全国に441カ所!“危険なバス停”とは? 対策が進まない理由を専門家が解説

カテゴリ:国内

  • 全国で問題視され始めた“危険なバス停”
  • 昔は危険じゃなかった?!“危険なバス停”になる理由
  • “危険”と判断されても対策が進まないのはなぜ?

横浜にある危ないバス停

今、劣悪な道路状況で事故が相次いでいる“危険なバス停”が、全国で問題となっている。その数は、各都道府県のバス協会が把握しているだけで441カ所に上るという。神奈川県警によると、県内に“危険なバス停”は84カ所あり、その危険度をAからCの3段階で評価している。「直撃LIVEグッディ!」は、最も危険度が高いAランクのバス停がある、横浜市のある住宅街へ向かった。

このバス停があるのは、片側一車線の道路沿いの、丁字路の角だ。一体、どのようにバスは止まるのだろうか?

バスは道路をふさぐように停車した…。しかも、横断歩道もまたいでしまっている。そのため…

中には、バスが動くのを待ちきれずに、横断歩道のないところを横切る人も。直線道路のため、バスを追い抜いていく車の速度も速く、大変危険だ。その横浜市では2018年、いたましい事故も起きている。

なぜ危険なバス停の対策は進まないのか

小学5年生の女の子がバス停で下車。バスの後方にある横断歩道を渡ろうとした時、対向車線を走ってきた車にはねられ、命を落とした。事故の最大の要因はバスの死角だ。9月3日グッディ!取材班がこのバス停に向かうと、横断歩道がバスの死角に入らないよう、バス停は離れた場所に移動されていた。神奈川県警はこの事故をきっかけに“危険なバス停”を洗い出したが、84カ所のうち、移設など具体的な措置が取られたのは半数に満たない。危険と判断されながら、なぜ対策は進まないのか?グッディ!のスタジオには、交通事故鑑定人の中島博史さんをお招きし、解説していただいた。

安藤優子:
バスが横断歩道をまたいで止まるなど、危険な状況になったのはどちらが先なんでしょうか?横断歩道があるところにバス停が出来たのか、バス停があるところに横断歩道を作ったのか…。

交通鑑定人中島博史氏:
これは推測になってしまいますが、まだボンネットバスだったころは、道路を通す方が優先だったので、横断歩道はない状態だったと思います。その後、安全のために横断歩道が作られたということと、ボンネットバスは前だけに乗降口がついていましたが、中央や後ろにも乗降口が増え、バスが大型化したということが重なって、今の状況になっていると思います。

木下康太郎フィールドキャスター:
2018年、死亡事故があったバス停付近に50年住んでいるという方も、「昔は特に問題なかった」と話されていました。

・昔はバス停付近に住宅は少なく、特に問題も起こっていなかった。ここ数年で住宅や建物が増え、交通量も格段に増えた
・中島氏によると、現行制度では一度設置した横断歩道やバス停に対し、必ず再チェックする必要はない
⇒しかし、今後は環境の変化に合わせた再チェック体制が必要だと考える

木下康太郎フィールドキャスター:
事故を受け、神奈川県警は84カ所の“危険なバス停”を洗い出しましたが、なぜ対策はなかなか進まないのでしょうか?

<バス停の移設・廃止が進まない理由は?>
・バス事業者がバス停の移設・廃止を提案すると…
・警察、自治体、道路管理者への協力要請が必要なだけでなく…
・土地所有者や住民への協力要請も必要
⇒関係各所、全ての了承が必須!
・“危険なバス停”の中には、移設予定地の土地所有者のみ理解が得られず、保留になったケースも…。

交通鑑定人中島博史氏:
ある種、縦割りの弊害みたいなものがあります。「あっちが許可を出してくれたらいいよ」とたらい回しになってしまうんです。「ここは危ないからこうしろ」と判断の出来る権限を持った、機関なり組織が必要だと思います。

安藤優子:
こうしたバス停は日常的に使うものですから、安全を重視して、状況の変化に即応していただきたいですね。

(「直撃LIVE グッディ!」9月4日放送分より)

グッディ!の他の記事