おもちゃ付きお菓子でも税率が異なる!? 複雑な「軽減税率」8%と10%の境界線

カテゴリ:国内

  • コンビニ大手3社が10月の消費増税に伴い “即時値引き”対応を発表
  • 店内飲食と持ち帰りで税込価格を統一する方針の企業も
  • おもちゃ付きのお菓子が8%になる2つの条件とは?

コンビニはキャッシュレスで「2%即還元」へ レシートにも記載

消費増税スタートまで、あと1ヵ月あまり。各企業のサービスや価格設定が大詰めとなっている。

セブンイレブン・ファミリーマート・ローソンのコンビニ大手3社は、キャッシュレス決済において、2%分を即還元することを明らかにした。

例えば、税込み1000円の買い物をするとその場で20円分が差し引かれ、実質的な値引きとなる。

第一生命経済研究所 首席エコノミスト 永濱利廣氏:
コンビニ大手3社が即ポイント還元という策を打ち出してくれば、ドラッグストアなんかも含め、近いサービスを追随してくる可能性は高いと思います。

しかし、これは2020年6月までの措置。そうなると、気になるのが8%の軽減税率だ。

8月21日、ローソンは税率10%と8%の商品をわかりやすくするため、軽減税率が適用される商品のレシートや値札には「軽」と記載すると発表した。

軽減税率について、街の声は…

女性:
軽減税率はよくわかりません。

男性:
具体的に説明しろと言われると、あんまりわからないかもしれないです。

どのようなものが軽減税率の対象になって、何が対象外の税率10%になるのか?わかりづらいその境界線を詳しく見ていく。

店内飲食と持ち帰りで異なる税率…税込価格をそろえ混乱解消も

そもそも軽減税率とは、日々の生活の負担を減らすため、食べ物や飲み物などの税率を8%に据え置くというもの。

例えば水。飲料水として販売されるミネラルウォーターは、軽減税率の対象となり税率は8%だが、水道水は飲み水以外に生活用水としても利用されるため、軽減税率の対象外で10%となる。

また、飲食店内で食べる「外食」は10%だが、家などに持ち帰って食べるテイクアウトや出前などは外食扱いにならず、8%のままだ。
この難しい線引きに、企業も頭を悩ませている。

ケンタッキーは、オリジナルチキンの本体価格を店内飲食は227円、持ち帰りでは231円にして、どちらも税込み価格を250円にそろえて混乱を防ぐという。

また、牛丼チェーンの松屋とサイゼリヤも店内飲食と持ち帰りで税込み価格を統一する方針だ。

一方、吉野家やスターバックスは別価格にする方針で、企業によって対応が分かれている。

遊園地での食べ歩きは「ベンチの管理状況」がポイント

そして、国税庁は8月1日、新たに遊園地の飲食にかかる税率の違いについて発表した。「食べ歩きの場合は8%」としているが、ここに隠れたポイントがある。

第一生命経済研究所 首席エコノミスト 永濱利廣氏:
飲食店が提供しているベンチとかで食べるのであれば、税率は変わってきてしまう。

例えば、売店で買ったポテトをベンチで食べた時、それが売店が管理している飲食用ベンチの場合は「外食」と見なされ、税率は10%となる。一方、園内にあっても売店が管理していない休憩用ベンチで食べる場合は、軽減税率が適用されて8%となるのだ。

同じベンチでも管理状況で税率が変わってしまうことなどから、東京ディズニーリゾートをはじめ、首都圏の複数の遊園地などでは、価格をどうするかについて未定としている。

一方、東武動物公園では、園内のレストランで食事をする場合は「外食」扱いの10%になるが、売店の食べ物は8%で統一する方針だという。

おもちゃ付きお菓子が8%になる2つの条件とは?

さらに、8%に据え置かれる予定のお菓子についても、同様のスナック菓子で税率に違いが出るという。

選手のカードがついている「プロ野球チップス」とキャラクターのシールがついた人気のお菓子 「ビックリマンチョコ」。
実は、この2つのおまけ付きお菓子が、10月から税率が異なるようになる。片方は8%で、もう片方は10%…どちらが8%で据え置きか、わかるだろうか?

正解は、ビックリマンチョコ。その理由は?

第一生命経済研究所 首席エコノミスト 永濱利廣氏:
メインが食べるものなのか、おまけなのか。お菓子の単価よりもおまけの単価が高かったりするものは10%になります。

おもちゃ付きのお菓子が税率が8%に軽減される条件は、次の2つだ。

・1万円以下
・食品部分の値段が全体の3分の2以上を占める


そのため、チョコ部分の値段が3分の2以上を占めるビックリマンチョコは8%で、チップス部分の値段が3分の2に及ばないプロ野球チップスは、対象外の10%となる。

二木の菓子 アメ横ビック館 大野桂司店長:
混在してしまうところが、お客さんにご迷惑をおかけしてしまうのかなという心配はあります。

企業も対応に手を焼いている複雑な軽減税率だが、ローソンは21日の発表で、持ち帰りのニーズが高まる予想から、「家飲み商品」などを充実させるとしている。酒のつまみになるような、米の量を減らしておかずの量を増やした弁当など、12品を9月3日から順次発売するという。

(「めざましテレビ」8月22日放送分より)

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