千葉の被災地 停電続き、生活はもう「限界」 産業にも大打撃

カテゴリ:国内

  • 9月12日午後4時30分現在で千葉の31万3400軒が停電している
  • 住民たちには被害を「知る」方法も「伝える」手段もない
  • 車がなければ生活が成り立たない

未だ復旧しない千葉の大規模停電

千葉の大規模停電は、9月12日午後4時半の時点で約31万3400軒で停電が続いており、いまだ全面復旧の見通しが立っていない。住民は今どんな生活を強いられているのか。

住民たちには被害を「知る」方法も「伝える」手段もない

房総半島にある千葉・鋸南町。台風15号の直撃を受けた場所の1つだが、これまで詳しい被害の状況は明らかになっていなかった。住民たちにも情報が届いていない。停電の影響で携帯電話がつながりづらいことなどから、住民たちは町の被害を知る方法も自分たちの状況を伝え合う手段も限られているのだ。

そうした中、数少ない通信手段の1つが公衆電話だ。NTT東日本は現在、千葉県内全域の公衆電話約7000台を無料で利用できるようにしている。

停電による被害は産業にも 被害額は億超えも

長引く停電は地域の産業にも打撃を与えている。千葉・勝山港では船が完全に横に傾いている。さらに生簀に酸素を送るポンプが停電で動かず、出荷間近のタイなどの魚500kgが死んだ。

停電による被害は生簀の魚だけではない。

勝山漁業協同組合 平島孝一郎組合長:
沖にタイが20万匹、シマアジが5万匹。これらの半分くらいがだめになってしまった。船は1隻が沈没です。被害総額は億を超えます。

――今何が欲しいですか?
勝山漁業協同組合 平島孝一郎組合長:
何も欲しくない。元気が欲しい。

熱中症にならないように車中泊

千葉・市原市で9歳と2歳の2人の子どもと暮らす篠田さん一家に話を聞いた。台風被害に見舞われた実家の手伝いをする一方で、子どもを熱中症から守るため車の中で寝泊まりしているという。

篠田明菜さん:
家の中では暑くて眠れないので。朝になったら荷物を一旦下ろして夕方くらいに必要な布団などを積み直します。下ろしたり積んだりを繰り返して毎日を過ごしています。

佐々木恭子キャスター:
お子様たちにストレスが溜まっている様子はありますか?

篠田明菜さん:
2歳の子どもは車の中で寝ると夜中に何回か起きてしまうのでやっぱり寝つけていないのかなと。あと「おうちに帰りたい」と言っています。「帰れないんだよ」と言うことしかできないです。

篠田藍華ちゃん(9):
学校に行けないのが少し悲しい。友達や先生に会えないので少し悲しい。いやだなと思います。

佐々木恭子キャスター:
学校に行ったら何をしたい?

篠田藍華ちゃん(9):
みんなとお話ししたいです。

車がなければ生活が成り立たない

食事は、車で走って開いているコンビニやドラッグストアを見つけたら、そこで買えるものを買ってなんとか食べている状態だという。車の中のテレビで情報を得たり、携帯電話を使ったり、車がなければ生活が成り立たない。ガソリンスタンドで給油の制限がある場合もあるという。

懸命の復旧作業が続く中、住民たちは様々な不安やストレスを抱えながらの生活を続けている。

(「Live News it!」9月12日放送分より)

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