“逃げ場所”としての図書室 夏休み明けの生徒を救う「居場所」に【岡山発】

カテゴリ:国内

  • 図書室を「何もしない」ことが許される空間に
  • 背景には夏休み明けの自殺者の多さ
  • 生徒は来やすく、導入コストもかからない

色々な本が並び、どの学校にもある一室。
図書室が、学習以外にも ある大きな役割を持つ学校がある。

県立岡山城東高校。
その役割とは、学校に居づらい生徒の居場所だ。
本を読んでも、ぼうっとしていても、過ごし方は自由。
授業のグループ研究で、生徒5人が考えた。

発案グループの松森花乃さん(3年);
目的を持っていなくても、勉強するもよし、本を読むもよし。そして、何もしないということも許される空間であることが、図書室のメリットだと思います。

ヒントを得たのは、神奈川県の図書館が2015年8月26日に発信したツイートだった。
「9月から学校へ行くくらいなら死んじゃおうと思ったら、逃げ場所に図書館も思い出してね」

ツイートの背景にあるのは、夏休み明けの自殺者の多さ。
18歳以下の自殺者の数を日付別にまとめた内閣府の調査では、9月1日が突出して多いことがわかる。図書館という「居場所」があれば、少しは救えるのではという思いからのツイートだった。

発案グループの阿部穂奈美さん(3年);
気軽に過ごせる空間になったらいいなと思います。

教室に居づらい人の悩みを和らげたい…。
取り組みの出発点は、自殺者の多さではなく、「身近な誰か」に対する生徒の思いやりだった。

保健室と比べ、図書室なら目的が無くても来やすい。

生徒ならではの発想は、新たな部屋の整備などのコストもかからず、すでに奈良の学校から導入に向けた問い合わせがあった。

発案グループの松森花乃さん(3年);
選択肢が1つ増えることで私たちの友達が1人でも救われるといいなと思う。

発案グループの阿部穂奈美さん(3年);
1つの対応策として加わって、助けられる人が増えたらいいなと。

生徒の思いやりが生んだ居場所作りの取り組みは、今の時期、悩みを抱える子供を救うヒントになるはずだ。

(岡山放送)

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