元秘書への暴言・暴行により9月25日に新潟地検へ書類送検された自民党の石﨑徹議員。
問題発覚からおよそ2ヶ月沈黙を続けてきたが、臨時国会直前の10月3日、初めて国会に姿を現しFNNの取材に対し、今の心境を語った。

インタビュー中には、時おり目に涙をうかべ頭を下げて謝罪を繰り返した石﨑氏。暴言を認める一方で、議員辞職はせず、自民党を離党せずに国会議員を続けたいと訴えた。20分間のインタビューでの記者との主なやり取りは以下の通りだ。

「バカか、死ねお前」の暴言は認めるも議員辞職は否定

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記者:地元秘書への暴言「死ね、お前」という発言は本当に言ったのか?

石﨑:実績の範囲を超えた、いきすぎた発言があったことは事実でございます。本当に暴言を受けた元秘書の方に対しまして本当に深くお詫びを申し上げます。本当に申し訳ございません。

記者:「死ねお前」という発言はしたということですね?

石﨑:おっしゃるとおりで深くお詫び申し上げます。

記者:殴る蹴るなどの暴行は?

石﨑:まだ捜査継続中のところもあり、また相手もあること。詳細についてはお答えすることはできないが、そのような被害届を出す感情に至ったことにつきましては、お詫び申し上げたい。謝罪の思いを当該秘書に伝えて、ご理解いただけるように時間はかかるかもしれないが誠心誠意対応したい。本当に申し訳ございませんでした。

記者:議員は続けたい?

石﨑:議員辞職の考えはございません。改めて自分の不徳を恥じ、様々な叱咤激励・批判の声に耳を傾けさせて頂きながら初志貫徹で国家国民のためにこれからも精進したいと思っています。このような事態を招いたことに改めてお詫び申し上げます。

記者:自民党新潟県連からは離党勧告も出ているが?

石﨑:離党につきましても、離党の考えもございません。ただただ自民党新潟県連支部の皆様方に対してもただただ私の不徳を恥じ、謝罪の思いをお伝えし、ただただお詫びをし、ご理解を頂きたいと思っています。本当に申し訳ございませんでした。

記者:離党も議員辞職もしないということだが説明責任はどのように果たすのか?

石﨑:捜査に関することについては、お答えできないところもあるが、このような事態を招いたことに対してただただお詫びを申し上げ、地元でも直接、街頭演説など色々な機会を通じて直接有権者、国民にお詫びし続けていきたい。本当に申し訳ございません。

“雲隠れ”中は不徳を恥じる期間だった

記者:約2ヶ月間、世間の目を避けて過ごしていた。どこで何をしていた?

石﨑:さまざまな捜査もあり、自分自身様々な批判の声に耳を傾けて謹慎をしないといけない期間だったと思っています。その中で改めて自分の不徳を恥じ、改めて国家国民のために初志貫徹で自分自身、頑張っていきたいと思っていますので。本当にまずはお詫びでございますが、自分自身を見つめ直す、そういう期間だったと思います。本当に不徳を恥じる期間だったと思っています。

記者:被害者である元秘書にはどういった気持ちを持っているか?

石﨑:被害届を出すような感情になってしまったことに対して心からお詫びを申し上げたい。時間がかかるかもしれませんが、謝罪の思いを理解してもらうように誠心誠意対応させて頂きたい。

記者:辞職はしないということだが、次の衆院選には出馬するのか?

石﨑:まずは有権者にただただお詫び申し上げる、今はそれにつきると思っている。また職責についても誠心誠意・国家国民のために初志貫徹で望んでいきたいと思っています。その上で、初志貫徹で頑張っていきたいと思っています。

記者:自民党を離党しない理由は?

石﨑:長らく自民党の皆様方にもお世話になりましたし、自民党が果たしてきた役割、本当に地元県連や支部と一緒に取り組んだ7年間でございました。ただ私の不徳で皆様にご迷惑をかけたことは、本当に私もただただお詫びを申し上げる段階でございます。そういった意味でどうか私のお詫びの思い、ご理解をしていただいて、また同志の皆様方に少しでも、生まれ変わった自分をご認識いただけるよう努めたい。

記者:生まれ変わった自分とは?

石﨑:今回の件も踏まえて自分の至らなさ、不徳、色んなところを見つめ直させていただきました。そういったひとつひとつの自分の未熟さ、こういったものを認識し、それを変えていき、国家国民のために汗をかかせていただく、一議員として頑張らせていただきたいと思っています。

理解してもらえるまでお詫びを続ける

記者:この謝罪をもって責任を果たしたとお考えか?

石﨑:ただただお詫びを申し上げるということだが、明日からの臨時国会しっかり対応したいし、明後日地元に戻ります。街頭演説様々な場所で直接、国民・県民・市民にお詫びを訴え続けさせていただきたい。ご理解いただけるまでお詫び申し上げたい。

記者:国会議員としての資質を疑う声は多いと思うが?

石﨑:自分の不徳を恥じ、この間、自分自身見つめ直す期間だと思っている。なんとかまずは謝罪の思いを一人でも多い皆様方にお伝えしながら、誠心誠意、国家国民のために頑張らせていただきたいと思っています。

記者:公の場で説明しなかった理由は?

石﨑:捜査もありましたし、様々なご批判の声を頂戴し・・・

記者:捜査があったから記者会見を開かないのは理屈としてあわない。対応が遅かったのでは?

石﨑:まだ捜査中ということもある。こういうふうな事態を招いたことについては不徳の致すところ。お詫びを申し上げたい。申し訳ございませんでした。

このように「お詫び」と「不徳」を何度も繰り返す一方、議員として政治活動を続ける意向を示した石﨑議員だが、元秘書や有権者に謝罪の気持ちが伝わる日は来るだろうか。

フジテレビ政治部 森本涼

森本 涼
森本 涼

フジテレビ 報道局 政治部