浸水した家電は“乾燥”させても危険…「通電火災」に注意喚起

カテゴリ:国内

  • 総務省消防庁が停電後の「通電火災」について危険性を呼びかけている
  • 停電時はブレーカーを落とし、家電のプラグを抜く
  • 消防庁「一度水没してしまった家電は使用しないでください」

停電復旧時に火災の危険が…

3連休の日本列島を襲った台風19号。
各地で河川の氾濫が相次ぎ、家屋の浸水など大きな被害を残した。

そうした中、総務省消防庁が公式Twitterアカウントで「通電火災」への注意を呼びかけている。



「停電している地域のみなさま。自宅を離れるときは、ブレーカーを落としてください。給電が再開されたら、電気機器やコードが損傷していないか、燃えやすいものが近くにないか、十分に確認してからブレーカーを戻してください」


消防庁によると、停電後ブレーカーを上げたままにしておくと、電気が復旧した際に火災につながる可能性があるという。

ただ今回の場合、浸水被害が広範囲で報告されている。停電に加え、水没してしまった家電はどのように扱ったらよいのだろうか。
一度水没してしまった家電を復旧させる方法はないのだろうか?
総務省消防庁に詳しくお話を伺った。

一度水に浸かった家電は使用しないで

――まず「通電火災」とはどんなもの?

停電後の再通電時に発生する火災のことです。
配線が損傷したり、浸水で内部に水が入った状態の電気機器に電気が通ることで漏電・回路のショートが起きて発火してしまったり、また、故障していなくとも、停電で止まっていたヒーターなどが通電後自動的に過熱し、知らないうちに火災が起きてしまうこともあります。


――通電火災を防ぐにはどうしたらいい?

停電中は電気機器のスイッチを切るとともに、電源プラグをコンセントから抜いてください。 また、停電中に自宅を離れる際は、ブレーカーを落としてください。 浸水してしまった時も同様にしてください。



通電火災の怖さは、避難するなどして誰もいなくなった室内から時間差で出火するということ。
消防庁によると、家電の電源プラグを抜き、ブレーカーを落とすことで、電気が復旧した時に通電火災が起きてしまうのを防げるという。
電気の復旧後は、Twitterの呼びかけにもあったように、破損がないこと・燃えやすいものが近くにないかなどを十分に確認してからブレーカーを上げ、家電を使用してほしい。

停電の際はこのように対処してほしいが、では、浸水被害に遭った場合も同じように対処して良いのだろうか。



――水に浸かってしまった家電も同じように稼働させていい?

一度水没してしまった家電は使用しないでください。
どうしても必要な家電があったとしても、自分で動かしてみるということはせず、メーカーに相談するなどの対処をしてください。



注意してほしいのが、一度水に浸かってしまった家電は乾燥させたとしても、内部の配線や基盤が故障している可能性があり、通電させると出火する危険があるということ。
今後、暖房器具などが必要になってくるかと思うが、安全面を考慮し、一度水に浸かった家電は使用しないでほしい。

また、浸水の被害に遭わなかった家電も、使用の際は注意が必要。
一見、故障箇所が見当たらなくても、内部に異常がある可能性があるので、電気の復旧後、使用中に煙が発生するなどした場合、直ちにブレーカーを落とし、消防機関に連絡してほしい。

台風被害を受けた地域の生活再建が急がれるが、火災による二次被害が出ないよう、家電の扱いには十分気をつけていただきたい。

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