罪に問われるのか?総額1億円以上もらった役員も…関西電力が再会見「元助役のどう喝により断れなかった…」

カテゴリ:国内

  • 福井・高浜町元助役の森山栄治氏から約3億2000万円もの金品が関西電力役員へ
  • 受領した金品は、現金・商品券・金の延べ棒・金貨・小判・スーツ仕立券など
  • 関西電力側は「どう喝等により断ることができなかった」と説明

約3億2000万円の金品を受け取っていた

関西電力の八木誠会長や岩根茂樹社長など役員ら20人が、原発のある福井・高浜町の元助役から、合わせて約3億2000万円もの金品を受け取っていたという問題。金品を渡していたのは、今年3月に90歳で亡くなった高浜町の元助役、森山栄治氏だ。

<故・森山栄治氏とは?>
・1928年 福井・高浜町生まれ
・1969年 高浜町役場に入庁
・1974~1975年 高浜原発1・2号機 運転開始
・1977年 同役場 助役に就任
・1985年 高浜原発3・4号機の運転開始に尽力
・1987年 役場退職後、関電プラント非常勤顧問に
・今年3月 90歳で死去
・原発誘致で大きな役割を果たし、退職後も関電への影響力が強かった人物

“Mさん”と呼ばれ、地元では恐れられていた権力者だったという。
助役を辞めた後、森山氏は地元の建設会社である吉田開発の顧問を務めており、この会社から森山氏へ、手数料として約3億円が支払われていた。そして、この建設会社は、関西電力から原発関連工事を受注していたという。

吉田開発の2013年の売り上げは約3億5000万円だったが、2018年にはその6倍となる約21億8000万円に売り上げを伸ばしている。
10月2日午後2時から、関西電力は記者会見を開いた。「直撃LIVEグッディ!」は会見の様子を生中継で伝えた。

岩根茂樹社長:
私自身、一度森山さんと会っていますので、その際に金貨を頂いています。就任のお祝いということで頂きましたので、お菓子か何かと思っていたらその下に金貨が入っていた。非常にびっくりして原子力事業本部の人間に聞きますと、「なかなかすぐに返すのは苦労しておりまして、返せるタイミングで一緒に返す」と申しましたので、よろしくお願いしたいということで、会社の金庫に保管した。その時にそういう人間が数人いるのかなと思っていましたが、全貌を把握できなかったことは誠に申し訳なく思っています。

Q.金品を返却できなかった理由は?
岩根社長:
渡されたものを受け取る理由はないと考え、返却を申し出たものの、森山氏から「なぜわしの志であるギフト券を返却しようとするのか」「無礼者 わしを軽く見るなよ」などと激高され、返却を諦めざるを得なかったという状況がありました。様々な叱責や罵倒に加えまして、家族も含めて身の危険を感じるような森山氏に関する話が伝えられていることが背景としてありました。また受領した金品をお返ししようとしても、森山氏になかなか受け取っていただけないという状況の中で、なんとかお返ししようと努力を続けていた者もおります。この過程では、返却した数日後に再度高額な金品が送られてくるといった特異な状況がありました。ある者は、1年の間に19回返却しておりますが、29回高額な金品が送られたり渡されたりしてございます。

大村正樹フィールドキャスター:
森山氏が関西電力に渡した金品がこちらです。

何を受け取っていたのか

金…500g、金貨…365枚、小判型金貨…3枚、金杯…8セット商品券…6322万円、現金…1億4501万円、1着50万円相当のスーツの仕立券…75着

大村正樹フィールドキャスター:
これを全部合算すると3億2000万円相当ということになります。それを、関電の20人の幹部社員が受け取ったと認めました。

安藤優子:
今回、元助役から民間会社にお金が渡っています。これは何かの罪に問われる可能性はあるんでしょうか?

若狭勝弁護士:
ふつう贈収賄というと、渡した相手が公務員の場合に成立します。けれど、関電の役員に渡している場合でも、これは会社法という法律の中に「特別収賄罪」というものがありまして、取締役が不正にお願いをされた見返りでお金を受け取ると、取締役が処罰される、犯罪になるという規定はあります。

大村正樹フィールドキャスター:
もっと突き返せるじゃないかと思われる人もいると思いますが、実際に森山さんに会ったことのある方の多くは、きわめて押し出しの強い昭和の人と言うんです。そうなると、何も言えない。とても怖い。関電は激高され返却できなかった、さらに家族も含めた危害が及ぶような話をされると、なかなかそこから先へ進めなかったと話していました。

安藤優子:
それって犯罪じゃないですか。

大村正樹フィールドキャスター:
もう森山氏は亡くなっていますから、森山氏の言い分を聞けない状況にあります。なぜ通報しなかったのか?という問いには「森山案件は重要だと、他の事例であれば通報するなりしたが、過去から続く森山氏の影におびえてしまった」と答えていました。

大村正樹フィールドキャスター:
また、関西電力は「森山氏の金品の授与に関して、それによって利益供与、便宜を図ったことは一切ありません」と話しています。
では、なぜ森山氏はこんなことをしたのか?それについては「森山氏の権力の誇示」、独自の「礼儀の実践」、「自分中心のネットワークの維持」のためにこういうことをしていたのではないかということで、関電は森山氏の行為に関して便宜を図るといったことは一切ないと改めて強調していました。

安藤優子:
ただ、その吉田開発というところに発注をしているわけでしょう?

大村正樹フィールドキャスター:
それは、その必要があったからという判断のようです。東日本大震災以降の原発の保全に関しては必要な事業ということで、それを地元の業者に発注したというお話です。
今後の関電の体制に関しましては、社長も会長も辞任せず、引き続き経営責任を果たしたいと。社長・会長に関しては1ヶ月から2ヶ月の給料の減額、そのほかの方に関しては厳重注意などの処分が科せられるということです。

(「直撃LIVE グッディ!」10月2日放送分より)

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