千葉で大規模停電・断水続く…市原市の住民が語る過酷な生活

カテゴリ:国内

  • 台風直撃から4日目も続く千葉県の停電 軒数の多い市原市を取材
  • 消えた信号に折れた電柱…難航する復旧作業 神社にも被害
  • 食料や水も入手困難に 停電と断水に苦しむ住民たち

なぜ?難航する復旧作業

全面復旧が遅れている千葉県の大規模停電。住民は過酷な生活を強いられている。

台風15号が直撃し、ネットが倒壊した千葉県市原市のゴルフ練習場は、3日目となる9月11日もいまだ手つかずのままだった。

住民:
真ん中くらいに倒れている鉄塔が、車の上に乗っかっている状態なので家にも入れない。ちょっと今、住むところを考えないといけないなと。

さらに、千葉県全域では大規模停電が長引いている。

今も過酷な生活を強いられている現地に、めざましテレビの取材班が向かった。

川路大作リポーター:
信号機が消えていますね。こちらの信号機もまだついていません。

台風直撃から3日目も消えたままの信号機。一体なぜ、これほど復旧に時間がかかっているのだろうか?

作業員A:
とりあえずこれは終わりにするっていう頭でいないとダメだよ。

作業員B:
今日中に復旧?

作業員A:
そうそう、今日中に。

電柱の復旧工事にあたる作業員の側には、半分に折れて傾いた電柱があった。向かいにある大きな木が横倒しになり、それが電線にひっかかったため、電柱が折れてしまったのだ。

作業員A:
木を障害物を取り除かないと、私たち電工だけじゃできないということで、木を切る班とか別の分野なんですよ。そんな感じでなかなか滞って…順次進めているんですけどね。

復旧を進めようにも、こうした被害が作業の妨げになっているのだという。

1300年以上の歴史がある飯香岡八幡宮も台風の影響で約50本の木が倒れ、社が倒壊。

大川立樹アナウンサー:
復旧のめどはどれくらいでしょうか?

飯香岡八幡宮 平沢牧人さん:
3~4ヵ月くらいはかかるんじゃないかという話は伺っています。とりあえずお参りに差し支えないように、入ってくるルートと、車を停めたりできる場所だけは確保したいなと思っているんですけども。

食料と水も入手困難に…市役所に充電コーナーを設置

市内のいたるところに残る台風の爪痕。

停電が続くスーパー「ベイシア市原八幡店」では、停電のため店内では営業ができないが、 入り口の前で生活必需品などを販売。廃棄するよりはと、パンも全品100円で販売している。

客:
食べるものがなくて、コンビニに行っても何もないんで…

市原市内のコンビニの商品棚は、ほとんど空っぽの状態。かろうじて営業できているスーパー「せんどう国分寺台店」でも、おにぎりや氷などが売り切れるなど品薄状態で、食料の確保もままならない状況が続いている。

そして、市原市役所では、携帯電話の充電コーナーを設置。
今回の停電によって携帯電話の基地局そのものの電力が確保できず、広い範囲で携帯がつながりにくい状態になっている。

女性A:
充電だけはきちんとしたい。情報もほしいし。でもつながりが悪いのかな。

また、市原市の老人ホームでは、熱中症とみられる症状で倒れた高齢者が救急搬送される事態に。別の介護施設でも、長引く停電が入居者の命を脅かしている。

施設長 高橋和代さん:
携帯の)電波が通じるところまで出向いて、救急車を呼ぶ状況になっています。これ以上長く続いてしまいますと、命に関わるようなことになってしまうので、一日も早くどうにかしていただきたいと思います。

もうひとつ深刻な問題となっているのが、断水だ。

女性B:
経験がないので、何をしていいのか全く分からなくて。とりあえず水を汲みに。

緊急用の井戸に水を汲みに来たこの女性は、台風が過ぎ去った後も家族4人分、1日20リットルの水をこうして汲みに来ているという。

住んでいるアパートは井戸水を電動ポンプでくみ上げるシステムのため、停電によって水道もストップ。水道をひねってみても「もう全く…」と言うように、水は出てこない。

冷蔵庫を開けて見せてもらうと…

女性B:
作り置きしていたカボチャなんかもちょっと…

大川立樹アナウンサー:
常温ですね。

女性B:
電気がついていない状況です。氷でなんとかやっていたんですけど。2日間は大丈夫だろうと思ってやっていたんですけど…こっちは冷凍庫なんですけど、氷も解けちゃって、もう物もダメですね。

このように、停電と断水のダブルパンチの状態が続いている。

女性B:
何も手が付けられない状況なので、どうしようという感じですよね。電気が流れているって幸せなことだなと実感しましたね。

東京電力は、全面復旧は13日以降までかかる可能性があるとしている。

台風直撃から4日目の朝 市原市の現状は?

12日午前7時すぎの千葉県市原市の様子を大川アナウンサーが中継で伝えた。

大川立樹アナウンサー:
市原市の市街地に来ています。朝の通勤時間帯ということもあって、県道21号線は車が多くなってきました。昨夜はついていなかった信号が、今朝から動いています。
私たちはこのエリアを午前4時ごろから取材していますが、作業員の方々が電気の復旧作業を行っていました。夜通し作業されていたのだと思われます。

そして、こちらのコンビニには、入り口の扉に「停電のため営業停止中」と張り紙がされていますが、つい先ほど「電気が復旧した」とスタッフの方が話していました。
停電の影響で一部、販売できない商品があるということで、業者の方と話し合いながら、現在、営業再開に向けて準備をしているということです。

また、近所の住民に話を伺ったところ、11日に駅前のスーパーで在庫の品の売り出しが行われていたそうで、多くの方が詰めかけていたといい、食料を入手するには困難な状況が今もなお続いています。

元の生活を取り戻すには、まだ時間がかかりそうです。

(「めざましテレビ」9月12日放送分より)

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