雨水を生活用水に変えるシステムを考えた“雨水博士”の新たな使命

株式会社天水研究所代表取締役 村瀬誠さん

  • 「都市型洪水」を懸念し、発案された“雨水システム”
  • 両国国技館や東京スカイツリーにも導入されている
  • 水に困る国へ支援…その解決の糸口は「雨水」

1981年頃、東京・墨田区では豪雨のたびに下水が街中に溢れ、飲料用水のタンクが汚染されてしまう「都市型洪水」が頻発していた。

株式会社天水研究所の代表取締役である村瀬誠さんは「飲み水のタンクが洪水で溢れた下水で汚染されてしまいました」と振り返った。

当時、墨田区保健所に勤めていた村瀬さんは、「どうやって雨水を貯めてコントロールするか」ということを考え、独自に発案したのが“雨水システム”。


雨水を屋根からタンクに貯め、重力だけで不純物を沈殿させ、きれいな上澄みだけを抜き取って生活用水にする。両国国技館や東京スカイツリーにも、この“雨水システム”が導入され、下水の氾濫をおさえた。

こうして、村瀬さんは“雨水博士”とまで呼ばれるようになった。

貧困地域への支援

そして、村瀬さんが次に取り組んだのは、水に困っている国々への支援。

バングラデシュでは、井戸水がヒ素で汚染され、毎年約4万3千人ががんなどで亡くなっている。

この解決の糸口は「雨水」にあると考えた村瀬さんは、これまでに1000リットルの雨水タンクを貧困地域に3600基設置した。その管理を住民に任せ、ビジネスとして雨水システムを活用することで自立も手助けしている。

村瀬さんは「自分たちの力で経済を回していきながら解決していくような仕組みを作ることが最終的には僕の目標」と明かした。

株式会社天水研究所
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