「相場がわからない」「高そうなイメージ」
家事代行に洋服のレンタルなど。
サービス利用後の「値段あと決め」 に 踏み切る企業が相次いでいる。
家事や服選びなど、消費者に代わりさまざまな手助けをしてくれる代行サービスだが、街では、こんな声が。
運輸業の男性(30代):
安ければ頼んでみたいと思うけど、相場がわからない。
会社員の女性(20代):
高そうなイメージがある。価格帯も幅広く、1回から使えるようなモノなら使いたい。
そんな消費者心理を解消するため、代行サービスを展開する企業などが8月29日から導入したのは、新しい決済システム「あと値決め」。
これは、サービスを体験した消費者自らが、その満足度に応じて料金を決めることができるというもの。
家事代行の「ベアーズ」の場合、初回プランでこのシステムが適用され、通常1万620円のサービスを、最低価格6,300円に満足度に応じた料金を上乗せすることで利用できる。
利用者にとっては、サービスを低価格で試せるのが利点だが、企業側のメリットは…?
定期顧客につながる可能性に期待
ベアーズ・片切真人取締役:
価格を下げるというリスクはあるが、定期顧客につながる可能性が高いと判断している。
初回利用のハードルを下げることで、新規顧客の獲得を期待しているという。
また、洋服レンタルサービスの「エアークローゼット」は…
エアークローゼット・天沼聰代表取締役社長兼CEO(最高経営責任者):
客からスタイリング品質に対して、どれくらいの値決めがあるのかはマーケティングの要素というのが1つある。
利用者の満足度を見える化することで、今後のサービス向上のためのマーケティングにも活用できるという。
実際に利用してみないと質がわからないサービスに、利用者を呼び込むことはできるのか?
今回の「あと値決め」を開発・運営する企業の担当者は、自信を見せる。
買い手、売り手両方の機会損失を防ぐ
ネットプロテクションズ・秋山恭平シニア・プロデューサー:
買い手、売り手両方の機会損失を防ぐのが今回のサービスの狙い。体験型のサービスを提供している企業に関しては、かなりプライシング(値決め)のニーズがあるとふんでいるので、そちらの客が増えてくると思う。
(「Live News α」9月2日放送分)