お互いに負けられない一戦!

中国・上海で行われているバスケットボールのワールドカップ。
日本代表アカツキファイブにとって、チェコは今大会、最も勝てる可能性が高い相手
対戦する格上3カ国の中では、世界ランキングが一番低くNBAプレーヤーも一人だけ。
初戦のトルコ戦では、13年ぶりのW杯出場で、序盤から浮足立ち、突き放された。
しかし、2戦目ということで、緊張感も緩和しているはずです。
チェコとの一戦は、1敗同士、お互いに負けられない戦いで、白熱した試合になることが予想される。

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ニッポンの“希望”八村塁は強い決意で挑む

W杯アジア予選で、初戦から4連敗を喫した日本はそこから怒涛の8連勝をマーク。
快進撃の原動力となった八村塁は、辿り着いた大舞台でもチームを率いる決意は十分。
初戦は発熱をおしての出場、さらに厳しいマークにあうも、チーム最多の15得点。
スティールから、豪快な左手でのダンクシュートも披露した。
それでも最後は19点差をつけられて敗れた日本。
なんとしても勝たなければならないチェコ戦へ向け、21歳のエースは「トルコ戦は止められたけど、何とも思っていない。チャンスはある」と、力強い言葉を口にした。
今度は万全の状態。日本人初のNBAドラフト1位指名を受けた男は自信を失っていない。
予選でも日本を窮地から救った“希望”が、再びチームを崖っぷちから救うべく、チェコとの戦いに挑む。

チェコの司令塔・サトランスキーに要注意!

世界ランキング48位の日本の相手は、世界24位のチェコ。
中でも警戒すべきは、 唯一のNBAプレーヤー、トマシュ・サトランスキー選手
2mを超える大型のポイントガードで、、初戦のアメリカ戦では両チームのトップの17得点をマーク。
チームの司令塔、さらに得点源でもあるこの大黒柱をいかに抑えるかが勝負のカギになる。
日本は3年前のリオデジャネイロ五輪最終予選でチェコと激突。
その時には、71-87で敗れている。
しかし、サトランスキーは今の日本をリスペクトしている。
「(過去に)対戦した時とは全く違うチーム。今回は(強化試合で)ドイツを破り、アルゼンチンとも互角の試合をしている。NBAで活躍している渡邊、 未来のスターになるであろう八村、そしてNBA経験のあるファジーカスは危険だ。」と、日本の進化を認めた。
さらに、自らのチームが初戦で世界ランキング1位のアメリカに敗れたところからのスタートだったことを受け、「僕たちのワールドカップは明日から始まる。日本、トルコの2試合に勝たなければその先はない。バトルの始まりだね」
と、ここからが本当の勝負だと語っている。

求められるのはただの勝利ではない

日本、そしてチェコも互いに初戦を落として迎える、きょうの第2戦。
両チームともに1次ラウンド突破のためには、なんとしても勝たなければならない一戦だ。
さらに、第3戦で世界ランキング1位のアメリカに挑まなければならない日本にとって、チェコ戦に求められるものはただの勝利ではない。

順当にいけば、アメリカは3戦全勝。
第3戦でトルコと対戦するチェコが、もし勝利を収めた場合、3チームが1勝2敗で並ぶ可能性は捨てきれない。
その際、「得失点差」で上回る1チームだけが2次ラウンドへ進出できる。

日本に求められるチェコ戦での勝利は、ただの勝利ではなく、より多くの得点を挙げ、最少失点での勝利
勝てばW杯でヨーロッパ勢からは初めて、歴史的勝利となるアカツキファイブ。
運命の一戦はまもなく試合開始だ!

9月3日(火)日本時間17時30分~
BSフジで生放送

村山 尊弘
村山 尊弘