東京五輪のマラソンと競歩 猛暑で開催場所が札幌に変更へ…懸念点と対策とは?

カテゴリ:国内

  • オリンピックマラソンと競歩の開催場所を札幌に変更
  • 札幌へ開催場所を変更した原因は東京の夏の暑さ
  • 開催場所の変更に戸惑いの声も…

マラソンと競歩の開催場所を札幌へ変更

10月17日にIOC国際オリンピック委員会のバッハ会長が話したのは…

IOCトーマスバッハ会長:
日本の組織委員会との協議の結果マラソンと競歩の会場を札幌に変更することを決めた。

東京オリンピックのマラソンと競歩の会場が札幌市に変更となることが事実上決定となった。

しかしバッハ会長のこの発言をめぐり混乱も…

五輪組織委員会 森喜朗会長:
我々組織委員会が変更はダメですと言える?

小池百合子:
涼しい所というんだったら北方領土でやったらどうですか。

開催場所の変更の原因は東京の暑さ

これまで東京都ではマラソンと競歩の開催に向けて様々な暑さ対策を行ってきた。日中の猛暑を考慮してスタート時間を午前5時半や6時へと前倒し。またマラソンコースの一部を温度が上がりにくい遮熱性舗装に。舗装に費やした試算の額はこの3年あまりで約15億円にのぼるという。

バッハ会長が札幌市での開催を推し進めている理由は東京の夏の暑さだ。男子マラソンが行われるのは2020年の8月9日。そこで2019年の同じ日の気温を比べるとスタート時間の午前6時では東京都心が27.5度なのに対して札幌市は4.8度低い22.7度。

また札幌市への変更の背景にあるのが9月ドーハで行われたマラソンの世界選手権。気温は30度を超え湿度は70パーセント以上と日本に似た気候で行われたレースでは約4割の選手が棄権という異例の事態となった。

突如として開催地に内定した札幌市の人たちは…

札幌市民:
びっくりしました。絶対見に行きます。

札幌市民:
札幌でやるにしても選手の熱中症対策とかは心掛けたほうがいいと思う。

既に東京マラソンのチケットを購入した人への対応は

東京オリンピックの開幕まで10月18日で280日。札幌市での開催に向けては気になる点がまずは東京開催として販売済のチケットへ対応だ。
大会組織委員会の森会長は…

大会組織委員会の森会長:
基本的にはお金をお返しすることになる。北海道に行きたい人には優先的に販売してもいいんじゃないか。

すでに男子マラソンのチケットを購入し自身もランナーという男性は…
男性:
選手ファーストで考えたら札幌で行うという判断は尊重できますが北海道マラソンとかも市内のホテルが非常に取りづらくなるという部分があるので不安です。

家族3人でチケットが当選し東京で男子マラソンを観戦しようしていた沖縄の一家は…
沖縄の家族:
当初の予定が国立競技場でオリンピックの雰囲気が味わいたということが一番だったので半分もう諦めるしかないのかなという気持ちが強いですね。

続いては選手が走るコース。札幌市では8月に北海道マラソンが開催されたがどんなコースなのか?
大通公園がスタート地点で市内を南下して折り返すと今度は北上。観光名所である札幌時計台のそばを通過し、その後、北海道大学のすぐ脇を抜け北西方面へ。森林公園を過ぎて折り返すとスタートと同じ大道公園地点を目指す。一方、大会組織委員会の森会長はIOC側が札幌ドームをスタートとゴールとする意向だと明らかにした。

開催場所の変更について専門家や現役選手の反応

では開催に向けて札幌市の課題とは何なのか?専門家はこう指摘する。
スポーツコンサルタント元JOC参事の春日良一さん:
テロリズムに対する対策はオリンピックの場合は必ず考えなきゃいけないことなので純然たるセキュリティをしなければいけない。北海道マラソン以上のものが必要だし準備が大変だと思いますね。

マラソンの開催場所が札幌に変更されたことについて現役選手も反応を示している。スポーツニッポンによると東京オリンピック内定の中村匠吾選手は「どの会場でも気象条件は変化する。どのような状況においても力を発揮できるように練習を重ねていきたい」と語った。

また、4月にプロとなった川内優輝選手はスポーツニッポンによると「多くのアスリートについて良い決定。何年もかけて準備と対策をしてきた日本など一部の選手は無駄な時間や夏を費やしたことになるのは皮肉」とした。

札幌開催は10月30日から開催されるIOCの調査委員会で最終的な決定となる見通しだ。

(「めざましテレビ」10月18日放送分より)

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