコTシャツで考える100年後の未来 FC今治会長・岡田武史氏×日本環境設計会長・岩元美智彦氏

カテゴリ:国内

  • 世界注目の技術で「服から服へケミカルリサイクル」
  • 「正しいを楽しいに」未来の子どもたちへ持続可能な社会を
  • 今治から発信するスポーツと環境…目指すは「世界平和」

「デロリアン」を走らせた燃料は今治産エタノール

岩元氏;
みなさん『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の映画を見たことがある人?『デロリアン』という車を見たことがある人?

こう語るのは、いま世界が注目する日本環境設計会長の岩元美智彦氏。
映画に登場するタイムマシンの車「デロリアン」を2015年に実際のリサイクル燃料で走らせた人物だ。

岩元氏;
デロリアンを走らせたバイオエタノールは今治産なんですね。弊社が最初に作った工場が今治でして、ここで全国から集めた服をバイオエタノール化してガソリンとの混合燃料を搭載したデロリアンが走ったんです。

「デロリアン」を走らせたのは、服から再生したバイオエタノール燃料。映画さながら、ゴミを燃料にすることに成功したのだ。

岡田武史×岩元美智彦 トークセッションで語る「100年後の未来」

この岩元氏が訪れたのは、愛媛県今治市の唐子浜海岸。
ここで開催された「Tシャツアート展」(国際スタイリングカウンセラー協会主催)にあわせて、FC今治会長の岡田武史氏と「100年後の未来を考える」をテーマにトークセッションが行われた。
全く違う分野で活躍する2人だが、「未来への環境」に共通する思いがあった。

岡田氏;
僕も環境問題を45年くらいやっているんです。CO2が増えてるって言っても地球の中のCの数は一緒なんですよ。それがCO2になって二酸化炭素として空気中にあるか、木の中に炭素としてあるか、水の中に溶けてるかという違いで、数は一緒でそれがどういう形であるか。
今まで自然と循環していたのに、人間が循環のスピードを変えたんですよ。CO2になるところだけ大きくした。

岩元氏;
私もスポーツ関係の知り合いは多いんですけど、ここまで環境を深くわかってる方はいないです。先ほど炭素の循環なんて言える人はほとんどいないです。
やはり何十年もやってるだけあってすごいなと。

世界が注目!日本環境設計のケミカルリサイクル技術

岩元氏;
このTシャツ、何でできてると思いますか?これは皆さんのいらなくなったゴミからできているんです。
いらなくなった服を工場に持ってきてください。そうすると、私たちの技術ではほぼ1着分のTシャツの原材料にリサイクルできるんです。
この技術は基本的に劣化しないので、これまでのように“石油に頼らない”というコンセプトのTシャツなんです。

今治市で開催されたTシャツアート展は、「服の大量廃棄」と「海洋プラスチック」を結び付け、問題提起した初めてのイベント。
砂浜に展示された211枚のTシャツは、すべて服やプラスチックからのリサイクル原料で作った「エコTシャツ」だ。
この技術を用いれば「服から服へ」何度でもリサイクルが可能だという。

「環境とスポーツ」未来に描くのは「世界平和」

岩元氏;
石油を使わなくなると2つの大きなメリットがあります。
1つはCO2がこれまでの排出量に比べて少なくすることができます。
もう1つは、戦争やテロの発生も少なくできる可能性があるんです。戦争テロの原因は、実は(石油などの)地下資源の争奪なんです。
でもこのプログラムがどんどん大きくなって、今治のエコTシャツのアートが広がるとCO2が削減されて、かつ戦争やテロも減らすことができる可能性があるんです。

岡田氏;
岩元さんと出会って、すごい一緒だなと思ったのは平和(への考え)。
FC今治の企業ミッションステートメントに、『世界平和に貢献する』って入ってるんですよ。国境というボーダーとは別のサッカー仲間というボーダーがあれば、何か救うチャンスがあるんじゃないか。絆みたいなのが作れるのがスポーツだと。

こう語る岡田氏は「平和の祭典」とされるオリンピックでも、世界平和に向けてスポーツの絆を生かしてほしいという。

岡田氏;
(例えば)入場行進は国ごとじゃなくて競技ごとに出てきて、競技場にファンフェスタを作る。
世界中から来た人が、『あなたオリンピックに来たの?僕もオリンピック』って言ってメルアドは交換しない。でも『あなたサッカー?僕もサッカー』『じゃ、次ヨーロッパ選手権見に行く?今度会おうよ』という新しい絆ができる。そういうようなクサいかもしれないけど、何か謳ったらどうかと。

ファンと地域を“環境の循環”がつなぐシステムを

岩元氏;
僕は環境を通じて地域が一つになればいいなと思ってまして。
(例えば)今治のファンがサッカーの試合を見に行く時に、いらない服やペットボトルを持ってきてもらうんですね。それを再生したファンTシャツとか選手のユニフォームを作るとすごく愛されるんです。
すごくボロボロの服でも、チームの応援Tシャツになったり練習着やタオルになったりすると、なんか繋がってる感じがあって、環境にもよくなるし、CO2も減るし、戦争やテロもなくせる可能性がある。

岡田氏;
今決めました、やります。(会場から拍手)必ずやります。一応オーナーですから(笑)。

そして世界のファッション業界も今、このリサイクル技術に注目を集めている。

司会;
ファッション業界は10年でサイクルが回るという感じなんですが、2008年から2018年、ちょうどファストファッションの時代だったんですね。
そして2019年からがサスティナブルな時代になっていくということで、まさに時代も追い風吹いてますね。

岩元氏;
やっと時代がついてきたかと。安心してリサイクルに出せるテクノロジーや工場をどんどん開発していくのが技術人である弊社の役割ですし、そういうのを全世界と連携しながら開発やインフラを設置していきたい。

「正しいを楽しいに」未来の子どもたちへ持続可能な社会を

岡田氏;
AI、ITがすごいテクノロジーで発達してくる、そして便利、快適、安全になっていく。
人間はそれだけでは絶対に幸せになれないと思っていて、何か困難を乗り越えたり、何かに没頭したり、人を助けたり、そういうことで幸せを感じることができると思う。
我々スポーツっていうのは、こういう幸せをみなさんに提供できると思っているんですね。

岩元氏;
私の循環型社会を作るというキーワードは、『正しいを楽しいに』なんです。
正しいことを言っても広がらなかったり、循環型社会ができなかったら意味がないねと。(中略)今治であったエコTシャツのアート展がたぶん世界で広がって、必ずや10年後は皆さんが知ってるイベントになっていると思います。
でも生まれたのは今治ということで、今治スタートのエコのグローバル化を進めていきたいなと今日誓いました。

「正しいを楽しいに」
循環型社会をカタチにした世界初のエコTシャツアート展は、世界平和を目指して今治から世界へと広がるだろう。

(テレビ愛媛)

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