即位祝賀パレードのオープンカーが完成 “令和流”儀式の全容

【リアル首相動静】

カテゴリ:国内

  • 190以上の国と機関から賓客が参列 国内も祝日で“祝賀ムード”に
  • 令和の「即位の礼」 前回の儀式との変更点は
  • パレードで使用される特注のオープンカーも完成

「即位の礼」の詳細が決定

天皇皇后両陛下が即位してから約半年となる10月22日に、即位を国内外に示す「即位礼正殿の儀」と、祝賀パレードにあたる「祝賀御列の儀」が行われる。特例法の成立によりこの日は「国民の祝日」となったため、学校も会社も休みとなり、テレビも特別番組を編成するなど、日本中が“祝賀ムード”に包まれる1日になることが予想される。

第7回式典委員会=2019年9月18日、首相官邸

政府は18日、首相官邸で「式典委員会」を開き、当日の詳しいスケジュールなどを決定した。安倍首相は、「世界各国から賓客の受け入れに万全を期すとともに儀式が円滑にまた厳粛に行われるよう政府一丸となって全力を尽くしていく」と述べ、式典の準備に万全を期す考えを示した。

即位礼正殿の儀とは

「即位礼正殿の儀」は、陛下の即位を国内外に正式に宣言する儀式だ。海外からは、平成時の約160を上回る190以上の国や国際機関から、国王などの元首や首脳クラスが参列する。米国からはペンス副大統領、中国からは王岐山国家副主席が参列する。ちなみに、韓国の参加者はまだ明らかにされていない。そのほか国会議員や都道府県知事、各界の代表らも参列する。

即位礼正殿の儀(1990年11月)

決定された細目によると即位礼正殿の儀は午後1時から約30分間行われる。陛下が皇居・宮殿 正殿松の間に設置された高御座(たかみくら)に昇った後、皇位のしるしとされる剣と璽などが案という机の上に置かれる。そして、陛下の「おことば」と首相の祝辞「寿詞(よごと)」の後、首相が万歳三唱して参列者が唱和するという流れで、前回の平成時を踏襲する流れとなっている。

“古いものと新しいものが調和された”令和流の変更点

一方で平成時を踏襲するだけでなく“令和流”の変化もある。

平成時の儀式では、参列者が両陛下のお姿に接する機会をできるだけ確保するために、儀式が行われる松の間の手前の中庭に仮設ステージ席が設置された。

今回は、台風などの悪天候を考慮して中庭の仮設ステージ席は設けず、参列者は屋内の部屋や廊下に着席し、30台設置される42インチから200インチのモニターを通して儀式を見る形になる。

平成時と比べて「目視ができない」「モニターでの鑑賞は厳かさに欠ける」との指摘もあったが、政府は「平成時にも小さなモニターを設置したが、当時はブラウン管だった。テレビの技術も進化していることから、平成時よりも格段に詳細かつ鮮明に楽しめる」とモニターの大型化が変更の理由だと説明した。

このように大型モニターで儀式が見られるようになったことを受け、天皇陛下が松の間に入られる経路も変更された。平成時の経路は、参列者にお姿が見えるようにするために松の間前方の廊下を通ったが、今回は廊下を通らず、側扉から松の間に入り、そのまま後方から高御座に昇るルートという京都御所時代の伝統的な経路に変更された。

政府は、お出まし経路の伝統回帰とモニターでの観覧について「古いものと新しいものが調和したものになるのではないか」としている。

オープンカーも公開 気になるお値段は?

さらに、会議では即位祝賀のパレード「祝賀御列の儀」で使われる車の写真も公開された。トヨタ自動車の最高級車「センチュリー」を特注でオープンカーに改造したもので、9月中にも内閣府に納車される予定だ。

車体は全長5・34メートル、全幅1.93メートル。平成時に使った英・ロールスロイス製のオープンカー(全長5.27メートル、全幅1.86メートル)よりわずかに大きい造りとなっていて、沿道から両陛下のお姿を見えやすくするために座席の角度が調節されるなどの工夫も施されている。

また、衝突回避や自動ブレーキシステム、後部座席のサイドエアバッグなども備えられていて、安全面でも最大限配慮した作りとなっている。

気になるお値段はというと、予算では上限として8000万円が計上されているが、詳細はまだ明らかにされていない。政府高官は「実質的には約8000万だが、それ以上にピカピカに手入れがなされ、大変な手間がかかっている」と述べ期待感を滲ませた。

式典終了後の車の使い道は

祝賀パレードは、午後3時半に皇居・宮殿を出発し、国会正門前などを通過して赤坂御所へ向かう4.6キロの道のりだ。台風など悪天候の場合は実施を延期し、予備日に決まった10月26日に行われる。

即位の礼のパレード(1990年11月)

オープンカーは、前回までは宮内庁で保管されていたが、今回は内閣府に納車され、管理されるのがポイントだ。そのワケはというと、平成時のロールスロイスは宮内庁が管理したため、即位パレードと天皇陛下が皇太子時代のご成婚パレードのわずか2回しか使われなかったからだ。今回は、内閣府の管理のもとで、11月上旬頃から東京・京都の迎賓館で展示されるほか、東京五輪など様々な行事で有効に活用していくことにしている。

ご成婚パレード(1993年6月)

フジテレビ政治部 首相官邸クラブ 阿部桃子

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