プールマットの下で発見 事故はなぜ起きた?

8歳女児がプールでおぼれ、死亡した事故…ライフジャケットを身に着けていたにもかかわらず、なぜ痛ましい事故は起きてしまったのだろうか?

東京・練馬区の遊園地「としまえん」のプールで8月15日午後2時過ぎ森本優佳さん(8)がおぼれているのが発見された。

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目撃者:
「休憩入ります」と言ってみんなが(プールから)上がり始めたときに悲鳴が聞こえて…お母さんですかね。(女の子は)顔真っ白で上げられてぐったりしていた。

優佳さんが遊んでいたのは、空気で膨らませた遊具をプールに浮かべた「ふわふわウォーターランド」。滑り台からプールに飛び込んだり、マットの上を走ったりなどできるタイプのアトラクションだ。

このプールは最も深い箇所で水深が1m90cmあり、利用の際にはライフジャケットの着用が必須。優佳さんもライフジャケットを身に着けた状態で遊んでいたという。

午後1時以降、優佳さんの父親が「娘がいない」とプールの監視員に相談。

午後2時前に監視員がプールに潜り捜索したものの、優佳さんを発見することはできなかったという。

その後、午後2時の定時点検の際、プールに浮かぶマットの下でうつ伏せの状態で発見された。

このプールを子どもと利用したことがあるという父親は…

子どもとプールで遊んだことのある父親:
一番怖いなと思ったのが(落ちるとマットに)上がることができないんです。一応(ライフジャケットを)着けてるので沈みはしないんでしょうけど、そこから這い上がるのは大人でも厳しい

ライフジャケットを身に着けていた優佳さんは水面に浮かぶ遊具の下に体が入り込み、顔を出せなくなってしまったのだろうか?

父の相談からタイムラグ…なぜ発見は遅れた?

加藤綾子キャスター
うーん。本当になんでっていう言葉しか出てこないですよね

風間 晋解説委員:
そうですね。事故のあったプールでは、正午と午後2時に水中も確認する定時点検があって、優佳さんは午後2時の点検で水中から発見されました。父親が「娘がいない」と監視員に相談した時刻は午後1時以降ということで、その時の詳しい状況も含めてわかっていないんですが、プールは常に水の事故と隣り合わせの施設じゃないですか。相談された時点で遊泳者全員にプールから上がってもらって「水中の確認もやってみよう」という発想があっても良かったのではないかと思うんですね。プールの管理者としての“危機管理意識”、それももう一度確認してほしいですよね

この事故を受け、としまえんは8月19日までプールの営業を休止することを発表。
警察は当時の詳しい状況について、調べを進めている。

(「Live News it!」8月16日放送分より)