天皇陛下の即位に伴い10月22日に行われる予定だった祝賀パレード・祝賀御列の儀は、11月10日に延期されることになった。

理由は、大きな被害を出した台風19号。その甚大な被害に、両陛下も心を痛められているという。

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被災者に寄り添われてきた天皇皇后両陛下

皇太子時代から大きな自然災害が起きるたびに現地を訪れ、被災者に寄り添われてきた、天皇皇后両陛下。

1995年の阪神・淡路大震災では被災した男の子にサインを求められ、「がんばってください」と書かれた。

2011年の東日本大震災の際にも各地の避難所を訪れ、被災者を励まされた。

目の前で話を聞き、涙ぐまれる皇后さま…

陛下は2017年の誕生日会見で「国民を思い、国民のために祈るとともに、両陛下がまさになさっておられるように、国民に常に寄り添い、人々と共に喜び、共に悲しむ、ということを続けていきたいと思います」と述べられた。

陛下の大学時代の後輩、竹内尚子さんは、祝賀パレードを大学の仲間たちと約20人で見に行く予定だったが、延期が決まったことを聞いて「薄々そうなるかもしれないと思っていました。両陛下は弱い立場の方に寄り添うと常々仰っていましたので、きっと両陛下のお気持ちに沿った決定だったのかなと思います」と話した。

天皇陛下と大学時代の後輩の竹内尚子さん
天皇陛下と大学時代の後輩の竹内尚子さん

パレード延期の一報は被災地にも届いた。

宮城県丸森町の被災者は「それどころじゃないので、わからなかったですね」「そこまで今は頭が回らない」などと話した。

即位礼正殿の儀などは予定通り10月22日に行われる

パレードが行われる予定なのは、皇居から両陛下がお住まいの赤坂御所までの約4.6キロ。

ルート添いにある歯科医院では、当日、働くスタッフや家族でパレードを見守る予定にしていたという。院長は「とても楽しみにしていたので、延期になって皆の予定が合うかどうか…」などと話した。

一方、海外からの要人なども迎えて行われる即位礼正殿の儀などは予定通り10月22日(火)に行われる。

(Live News it! 10月17日放送分より)