増税後も店舗によっては…

アメリカのアップル本社で9月10日、発表された新製品。
6色のカラーを取りそろえたiPhone11や、3つのカメラを搭載した上位機種iPhone11Proなど3種類の新型iPhoneだ。

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11Proの大きな特徴の1つが、カメラのレンズが3つになったこと。超広角のレンズが搭載された。
更に、3機種全てにナイトモードが搭載されるなど、高画質な写真や動画をより手軽に撮影できるように進化している。

この最新iPhoneの発売日は9月20日。消費増税の直前になる。
そこで気になるのが、もし新型iPhoneを購入するならば、増税の前と後、どちらがお得なのか。
アップルによると、新型iPhoneを下取りなしで購入する場合、最も高い機種の価格は15万7800円(税抜き)。

消費税8%と10%では、単純計算で3000円以上の差があるため、本体代金だけを見れば9月中に買ったほうがお得になる。

しかし、こんなケースも…。
こちらの携帯ショップ。

(株)テンダッシュ・コーポレーション モバイル事業部 小財仁さん;
当店では、10月1日からキャッシュレス支払いすることにより、最大5%の還元を行わせて頂きます。

増税後、中小企業を対象に行われるキャッシュレス還元で5%戻ってくるため、実質税率5%で購入できるという。
つまり、5%還元する店舗で購入する場合は、10月を待ったほうが単純計算で5000円近くお得になる。

一方、高額スマホを購入する場合に多くの人が利用しているのが分割支払い。
増税前後の各社の対応は、大手3社とも9月中に契約すれば増税後の支払いにも8%の税率で計算した分割料金が適用される。

各社が新プランを打ち出しへ

佐々木恭子キャスター;
お得な購入時期を見極めるための大きな変化は、税率やポイントだけではないんです。
ITジャーナリストの石川温さんに伺いました。

解約の違約金がかからないユーザーに関しては、9月に買い替えたほうがお得な可能性はあるんですが、増税だけで判断するのは難しいということなんです。
なぜか。
実は、消費増税と同じ10月1日に携帯業界でも大きな変化があります。
それが改正電気通信事業法の施行です。
これによって、各社は通信と端末のセット割引ができなくなります。
また、端末代金の値引きも最大2万円に制限されるんです。

各社がこのルールの中で、10月に向けて新たなプランを打ち出します。
9月9日、ソフトバンクはすでに新たな割引プランを発表しました。KDDIは12日に、ドコモも近く新たなプランを発表します。
「いつ買うか」は、それらを見極めたうえで、最後はご自身の決断、選択となります。

(「Live News it!」9月11日放送分より)