「相手も被災者だと分かっているが誠意ある対応を…」市原市ゴルフ場の鉄柱が直撃、娘が重傷となった父が苦しみを告白

カテゴリ:国内

  • 台風15号によりゴルフ練習場の鉄柱が倒壊。倒れた鉄柱は現在もそのままになっている
  • 「直撃LIVEグッディ!」は被害に遭った住民の方を取材
  • 鉄骨が倒れた住宅の中を取材させていただいた

鉄柱が倒壊…復旧の見通し立たず

9月9日に千葉県を直撃した台風15号。市原市内の住宅も多くの甚大な被害に遭った。

市原市のゴルフ練習場では強風にあおられ、鉄柱が倒壊。覆いかぶさるように近隣の住宅10数軒を直撃し、20代の女性が重傷を負うなど大きな被害となった。
発生から12日目となる20日、「直撃LIVEグッディ!」のスタッフがその現場に向かったが…

壊れた家もつぶされた車も、手つかずのまま残されていた。
鉄柱はいつ撤去され、いつ復旧作業に取り掛かることが出来るのだろうか。

住民によると、11日に行われた住民説明会では、ゴルフ練習場のオーナーは「鉄柱を撤去する業者が見つかっていない」と説明していたとのこと。
さらに、その際オーナーは「補償費用は全額負担する」と話していたそうだが…

・住民説明会の数日後、ゴルフ練習場側の弁護士を名乗る人物から「自然災害なので補償はしない。各家庭には火災保険などで対応してもらう」と電話で通告があったという。
・一方、ゴルフ練習場のオーナーは、家の修理費は出さないのか記者に問われると「そんなこと言っていない」と否定。しかし、実際に修理費を出すのかについては明確な返答はなかった。


この状況を受け、市原市ではゴルフ練習場側、住民側の双方に担当をつけ、対応を続けていくとしているが…今後の見通しが立たない状況に、住民は不安やいらだちを募らせている。

「誠意ある対応を」 被害住民の胸中は…

グッディ!は、鉄柱により被害を受けた住民を取材。その様子を中継で伝えた。

李盛進ディレクター:
こちら、見渡す限り鉄柱が倒れている状況です。こちらの住宅は、倒れた鉄柱が2階部分に突き刺さり、完全に破壊されている状況です。こちらのお宅に住んでいらっしゃる坂本高志さんにお話を伺います。お宅の中を拝見させていただいてよろしいでしょうか?

坂本さん:
はい。靴はそのままで結構です。

李盛進ディレクター:
近くには電柱が倒れ、ドアの目の前には電線が通っています。

李盛進ディレクター:
そしてドアは途中までしか開かない状況ですね。

李盛進ディレクター:
1階の天井は激しい衝撃で破壊されています。2階へ続く階段は、一部抜けている部分もあります。

李盛進ディレクター:
2階にあがるとすぐ鉄柱が見える状態で、屋根が破壊され空が見えるようになっています。崩れたがれきが部屋を埋めています。奥にはエアコンや洋服が見えますね。

李盛進ディレクター:
こちらはベッドの柱でしょうか。ベッドの真上に鉄柱が落ちて来たような状況です。
坂本さんは9日、鉄柱が倒れた時は仕事で自宅にいらっしゃらなかったんですが、お宅には奥さまと2人の娘さんがいらっしゃったそうです。このお部屋には次女の娘さんがいらっしゃったそうですが、その時の状況を教えていただけますか?

坂本さん:
こちらの鉄柱が倒れて来た時に私は仕事をしておりまして、私の家内から聞いた話になります。娘がベッドで寝ているところに柱が倒れてきて、私の家内も柱のちょうど目の前にいたところだったんです。停電等の関係で市内の消防や救急の方は大変だったと思うのですが、私の上の娘が1階で消防救急警察に連絡をして。発生してから1時間、もう少したっていたと思うんですけど、それくらいに最初に市原市の警察官の方が来て、そのあとにレスキューがこちらの現場に来て。娘が鉄骨に挟まっている状態から、エアージャッキ等使って救出したというのが大まかな流れだと聞いています。

安藤優子:
お部屋の状況を見せていただいて、ほんとうにひどい状況ですね…お嬢さんのお怪我は現在は大丈夫なのでしょうか?

坂本さん:
もう退院していて、私も含めて家内の実家に身を寄せています。ただ、痛みが完全になくなったわけではなく、療養もかねてそちらで過ごしています。

李盛進ディレクター:
ゴルフ場からは当初「補償費用は全て出す」と言っていたのに、「自己責任でやってほしい」と話が変わってしまいました。それについてどのようにお考えですか?

坂本さん:
私個人の意見でもありますし、被害にあった各世帯共通していることだと思うんですけど、誠意ある対応をしてほしいというのが切なる願いですね。いろいろな事情があるとは思うんですけど、そこは本当に曲げずに対応してほしいなと思います。元の生活にもう戻れないかもしれないとは分かっています。でも、元の生活になるべく近づけるような形で、元に戻すよう対応していただきたいというのが心からの願いです。

安藤優子:
「元の生活に戻れないかもしれない」とおっしゃっていましたが、坂本さんの希望として、ご自宅をどうされたいとお思いでしょうか。

坂本さん:
元に戻れるなら元に戻してほしいんですが、相手の方も被災者ではあると思います。なので、出来る限り双方に、最初の事故が発生する前に戻れるような形でうまく解決できれば、そういう方向にいけばいいなと個人的には思っています。

李盛進ディレクター:
坂本さんは、市が用意した借り受けの住宅に1年間住むことを考えているそうです。1年間そこで暮らしたあと、またここに戻ってきたいかお伺いしたところ、坂本さんご本人は戻りたいと思っているんですが、娘さんと奥さまが心にショックを受けているということで、なかなか戻ってくることもできない状況だと先ほど伺いました。

安藤優子:
ゴルフ練習場側との話し合いの場は、これからもお持ちになるんでしょうか?

坂本さん:
私としては「納得のいくまで」という言い方になりますが、話し合いの機会を設けていただけるなら何度でも応じていきたいと思います。私の家だけでなく、今回このような形になった他の世帯の方ともいろんな形で協力して、話し合っていく機会を極力設けていただきたいと思っています。

(「直撃LIVE グッディ!」9月20日放送分より)

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