千葉の大規模停電の余波…住民を悩ませる「隠れ停電」と「再停電」とは?

カテゴリ:国内

  • 千葉の大規模停電から11日目、住民を悩ませる新たな停電が…
  • “隠れ停電”とは東京電力のホームページ上では停電していないとされている箇所
  • さらに、一度復旧したにもかかわらず、再び停電する地区も

復旧しているはずなのに「隠れ停電」

台風15号の被害発生から9月19日で11日目。少しずつライフラインの復旧が進む中、予想外の事態が起きていた。それは…“隠れ停電”だ。

フジテレビのカメラは、9月13日に電気が復旧した千葉県・東金市へ向かった。国道409号線は街灯に電気がともっている場所もあったが…、車を走らせると、明かりが消えたままの地域が見えてきた。

東金市の北西に位置する山間の滝沢地区。東京電力のホームページで停電情報を確認しても、滝沢地区の記載はない。すでに電気は復旧しているはずなのだが…実際には停電が続いていて住民も戸惑いの声をあげている。「隠れ停電」ともいえる状態になっているのだ

電気復旧後の「再停電」に悩まされる地区も…

さらに千葉県中央部に位置する大網白里市でも、問題が発生している。それが電気復旧後の「再停電」だ。

再停電とは一度停電から復旧した地区が、また突然の停電に見舞われる事態のことだ。

大網白里市のある地区では16日にやっと電気が復旧したのだが、倒木により、9月17日再び停電が発生した。電気が復旧し安堵した直後、再び暗闇に覆われた住民は不安を隠しきれない様子だった。

「直撃LIVEグッディ!」では「隠れ停電」と「再停電」の原因を調査。今後気を付けるべきことをスタジオで解説した。

安藤優子:
「隠れ停電」や「再停電」など、時間とともにいろんな問題が追加されていきますね。問題が減るのではなく増えていく、これが台風15号の特徴的な部分であると思います。それだけ甚大な被害があったということですね。

宮澤智アナウンサー:
まず「隠れ停電」についてですが、東金市で「隠れ停電」が起こっているのは滝沢地区だけではありません。

・東京電力のホームページを見ると、東金市では家之子地区で100軒未満の停電と掲載されているが…
・東金市によると、全体で約800軒(滝沢地区約250軒、山田地区約300軒、極楽寺・上布田地区約250軒)が停電していると現場の東電スタッフから報告を受けたという

→この軒数の違いについてグッディ!が東京電力パワーグリッドの担当者を取材すると…「停電軒数は自動で集計を行っている。ホームページ上に掲載のない場所で停電が起きているという報告を受け、事態は把握している。停電軒数を手動で直すことは簡単なことではなく、今は復旧を第一優先に考えていきたい」と話した

安藤優子:
データ発表よりも復旧を第一優先にするという考え方は分かります。でも、これ(ホームページ上の情報)を目安にして「自分の知り合いがいる地域は大丈夫かな」とか、確認されている方もいらっしゃいますから、簡単なことではないかもしれませんが、それをやる責任はありますよね。それに実際は停電しているのに停電していないかのように扱われるのは、おそらくものすごく不安なことだと思うんです。

宮澤智アナウンサー:
取り残されてしまっているんじゃないかと、不安になりますよね。

田村勇人弁護士:
800軒と把握しているなら、ホームページ上に一言出すとか。いま不便を強いられている人のことを気遣う言葉が出てこないのかなと感じるんですが。

安藤優子:
数そのものを変えられなくても、注釈みたいなのをつけて、自動集計でこの数になっているけど、実際に把握しているのは800軒あるとか、現在復旧作業中とか、言葉を足してもいいんじゃないかと感じますね。

宮澤智アナウンサー:
また、“隠れ停電”だけでなく「再停電」という問題も起きています。千葉県の停電状況は、きょう午後2時15分現在でおよそ3万800軒と発表されています。千葉・大網白里市のある地区では、台風の影響で停電が起きた後一度復旧していますが、再び停電したそうです。

<大網白里市のある地区の場合>
季美の森リハビリテーション病院廣岡事務長によると、
今月9日停電、11日復旧、17日昼ごろ再停電、夕方復旧
「また2、3日と停電が続くと危ないので電源車(約30万円)を手配した。停電が起きたら入院している100人以上の患者さんたちが入浴できなくなる…」

安藤優子:
一番気になるのは、「再停電」が起こる原因ですね。ようやく復旧したのに、なぜ再び停電してしまうんでしょうか。

<“再停電”が起きた原因>
・日本災害情報学会理事・布村明彦氏によると「最初の台風で地盤に影響があり、さらに月曜日の大雨で緩い地盤が作られ、新たな倒木が起きた可能性がある」
→電柱や電線に倒木して“再停電”が起きたと考えられる

安藤優子:
新たに木が倒れてしまう可能性があるということですね。今週末も雨が心配されていますから、本当に予断を許さないというか…心が休まる暇がありませんね。

田村弁護士:
今回のことはもちろん早く復旧した方がいいんですけど、木の多いところはこれを機に電線の地中化を考えたいですね。

宮澤智アナウンサー:
週末にかけて千葉県で雨が降る予報となっています。布村さんは「二次災害への意識を忘れないことが重要。停電が復旧すると通電火災が起きる可能性があるのでしっかり備えを」してくださいと話していました。

安藤優子:
通電火災を防ぐためには、停電したらプラグを全て抜いて、通電したときに入れなおすということが大切なんですよね。

(「直撃LIVE グッディ!」 9月19日放送より)

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