台風19号上陸から3日 徐々に明らかになる被害の全貌…被災地からグッディ!総力中継

カテゴリ:国内

  • 15日午後1時半時点で、死者64人行方不明12人負傷者227人
  • 茨城・水戸市では那珂川が氾濫 泥の高さは4メートルに
  • 長野・千曲川の被害では名産フルーツに甚大な被害が

台風19号によって、各地で甚大な被害が出ている。

15日午後1時半時点で、死者64人、行方不明12人、負傷者227人。7県47河川、66カ所で堤防が決壊した。
被害は15日も拡大している。「直撃LIVEグッディ!」は、被害のあった3つの地点から中継し、最新情報を伝えた。

東京・奥多摩町では、日原地区につながる唯一の道路がおよそ60メートルにわたり崩落し、高齢者を含む48世帯82人が孤立。
空から見てみると、山間部を走る道路は崩れ落ち、削り取られた道路には土嚢とブルーシートが敷かれている。

東京・奥多摩町では80人以上が孤立

日原地区周辺は道路崩落の影響で現在も断水しているが、道路の復旧には数カ月ほどかかるとみられている。
15日午前には歩いて日原地区に行ける山道から、奥多摩町役場が非常食や水を配給したという。

孤立した奥多摩町に住む、太館眞さんに電話で話をうかがった。

安藤優子:
太館さんのご自宅は、現在どのような状況ですか?

太館眞さん:
うちの方は電気が14日の午後3時ごろついたんですが、水道が止まっていて、今は沢の水を使っています。

安藤優子:
ご自宅の周りの方はどのような状況ですか?

太館眞さん:
皆さん、道路が通じていませんので、病院とかですね、急病になった時にどうするか心配しています。

安藤優子:
町役場の方がお米等など物資の配給をしたそうですが、何か必要なもの、お困りのものはありますか?

太館眞さん:
今は水が必要なんですが、自治会の方から500mlのペットボトルを24本いただきました。お風呂などは大量の水が必要なので、今は入れていない状況です。


太館さんは、一日も早く道路が開通してほしいと話していた。

福島県では、死者数が22人と最も多い。なぜ多くの被害者が出てしまったのだろうか。
福島・いわき市から、現在の状況を交えて伝えた。

死者が出た福島県では断水が続く

福島テレビ・矢崎佑太郎アナウンサー:
福島県いわき市の臨時の給水所に来ています。いわき市では河川の氾濫によって浄水場に浸水し、13日から水が供給できない状況が続いています。県内では、いわき市のほか相馬市や南相馬市など合わせて10市町村、およそ7万5000世帯で、今も断水が続いています。いわき市内には給水所が全部で26カ所あり、市としては最大限の給水を行っているのですが、足りていない状況です。

安藤優子:
福島では20人を超える方が犠牲となっています。主な理由はなんでしょうか?

福島テレビ・矢崎佑太郎アナウンサー:
詳しいことはまだ分かっていませんが、原因としては逃げ遅れ、そしてピーク時が深夜だったことが考えられます。

安藤優子:
ピークが夜遅く、情報の伝達が行き届かなかったことが逃げ遅れにつながったのかもしれませんね。

茨城・水戸市では那珂川が氾濫し、浸水被害が非常に広域にわたった。

茨城県では水位が4メートルに達した場所も

木下康太郎フィールドキャスター:
現場は、風も出てきてだいぶ冷え込んできました。現在も、街の中に湖があるのかと勘違いしてしまうほど、まだ広く冠水してしまっている状況です。ただ、これでもだいぶ水位は下がりました。実際どれくらい水位があったのかと言うと、あちらのホームセンターをご覧ください。

木下康太郎フィールドキャスター:
ホームセンターの建物に泥の痕があります。泥の痕は大体4メートルほどの高さにあり、14日朝の段階であの高さまで水位があったということです。その水が一晩で一気に引きました。

木下康太郎フィールドキャスター:
現在、11台のポンプ車によって排水しています。このあたりは33年前にも大雨によって冠水被害に遭いましたが、住民の方は「その時の教訓が生かせなかった」と話しています。その理由が、水の速さ。当時と比べものにならない、想定を超える水の速さだったと話していました。水が引いたということで、住民の皆さんは泥の片付けなどをされています。

千曲川の氾濫により、甚大な被害が出た長野県。長野県によると、千曲川の堤防が決壊したのは1983年以来、36年ぶりだという。決壊した堤防に近い長野市穂保地区の隣、大町から中継をつないだ。

長野県では名産のフルーツも被害に

広瀬修一フィールドキャスター:
大町では水は引いていて、15日は一日晴れていましたので、泥が乾いている状況です。泥は乾くと、かなり固くなるところも出てきます。さらに、例えば大型トラックが通ると...

広瀬修一フィールドキャスター:
トラックの通ったあと、粉塵が舞っているのが見て分かります。私の目の前をトラックが通り過ぎた瞬間、目が痛かったです。この粉塵も一つの問題となりますが...逆に濡れている泥はどうなのかと言うと、濡れた泥はかなり重いんです。手作業で泥をかき出している方も多くいて、まだまだ泥に多く覆われている住宅、特にご高齢の方が住まわれている住宅も多くあって、そういった問題も抱えています。

広瀬修一フィールドキャスター:
こちらには青果の卸売業者の建物があります。こちらの建物の中には冷蔵庫があって、たくさんの果物が入った箱が濡れてつぶれてしまいました。大量の箱を除去した、その箱の下にも泥がたくさんあるということで、泥の除去には時間がかかりそうです。泥が乾く前に除去したいが、乾いていない泥はとても重い。泥の除去は非常に大変で、多くの住民や業者の方々の前に立ちはだかり、復旧の妨げになっていると感じました。

安藤優子:
こちらではぶどうの箱が映っていましたが、長野では他にも収穫直前のリンゴが被害にあったという方も多くいます。こうした光景を見ると、本当に胸が痛みますね...。

広瀬修一フィールドキャスター:
こちらの業者では、傷んだ果物が20トンあまりにのぼるそうです。千曲川の近くにあるリンゴは「おそらく植え替えなきゃだめだろう、ほぼ全滅だ」という話を伺いました。

倉田大誠アナウンサー:
私は長野県出身ですが、一言にリンゴと言っても、有名な品種を作るだけでなく、今はいろんな品種を掛け合わせてハイブリットにし、よりおいしいものを作ろうとしています。だから苗木一つ作るのも、とても時間がかかるんです。千曲川周辺は日当たりもよく水もきれいで地形に合っていたので、果樹園が多くありました。だからこそ、被害も大きくなってしまいました。

(「直撃LIVE グッディ!」10月15日放送分より)

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