「令和元年」新硬貨がすでに流通

『令和』になっておよそ4カ月。

ようやく我々の手元に令和元年の硬貨が届くようになった。

大阪の造幣局では「令和元年」が刻印された硬貨の製造を、7月11日から開始。
その硬貨は、日本銀行に引き渡され、各金融機関を経て、我々の手元へとやってくるのだが、ここ数日のSNSを見てみると、令和元年の500円玉を手に入れた人がちらほらといるようなのだ。





そのような中、令和硬貨を持っていくと、 プリン10個と交換できる太っ腹なサービスを行うカフェが大阪にある。

令和元年5月9日にオープンした大阪府堺市にあるカフェ「利休珈琲」だ。

同店では「令和一番コインサービスキャンペーン」と題し、「令和元年」と刻印された硬貨1枚と利休プリン10個(3600円分)が交換できるという。 対象となる硬貨は今年の西暦である2019円分で、500円×3枚、100円×3枚、50円×3枚、10円×5枚、5円×3枚 、1円×4枚の21枚。すべての硬貨の交換が終わればサービス終了となる。

利休プリン
利休プリン
この記事の画像(5枚)

確かに気前のいいサービスだが、令和硬貨を初めて手にしたのなら、せっかくだから記念に取っておこうと思う人が多そうだが、実際はどうなのか? お店でプリンと交換した人は現れたのかどうか、利休プリン広報事務局に話を聞いた。

大阪・堺のカフェ「利休珈琲」(堺市堺区大仙西6-184-1)
大阪・堺のカフェ「利休珈琲」(堺市堺区大仙西6-184-1)

令和オープンを記念し、改元を祝える企画として実施

――この企画をなぜ始めようと思った?

令和という新しい時代の幕開けとほぼ同時の5月9日にオープンした「利休珈琲」ですので、「令和2年」は創業2周年、「令和30年」は創業30周年になります。

何か令和に関連して、改元を祝えるような企画をしたいと考えました。

平成改元のときに希少だからと「昭和64年」の硬貨を手元に残しておいたり、ピカピカの平成コインを感慨深く眺めた記憶も背景にあり、企画に活かしました。

――そもそも利休プリンってどんなプリン?

国産卵を使い、すべて手作業で作っています。食べた感じはなめらかで芳醇。保存料などは使用していないこだわりの生プリンです。

茶を使ったメニューでは粉末を混ぜるのではなく、茶を濾してから作っているのもこだわりポイントです。

――ようやく令和元年の500円玉が出回り始めたようだが、交換する人は現れた?

現時点で、令和の500円硬貨3枚が集まっており、500円は終了しています。

交換した人はスーパーやコンビニのお釣りとして入手

――実際に交換した人は、どんな人だった?

最初にこられた方は、50代くらいの女性スーパーの釣銭でもらってこられました。喜びがすごかったです。

2番目の方は30代くらいの男性でこちらもスーパーの釣銭で発見し、会社の方にプリンをわけてあげたいと交換に来られました。

3番目は女性で、テレビでみてずっと小銭見てて、コンビニかどこかの釣銭でもらったと言ってました。

みなさん全員テレビでみてずっと小銭を探されていたそうで、急いで交換しに来られ、喜んで帰られてます。
身の回りでも令和コインを探そうという話をしてますが、まだ聞いていません。ツイッターなどではちょこちょこ盛り上がってきているようですね。

――交換した新硬貨は、どうするの?

店頭に飾ってあります。すべての硬貨が埋まれば、完成となります。

硬貨をはめ込む額
硬貨をはめ込む額

――残りの硬貨のほうは?

他の硬貨はまだ1枚もきていません。ですので、残りは100円×3枚、50円×3枚、10円×5枚、5円×3枚、1円×4枚となっています。

――1円だと3599円もお得だけど本当にいいの?

たしかに大赤字ですが、おいしいプリンを知って頂くきっかけになり、この先10年、20年と、令和という時代とともに店も続いていけたら、という願いを込めてサービスしています。

――今回の令和一番コインサービス、キャンペーンの効果はあった?

反響については、問い合わせが連日あります。皆さま、500円の硬貨についての問い合わせばかりです。
利休プリン10個と交換できるというとてもお得な企画ですのでお客様の声としてお釣りを常に見てさがしてしまうという方が多いです。
テレビで放送されるまで利休珈琲や利休プリンを知らなかった方が一度食べてみたいから硬貨はないけど行ってみますと言ってくださる方もいらっしゃって、たいへん嬉しく思いました。

「百舌鳥古墳群」と同じ名前の人はパフェ食べ放題サービスも!

――現在、他にも変わったサービスをやっているとか?

今年7月6日の百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録で、堺エリアは大いに盛り上がっています。古墳型のパンやカレーを提供したり、空のツアーが始まったり各社各店いろいろなサービスを提供していますので、利休珈琲でも古墳にまつわることを提供できないかと考えました。

古墳というと仁徳天皇陵古墳が有名ですが、じつは百舌鳥エリアではそれ以外にも大小22基が遺産登録されています。その中に「永山古墳」という古墳もあるのですが「そういえば知り合いに永山さんっているなあ」という話になり、「それなら古墳と同じ名前を持つ人には何かサービスしよう」「他の古墳にも目を向けたり、名前を覚えてもらえるきっかけになるのでは」と「古墳の名前サービス」が始まりました。

それ以外にも、関東では8枚切り食パンが主流ですが、関西では6枚切りがメジャーなほど厚切り好きの関西人を喜ばせるために、立方体の食パンをまるごとフレンチトーストにした「究極のフレンチトースト」も提供しています。

――最後にこの記事を見た人に向けてメッセージをお願いします!

まだ集まっていない令和コインがありますので是非この機会に利休プリンを知っていただきたいですね。



利休珈琲では、引き続き、令和一番コインサービスキャンペーンを行っている。(※9月18日現在)
今後は、500円玉以外の令和硬貨も我々の手元に届いてくるはず。こだわりのプリンがたった1枚の硬貨で味わえるのならば、この機会を逃すべきではないだろう。これからは買い物の際、お釣りでもらった小銭を少し気にかけてみてはいかがだろうか。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。