「1週間後には殺処分になってしまう!」 犬や猫の新たな飼い主を探して奔走する2人の女性【島根発】

カテゴリ:国内

  • 2人の女性が立ち上げた、保護された犬や猫の新しい飼い主を探すNPO法人
  • ボランティアと共に、常に100匹以上を世話する
  • 「保健所に収容される犬や猫がいなくなるように…」

「殺処分される犬や猫を救いたい」

生後2週間の子猫に…
生後1ヵ月の子犬…
島根県出雲市のペットサロン「ツインハート」。
その店舗の奥には、100匹以上の猫や犬が暮らす場所が併設されている。

ここは「アニマルレスキュー・ドリームロード」。
捨てられたり、保健所に収容された犬や猫を保護し、新しい飼い主へ譲渡するまでを全てボランティアで行うNPO団体だ。

アニマルレスキュードリームロード 理事長 原ゆかりさん:
この子犬は昨日来ました。オレオちゃんと言う名前。生後1か月くらいです。
(Q.この子犬はどこからきたんですか?)
出雲市大社町ですね。

「アニマルレスキュー・ドリームロード」の理事長を務める原ゆかりさん。
そして副理事長の飯塚晴美さん。

アニマルレスキュードリームロード 副理事長 飯塚晴美さん;
性格も違うので、ググって(ミルクを)飲む子や、遊びながら飲む子や色々です。

この日、最初の活動として毎朝続けていることがあるというので、島根県出雲保健所に同行した。

アニマルレスキュードリームロード 副理事長 飯塚晴美さん;
全然なんの連絡もない?

島根県出雲保健所担当者;
ないですね。

それは、保健所に収容された犬や猫を見ること。

アニマルレスキュードリームロード 副理事長 飯塚晴美さん;
この子達はここにいることしかできないので、このまま放っておくと一週間で処分になってしまう

この日は、2匹の迷子犬が収容されていた。

飯塚さんは、毎日仕事前に出雲保健所を訪れ、収容された犬や猫の情報をSNSなどに投稿し、(飼い主による引き取りや
収容されている動物についての情報提供などを)呼びかけている。

一方、すでに保護した猫や犬の餌やりも。
100匹以上に毎日朝・昼・晩、餌をやり、部屋の掃除をする。
まだ小さい子猫には3時間おきにミルクを飲ませている。

アニマルレスキュードリームロード 副理事長 飯塚晴美さん;
(Q.夜とかはどうするんですか?)
夜も家に連れて帰って同じことをしています。寝る前に飲ませたら、夜中3時に起きて(飲ませる)。次は朝6時くらい。

元々は別々のペットサロンで働いていた2人は、県内で殺処分される犬や猫の命を救いたいと、9年前に保護活動を始めた。
今では2人でペットサロンを経営し、空いた時間でこの活動を続けている。

仕事と保護活動の両方ができる理由…その一つがボランティアの存在だ。
犬の散歩に、日中の掃除、そして餌やりなどは、毎日朝と夕方に来てくれる10人程度のボランティアによって支えられている。
さらに今年からは、出雲農林高校の生徒が新たに夕方ボランティアに加わった。

そしてこちらの倉庫の中を見せてもらうと…

アニマルレスキュードリームロード 理事長 原ゆかりさん:
これは支援物資ですね。

犬や猫の食べ物や毛布など、全国から届く寄付もこの活動を大きく支えている。

殺処分の件数は減少するも…

別の日に原さんが向かったのは、店舗から20km余り離れた出雲市佐田町。
前回の取材で同行した際、保健所に収容された犬が保護された場所。
収容された犬の情報を載せたチラシをポスティングしたり、付近の人に聞き込みに向かう。

アニマルレスキュードリームロード 理事長 原ゆかりさん:(付近の人に)
犬が保護されていて…

付近の住民;
首輪とか付いてなかった?

アニマルレスキュードリームロード 理事長 原ゆかりさん:
(首輪の)痕はあるんですけど…。

原さんがここまで労を惜しまない思いは…

アニマルレスキュードリームロード 理事長 原ゆかりさん:
もしかしてもしかしてと(何か情報が得られるのではと)思って、チラシを配らないと配れない。
あと10年でやめるので。(それ以上は)体力的にできないと思います。
迷子犬が(遠く離れた)佐田にいると聞いて、えっと思ってしまうけど、でも佐田だからといってチラシを配らないってわけにはいかないので。どの犬であっても配るので。

2人がこの活動を始めた2010年度、島根県のまとめによると殺処分された犬や猫の数は2500匹以上に上っていた。
しかしその数は年々減り、2018年度は約300件にまで減少している。
こうした背景には、原さん達のような活動が大きく関わっているといえる。

そして後日…

アニマルレスキュードリームロード 副理事長 飯塚晴美さん;
出雲市斐川街町今在家(で保護された)子犬は、飼い主が見つかったので帰れます。
佐田町で保護されたこの犬は、飼ってもいいかなって言う方が見つかりそうなので、処分はないかと思われます。

しかし、まだこうして保健所に収容される犬や猫が絶えない現実…。
日頃配るチラシには、2人が伝えたいメッセージが常に添えてある。
『迷い犬のいない出雲市を みんなで目指しましょう』

アニマルレスキュードリームロード 副理事長 飯塚晴美さん;
10年後には保健所に入る子がいなくなるように、啓発がんばってやっていかないと、
目標たててやっていかないと。ずっと同じことをしていても、私たちもいつまでもできないので…。

アニマルレスキュードリームロード 理事長 原ゆかりさん:
保健所に入った犬や猫たちに飼い主が見つからなかった場合にどうなるのかとか。
そういうことを、みなさん聞きたくない話しかもしれないですけど、この現実を知ってもらって、みなさんにちゃんと動物を飼ってもらいたい。ちゃんと動物と向き合ってもらいたい。

(山陰中央テレビ)

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