ペヤングからまさかのソース“ラーメン”が発売

ペヤングと聞けば、ほとんどの人が“ソース焼きそば”を思い浮かべるくらい、もはや国民食のひとつだと言ってもいい食品だろう。

そのペヤングシリーズでおなじみのまるか食品が9月9日、衝撃の新商品「ペヤングソースラーメン」(税抜き193円)を発売した。そう、焼きそばではなくまさかのラーメンなのだ。

ペヤングソースラーメン
ペヤングソースラーメン
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見慣れた“ソース焼きそばの”字体と配色だが、そこに記されているのは「ペヤングソースラーメン」という違和感のある文字。一瞬、誤植なのかと、二度見してしまった人もいたのではないだろうか。

またTwitterでは「ペヤングソースラーメン、試さずにはいられない」「ペヤングソースラーメン 勇気ねぇなぁ」などの声があり、発売直後から話題となっている。

これまでにも変わり種商品を数多く展開

気になるソースラーメンをすぐにお伝えしたいのだが、その前に過去の変わり種商品をちょっとだけ紹介。ペヤングシリーズでは、近年さまざまな味の焼きそばを展開してきたのだ。

まずは2018年9月に発売されたペヤング激辛MAXやきそばEND。

黒と赤の不気味なパッケージに、警告マーク付きで「辛みが非常に強いので、小さなお子様や辛みが苦手な方の喫食には十分ご注意ください」というおどろおどろしい注意書きが添えられている。明らかに一般向けではなく、かなりニッチな層を狙った攻めの姿勢が伺える。

ペヤング激辛MAXやきそばEND
ペヤング激辛MAXやきそばEND


続いては2018年12月に発売されたペヤングやきそばスカルプD。先ほどは焼きそばと激辛の組み合わせだったが、こちらは驚くべき食品を超えたコラボなのだ。

髪に必要な栄養素を得られる「さけエキス」や「びわ葉エキスパウダー」を配合し、さらには「ミネラル」や「食物繊維」を多く含む海藻類を具材としてふんだんに使用しているという。このように、ペヤングでは常識にとらわれない斬新な発想の商品がいくつも開発してきた。

ペヤングやきそばスカルプD
ペヤングやきそばスカルプD


そんな個性的な商品を数多く展開してきたまるか食品。でもなぜ、焼きそばの枠を超えてラーメンなのか? 開発した狙いや苦労した点など担当者にいろいろ聞いた。

「ペヤングソース焼きそばをラーメンにしたら面白い」


ーー企画のきっかけは?

弊社看板商品ペヤングソースやきそばを「ラーメン」にしたらおもしろいのでないかという意見から生まれました。


ーー社内での反応は?

スープはソース味ですが、しっかりと旨みが効いているため美味しいという反応です。


ーー開発時の苦労は?

ソースの味をスープにするとどうしても食べづらい味付けになってしまい、美味しく召し上がれるような味作りに苦労しました。


かやくは焼きそばと異なり、全てフリーズドライ


ーー焼きそばとラーメンではかやくの作り方も違う?

今回スープに浮くかやくを採用してあるため、ラーメン用のかやくは全てFD(フリーズドライ)品を採用しました。


ーー焼きそばへのこだわりを変えたのか?

やきそばはメインです。ただ弊社ラーメンやヌードルも展開しており、その中の一部というイメージになると思います。


ーー企画から発売までどの程度の期間がかかった?

3ヶ月くらいです。


ーー商品の魅力は?

「ペヤングソースやきそば」を彷彿とさせるデザイン。ソース味のスープですが、ダシやエキスを工夫し、しっかりと美味しく仕上がっています。


ーー反響はあった?

ネットでも反響がすごく、さらに初回の出荷も予定数をはるかに上回る反響です。


実際に“ソースラーメン”を食べてみた


まるか食品の公式ホームページによると、ソースラーメンは「喉越しの良いノンフライめんと、ソースの旨味が効いたまろやかな味わいのスープの組合せが抜群の商品です」とのことだ。

しかし、実際に食べてみないと本当のところは分からない。どんな味なのか、作って食べてみた。

まずは中身を紹介。パッケージを開けると、中には一般的なカップラーメンと同じ、かやくとめん、液体スープが入っていた。

そして、焼きそばではグッと味を引き立てるかやくは、キャベツ・人参・もやしの3種類。焼きそばのキャベツ・味付けとりひき肉・ゴマから全く変わっている。


ちなみに調理法は、かやくを入れて内側の線までお湯を入れて、3分待つという一般的な即席麺と同じ。

待つこと3分。遂に液体スープを投入し、箸でかき回しているうちにソースの香りが立ち上ってきた。

“ソース焼きそば”の風味はほのかに感じる程度

まずはスープをひと口。気になるソース味だが、そこまでソースの主張は強くなく、少し甘い醤油味というところか。なお“ソース焼きそば”の風味は、ほのかに感じる程度だ。

続いてはめんを堪能。即席めんでは一般的なちぢれ麺で、ほどよくスープと絡み、そして、フリーズドライのかやくはスープの味がしっかり染み込んでいた。

食べ慣れた“ソース焼きそば”ほどのがっつりとした濃さはなかったが、飽きのこない絶妙な味付けで、最後まで味わうことができた。

ただ、食事としては少し物足りなさを感じる人もいるかもしれないので、間食やおやつなど小腹が空いた時くらいがちょうど良さそうだ。

恐る恐るの試食だったが、思ったよりクセがなく、食べやすかったというのが率直な感想。担当者も味付けには苦労したと語っているので、気になる人はぜひ自分の舌でたしかめてほしい。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。