動かぬ証拠「ドラレコ」が警察に与えたプレッシャー あおり運転“別格捜査”の裏側

カテゴリ:ワールド

  • 常磐自動車道でのあおり運転殴打事件で男が逮捕された
  • 動かぬ証拠「ドラレコ」と『言語同断』発言が警察にプレッシャー
  • “ガラケー女”があおり・傷害のほう助にあたるかどうかもポイント

オオシバくん:
あおり運転殴打事件で、逃げていた男が逮捕されたね。

平松デスク:
今回の事件は、容疑者の写真を公開して全国に指名手配するほどの事件ではない。当然、あおり運転も、傷害事件も悪質で許される事件ではないが、全国に指名手配するほどの事件ではないんだ。それだけ茨城県警が必死だったということだね。

オオシバくん:
どういうこと?

平松デスク:
事件が起きたのが8月10日、翌11日には被害届が出されていた。
当初は、茨城県警はそこまで重大事件とは思っていなかったはず。

ところが、11日から12日にかけて、あの衝撃の映像が連日テレビで報道され始めた。
15日には、山本国家公安委員長が閣議後の記者会見で、この事件について『言語同断』と見解を述べた訳なんだが、この辺から茨城県警も、重い腰があがった感じだね。
お盆休みの中、捜査を急加速させたよ。

同じ日に、犯行車両を押収して、被害者の車も検証し宮崎容疑者の指紋を採取した。
一方で、宮崎容疑者の、大阪、名古屋、神奈川などの関係先に捜査員を派遣、本人が姿をくらませていると見るや、16日には公開手配に踏み切ったからね。かなりスピーディーな動きだった。

しかも、今回の捜査には、被害届が出された取手署や、県警の交通部だけじゃなく、殺人や強盗事件を担当する捜査一課も投入されているからね。まさに別格の扱いと言える。まぁ、あの衝撃の映像が、茨城県警にプレッシャーをかけたと言える。

オオシバくん:
今後の捜査は、どうなるの?

平松デスク:
今回の事件については、傷害だけではく、あおり運転についても道交法違反での立件は簡単でしょう。ドラレコに動かぬ証拠が残っているからね。ただ、7月23日の愛知と静岡でのあおり運転については、あの時に、あの車を宮崎容疑者が運転していたと特定する必要がある。何と言っても、およそ20日間で2000キロも移動していた男だから、足取り捜査は手間がかかるかもね。

あと、今回の逮捕を受けて、他にも、宮崎容疑者のあおり運転被害が警察に寄せられる可能性があるよね。そうなると、意外と、捜査は長期戦になるかもね。

あと気になるのは、あのガラケー女こと喜本奈津子容疑者がどうなるか。
今回の逮捕は、宮崎容疑者の逃走を手助けした犯人隠避容疑だよね。
今後、傷害やあおり運転の疑いでも喜本容疑者を立件できるかどうかがポイントとなってくる。

2人は、ずっと行動を共にしていたようだし、喜本容疑者が犯行をけしかけたり、あおったり、手助けしていれば、傷害やあおり運転のほう助や共犯に当たる可能性もあると思う。

いずれにしろ、今後の捜査次第だね。

【執筆:フジテレビ 社会部デスク 平松秀敏】