私たち日本人は日本の良さを知っているようで知らないものです。
日本の良さは私たち日本人にとって当たり前のことになっているから。

日本の良さを知るためには外国人という外部の視点を借りると良いです。そこで、訪日経験のある欧米圏、南米圏の知人の外国人に「予想以上の日本の良さって何?」と質問してみました。

この質問に対し、彼らが回答した日本の良さは大きく分けて以下の3つ。

・食がエンターテイメント化している
・治安の良いので心からくつろげる
・ユーザー視点の空間設計

食がエンターテイメント化している

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外国人は「日本の飲食店、特に居酒屋が好き」と言います。
居酒屋に行くと、まずはおしぼりが出されて手をふく、温かいお茶が提供される、ジュージューと音を立てて目の前で焼かれる鉄板焼き、目の前で火をつけて炊いてくれる釜飯などバラエティ豊かな料理の数々が印象的とのことです。居酒屋はただ単に食事をする場としてではなく、ある種のエンターテイメントの場と言えるのではないでしょうか?

この食のエンターテイメント化は居酒屋以外に外国人に人気のある寿司屋にも当てはまることです。寿司屋では単に寿司を食べるだけでなく、カウンター越しの寿司屋の大将が目の前でネタをさばき、寿司を握り、仕上げに「煮きり(醤油にみりんを足して煮たタレ)」を刷毛で塗ってくれる、見て楽しめる動きがあります。

治安が良いので心からくつろげる

外国人にとって「日本は予想よりもはるかに治安が良かった」とのことです。もちろん訪日前にも日本の治安の良さについては知っていたようです。しかし、実際に訪日してみるとそれは予想以上だったという。

彼らが言うには
「カフェのテーブルにスマホを置いたまま席を外しても誰も盗らない。私の国だと絶対にありえない」
「僕の国だと道を歩いている時も警戒は抜けないけど、日本だと警戒しなくても大丈夫だし、ストレスなくくつろげる」

日本は治安が良いため、心からくつろげるのは日本の良さと言えるでしょう。

ユーザー視点の空間設計

これは、意外だったのですが、日本ではユーザー視点の空間設計がなされている場所が多く、ストレスが少ないとのことです。

たとえば、ヨーロッパをはじめ外国のほとんどの国ではスーパーマーケットでレジの会計を終えた後は、その場ですぐに商品を袋に入れて移動しないと駄目です。しかし、日本の場合はレジの後ろにテーブルが用意されているので、そこでゆっくり商品を袋に入れることができます。

このようにユーザー視点の空間設計がいたるところに存在するのが日本の良さとのことです。この空間設計のおかげで東京や大阪などの大都市にいたとしても急かされるようなプレッシャーを感じにくいそうです。

この3つを再認識して訪日外国人向けに最適化すること、良さを伸ばしていくことが大切です。そうすることで訪日外国人が日本のファンになる「おもてなし」の提供につながるのではないでしょうか。

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