海外から見て「ガラパゴス化している」と評される日本の製品。
そんな製品を作ってしまう日本の企業で働く外国人には、日本企業で当たり前のように実施されている「ルール」を不思議に感じることが多いようです。
今回は、ガイジンポット(GaijinPot)のFacebookグループ内で日本企業の不思議なルールに遭遇したことがないかを調査。
すると、多くの外国人ユーザーから声が寄せられました。
昼休憩を知らせる学校のチャイム
Sさん (フランス):
友達に聞いたんだけど、いくつかの日本の会社では、昼休憩を知らせるために学校のチャイムが鳴って、昼休憩が終わるまで電気が消えるんだって!?
日本の大企業や工場でよく見る光景ですが、外国の方から見ると違和感があるんですね。「会社は学校じゃないんだから」ということでしょうか。「時間だから、仕事を途中で放り出して休みなさいって…ある程度きりが良いタイミングで昼休みに入りたい。自由じゃない」と返信する方も。
一方、「ほかの国でもやっている所はあるよ、変には思わないよ」という声や、「実際にはいい習慣だよ」という意見も寄せられているので、評価は分かれるようです。
長いスカートは禁止
Jさん(アメリカ):
ある語学学校では、不適切に長いスカートを履くことが禁止されているよ。
「長いスカート禁止」には、「OMG(オーマイゴッド)」の反応が。これは日本人も思わず苦笑いしてしまう規則です。まだまだこんなセクハラじみたルールを実施している企業があるんですね…。
このルールを紹介したJさんは、 「女性従業員がある程度の肌を露出していると、男性生徒の獲得に役立つだろうからね。それを狙っているんだよ」と分析。アメリカならば訴えられてしまう案件かもしれません。
メールアドレスは役職順に
Mさん(アメリカ):
前に勤めていた会社では、メールを複数人に送るときにメールアドレスを役職順に正しく並べることを要求されていたよ。
メールアドレスやCCに記載する名前を偉い人順に並べるというマナーは、日本人であれば新人研修のときに指導される定番のもの。しかし、外国の方には無駄に思えるのか「私が部長として世界の支社でこの習慣をやめるように指示をした」という方もいました。しかしこれに対しては「怒りと驚きの反応が返ってきた」そうです。確かに日本人にとってはこの習慣の廃止には抵抗があります……。
国際会議の会食で沈黙
Sさん(国籍不明):
国際会議の会食のときに誰も言葉を発しないのは不快だわ。
会議出席者は英語が苦手だったのかもしれません。「会食は何をする場なんだっけ?」というご指摘も寄せられました。本来の趣旨を全うするため、日本人は語学力とコミュニケーション能力を磨く必要がありますね。
ランチは 同じ部署の同僚と
Pさん(イギリス):
私たちの会社では、ランチは同じ部署の同僚と取るべきで、他の部署の人間とは取るべきではないと考えられているんだ。
昔ながらの「部署全員での昼食」ルールが決まっている会社なのでしょうか。Pさんはこの習慣を退屈に思っているようで、昼休みは散歩したり、他の部署で噂話に花を咲かせたり、休憩したりするべきだと考えているそう。日本人の私からしても、まったくそのとおりだと思います!
以上、外国人の皆さんから寄せられた日本企業の変なルールをご紹介しました。最近はここに挙げたような極端なルールを実施している企業は減ってはきたものの、一部の企業ではまだ有効なのでしょう。
これらは、日本人らしい良い習慣なのでしょうか。それとも形式的で無駄な習慣なのでしょうか。外国人の皆さんからのご指摘をきっかけに、日本人自身が考えるべき点ですね。
ガイジンポット(GaijinPot)とは
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