眠くて仕方ない…

“ぐっすり”という語呂合わせから、「睡眠の日」とされる9月3日。
仕事の効率をアップさせる鍵は「睡眠」ということだが…働く人から上がったのは寝不足の声。

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広告会社経営の男性(50代):
最近の睡眠時間は4~5時間。会議やセミナーに出て、自分が話しているときはいいけど、人の話を聞いているときは眠くて仕方ない。

通信系の男性(30代):
だいたい5時間睡眠ですね。いろいろ忙しくて、帰ってからやることがいっぱいあるので。

こうしたお悩みを解決しようとするサービスが3日から始まった。

東京都内のシェアオフィス前に止まる、大きな耳と鼻が付いたバン。
オーストラリアの寝具メーカーが企業向けに始めた、お昼寝デリバリーサービスだ。

お昼寝デリバリーサービス
お昼寝デリバリーサービス

木の香りとふわふわマットレス

バンの中は、木をベースとしたつくりになっていて、その香りがして、非常に落ち着いた空間になっている。
横になってみると、ふわふわとしたマットレスに意外と左右に寝返りが打てるような空間もちゃんと確保されていて、まるで普通のベッドで寝ているのとそれほど違和感はない印象。

ほかにも、外部の音を遮断するイヤホンや、睡眠の前後にはドリンクを提供するなど、働く人のお昼寝をサポート。

利用者に感想を聞いてみると、「すごく快適で、目覚めがすっきりするようにつくられているので、今からすかっと働けそう」「机とかで寝ると、腰が痛いとかあるし、すごく寝心地がいいと思った」と好評のようだ。

睡眠不足になりがちな働く人をターゲットに、仕事の効率アップを目指す今回のサービス。

スペースに限りがある企業にもお昼寝を試す環境を提供

コアラスリープジャパン 広報担当・恵古涼夏さん:
社内施策として、(お昼寝を)導入されているところも多いが、どちらかというと施設面で導入障壁は高い施策だと認識していた。スペースに限りがある企業でも、お昼寝の効果を試してもらえる環境を提供したい。

OECDの調査によると、日本人の平均睡眠時間は7.37時間と、調査した国の中で最も低くなっている。

また、睡眠不足を原因とした日本の経済損失は、年間およそ15兆円にのぼるとのデータも。(2016年 米・ランド研究所調査より)

働き方改革が叫ばれる中、働く人のお昼寝改革も今後広がっていくかもしれない。

石倉秀明氏
石倉秀明氏

仕事に集中するためにコンディションを整えることが重要

三田友梨佳キャスター :
短い間でも良い睡眠がとれたら仕事の効率も上がりそうですね。

(株)キャスター取締役COOの石倉秀明氏:
そうですね。仕事の時間に集中するために自分のコンディションを整えることに関心を持って動いている人がすごく増えている実感があります。VTRでも睡眠に気をつけている方が多かったですけど、そのほかにもマインドフルネスとかサウナに通って自分のコンディションを整える人も増えている印象があります。

三田友梨佳キャスター :
そういった方が増えている背景にはどういったことがあると思いますか?

石倉秀明氏:
スマホが普及したことによっていつでもどこでも連絡が来続けるような環境だったり、仕事も場所を選ばずいつでもしてしまうことが増えてきていると思います。そうなると、まとまった時間集中していくことが昔に比べて逆に難しくなってきていると思っています。そうだからこそ、しっかり集中するためにコンディションを整えること自体が非常に重要になってきていますし、それをするために自ら動くことが必要になってきていると思います。

三田友梨佳キャスター :
働き方改革が推進される一方で、仕事中のちょっとしたお昼寝など、企業それぞれのアプローチのかたちがあるようです。

(「Live News α」9月3 日放送分)

Live News α
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