今年最強クラスの台風が日本列島を直撃へ

2019年最強クラスの台風19号が、10月12日からの3連休、日本列島を直撃する可能性が高まっている。巨大化した台風19号の中心には、台風の目がくっきりと現れている。

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この最強クラスの台風が、3連休の関東を直撃する恐れがあるのだ。中心気圧915ヘクトパスカルと大型で猛烈な強さに発達した台風19号は、12日には非常に強い勢力で列島に接近。この影響で西日本、東日本の広い範囲が大荒れとなり、13日にかけて関東を直撃する恐れもある。

同クラスの台風では大きな被害が

今回の台風19号と同じクラスの勢力が、2018年に関西を襲った台風21号。
大阪府内では強風が吹き荒れ、スーパーの看板や建物屋根が次々と落下。自転車置き場では、屋根だけでなく自転車も宙を舞った。台風21号の上陸時の中心気圧は950ヘクトパスカルで、今回の台風19号が接近する際の予想気圧とほぼ同じだ。

また、予想最大風速はも台風21号と同じ45メートルで、走行中のトラックが倒れるほどの暴風となる恐れがある。今回も最も大荒れとなる12日は、潮位の高い大潮にあたるため、沿岸部では高潮が発生する恐れがあるという。

そして、今回の台風の特徴は、列島に近づくと急に東へと進路を変える点だ。
似た進路をたどったのが、2018年に西日本から北日本を縦断した台風24号。このときは、JR東日本が初めて全ての在来線で計画運休を行い、45万人以上に影響が出た。

荒れる3連休。果たしてどのような影響が予想されるだろうか。

3連休への影響は?

10月8日現在の進路予想図をみると、台風19号は12日午後には四国、本州に接近または上陸の恐れがある。
12日~13日にかけて関東に直撃している恐れがあるので、注意が必要だ。

台風19号の特徴はその大きさ。千葉県に大きな被害をもたらした、台風15号と同じ縮尺で見ても明らかに大きいのが分かる。
その分、広範囲での強風が予想されるため、警戒が必要だ。

この予想を受け、JR東日本では計画運休の可能性を含めて対応を検討している。
運休するかどうかの判断はできるだけ早め、前日には周知する方針という。

また13日夜には、ラグビーワールドカップの日本対スコットランド戦も予定されている。観客の安全確保などのため、中止となる可能性があり、その場合は引き分け扱いで日本が決勝トーナメントに進出する。試合を行うかどうかは、試合開始の6時間前までに判断される。

千葉では台風15号の傷が癒えないところも

加藤綾子キャスター:
このタイミングですから、外国の方も多くいらっしゃっている。その中での台風の影響となると、しっかりと対策を呼びかけないといけないですよね。

佐々木かをり(イー・ウーマン社長):
海外の方は語学の問題、言葉の問題があると思うので。日本語だけで一生懸命やっても、英語かフランス語か中国語か、即時に各駅や空港とかでアナウンスがあるといいですね。

加藤綾子キャスター:
いろんな言語で呼びかけないといけない、ということですね。

佐々木かをり(イー・ウーマン社長):
前回も災害があったときに困ったのは、そういった言語の問題が多かったと思います。

加藤綾子キャスター:
今も復旧作業が終わっていない状態の千葉県で、また台風が直撃するかもしれないという心配ですが。

風間晋解説委員:
本当に台風に備えていただくしかないんですが、1カ月前の台風15号は自治体にとって、教訓がいろいろあった台風だったと思うんですね。初動だとか被害状況の把握だとか。県と市町村の連携、協力、県と政府との連絡とか。
そういうのは千葉だけではなくて、今回の台風19号の進路上にある自治体はすべからく、備えをきちんとしてもらいたいと思いますね。

木村拓也アナウンサー:
それで言いますと、当初はもっと進路が西寄りだったわけじゃないですか。偏西風によって東にきている。予想されている到達の時刻も早くなっていると考えると、早め早めに逐一、情報をチェックしないと進路が変わっているってこともあり得ますよね。

加藤綾子キャスター:
日によってどんどん進路図も変わってくる可能性がありますから。関東に直撃する恐れのある台風19号。皆さんは今後の進路に十分ご注意ください。

(Live News it! 10月8日放送分より)

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